第83回 ダイハツ コペン(現行型) 【おいしい中古車】
2009/06/19
■軽自動車初の電動開閉式2シーターオープン
軽自動車の2シーターオープンといえば、一昔前ならホンダビートやスズキカプチーノ。今ならダイハツのコペンでしょう。ビートやカプチーノは流通量が少なく、程度の良いものはかなりの高値。コペンも高値安定傾向だったのですが、登場から7年がたち、いよいよ狙いやすい価格になってきました。コペンが登場したのは、日韓W杯で全世界が熱狂した2002年の6月。軽自動車として初めて採用された電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」には「軽なのに電動で屋根が開いちゃうの?」とかなり驚いたのを覚えています。スタイルは丸みを帯びていて何とも愛らしく、女性からの支持はもちろん、走りもかなりイケてるとあって、男性からも大いに注目を集めたオープンカーです。
↑低重心で力強い走りをイメージしたティアドロップシェイプシルエットがコペンの特徴。塗装は5層コート(ホワイトは4層コート)を採用している(左右)
それもそのはず、コペンのコンセプトは「アクティブトップコンパクトオープン」。誰もが気軽に楽しめる“本格的”オープンスポーツカーとして開発されているのです。エンジンは専用チューニングを施した直4DOHCターボ。最高出力こそ64馬力ですが、830kgという軽量ボディのおかげで、気持ち良い加速を見せてくれます。ミッションは5MTと4AT(MTモード付き)の2種類。5MTはショートストロークなので小気味良いシフトチェンジが楽しめ、意味なくシフトアップ、ダウンをしたくなります。一方、4ATはシフトチェンジの楽しさこそ5MTに譲りますが、日常使いでは当然こちらのほうが上。普段はジェントルに、そしてたまには元気に走りたいという人は4ATのほうがいいかもしれません。MTモードも付いていますしね。
軽の2シーターオープンとなると、積載性を心配する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、クローズ時のトランク容量は210L。大人2人の1泊分の荷物+おみやげ分くらいはラクラク入ります。安全面に関しても、国内衝突安全基準(前面・後面・側面衝突)を余裕でクリア。ドア内部にサイドインパクトビームおよび衝撃吸収パッドを装着するなど、側面からの衝突にも対応しています。
↑インパネはチープさとは無縁の仕上がり(左) 4ATはゲート式のシフトを採用(中) トランクの容量は日常生活や1泊程度の旅行ならまったく問題ないレベル(右)
■なんと50万円の物件も登場!
さて、そんなコペンですが、老若男女問わず人気があり、実はコンスタントに売れ続けている車なのです。7年間フルモデルチェンジをしていないのも、その辺に理由があるのかもしれません。中古車市場でも高値安定の優良株で、なかなかおトクとは言えない状況にありましたが、ここに来てようやく買いやすい価格になってきました。最安値の物件は、走行距離こそ10万kmですが、修復歴なしで50万円。当時の新車価格が150万円だったので、3分の1で売られています。走行距離5万km以下で修復歴なしの物件でも60万円台で存在しているので、ようやくおいしくなってきたと言えるのではないでしょうか。コペンは欲しいけど高いから、と半ばあきらめていた方も多いはずです。長らくお待たせいたしました。コペン、狙い目の時来る、です。
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第83回 ダイハツ コペン(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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