50万円以下であんな車こんな車ベスト10≪前編≫ 【なんでもベスト10】

低予算でも、幅広い選択肢が待っている

50万円といえば、大型液晶テレビやそこそこに高級な腕時計くらいの予算です。そんな予算でも、実に満足度の高い中古車が狙えるものです。かつての高級車、個性派、実用車、輸入車、ホントに幅広い選択肢があります。まだ車をもっていない人、セカンドカーを考えている人には特にオススメ。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第10位はトヨタセルシオ(絶版)。初代セルシオなら、ディーラー物の保証付きの中古車でさえ狙えます。ついでに、タイヤを交換する予算だって残ることでしょう。足回りのリフレッシュまでやるとお金がかかって、せっかく安い中古車をった意味が薄れてしまいます。タイヤを新品にするだけでも、ずいぶん走りが変わります。トヨタが本気で高級車セグメントに撃って出ただけのことはあって、静粛性は抜群ですし、走りだって20年近くたった今でも文句ありません。

第9位は日産キューブ(旧型)。ずんぐりむっくりした箱型デザインによって、コンパクトボディながら車内は広く感じます。現行モデルがキープコンセプトなので、旧型と見分けられる人も少ないでしょう。ハード面ではマーチと共通ですが、思いのほか個性的な車です。箱型だから荷物は放り放題で、いろんな使い方ができます。電動パワーステアリングは小指一つで操作できそうなほど軽く、独特なタッチが癖になります。ちょっと高い腕時計を購入する気分で!

第8位はM・ベンツCクラス(旧々型)。190Eの後継車として誕生したCクラスですが、コストカットが目立つとの批判が殺到しました。とはいえ乗ってみると、ちゃんとM・ベンツらしさが保たれているものです。ただ柔らかいだけでなく、ちゃんと踏ん張る足回りは疲れ知らずです。特にオススメしたいのは、このボディサイズには十分トルクフルな2.6LのV6エンジンを搭載したC240。パワーウェイトレシオが最適なのか、本当に満足できるパッケージです。凝縮版Sクラスをぜひ。

第7位はVWニュービートル(現行)。現行モデルながら新車時価格の4分の1ほどで狙えるって、凄いことです。旧々型ゴルフのプラットフォームをベースに作られていますから、走りに文句はありません。ちょっと重めのパワーステアリングは、昔のドイツ車っぽさが感じられます。ひとたび高速道路を走れば、その優れた安定性に“さすが”と思うことでしょう。クーペスタイルながらリアにもちゃんと大人が座れますし、荷室として使っても便利です。キュートで実用的。

第6位はトヨタヴェロッサ(絶版)。アルファロメオ156や166を意識(独特なエクステリア)したのか、ちょいワルブーム(艶っぽさを強調していた)に便乗したのか、イタリアンな雰囲気を前面に押し出そうとしていたのが記憶に新しいです。こんな意欲作、そう簡単には登場しないでしょう。もちろん、プラットフォームやエンジンはマークIIからの流用だったので、そこまでコストはかかっていないでしょうが…。MTのターボ車は高いですが、それ以外ならコストパフォーマーです。

木曜日には第5位から1位を発表します。