地味系こそ輝いていた!? 『平成4年』は新しい時代の始まり【平成メモリアル】
2018/12/27
まだまだアナログ全盛の時代だった……
この30年で体重が20kgも増加した田端です。
平成という時代を振り返る企画も第4回目。
今回は平成4年(1992年)をフィーチャーします。
平成4年といえば、風船おじさんがアメリカに向けて飛び立った年。
今頃、どこの空を飛んでるんでしょうね?
お茶の間では、「きんは100歳、ぎんも100歳」というキャッチフレーズのTVCMで、成田きんさん・蟹江ぎんさん姉妹が大人気に。
漫画アニメ界では、「サザエさん」の作者である長谷川町子さんが他界。「クレヨンしんちゃん」のTV放送が開始したのもこの年。
元号が変わってから4年たち、ようやく時代の移り変わりを実感してきた頃でもあります。
ちなみに日本で最初のホームページが作られたのも平成4年。
ただし、その時点でインターネットはまだ整備されておらず、限られた人が学術目的で見るためだけのページでした。
じゃあ、インターネットができる前はどうやって調べ物してたの?
と平成生まれの方は不思議に思うことでしょう。
図書館に行って、本や新聞を探してたんですよ!
私はこのとき、ちょうどハタチ。
運転にも慣れてきて、大学生の分際ながら初めて自分の車を購入したタイミングでした。
もちろん中古ね。
1986年式のスプリンタートレノ(AE86)のGT-APEXです。
実用的なセダンやステーションワゴンが人気に
さて、この年にデビューを飾った車は?
ホンダ アスコット・イノーバやドマーニ、トヨタ スピリンターマリノ、スバルの初代インプレッサなど、コンパクトなセダンが複数登場。
三菱 リベロ、トヨタの初代カルディナなど、ステーションワゴンが人気になった頃でもありました。
正直、地味だし、車名が残っていないモデルが多いけど、実用的で使い勝手の良い車が多いですね。
そうそう、ホンダ ビート、スズキ カプチーノから遅れてオートザムAZ-1がデビューし、無事ABCトリオが出揃ったのもトピックです。
ではでは、平成4年の私的カー・オブ・ザ・イヤー3台を発表しましょう!
ちっちゃくても中身は贅沢。パッケージも斬新だった
第3位は、スバルのヴィヴィオ。
軽自動車=チープという常識を覆す設計で、制限のあるボディサイズをポジティブにとらえたキビキビ感のある走りが斬新でした。
パッケージは運転席を重視、その分、助手席や後席がちょい狭いという、独特の車内空間。
サスペンションも四輪独立懸架、ボディ剛性も軽としては上出来すぎるもので、いやーいい車だったなぁ。
クリープのないECVTはちょっと扱いづらかったケド。
デビュー当時、今はなき(正確には無期限活動停止中)CHAGE and ASKA(1992年当時の表記はCHAGE&ASKA)の名曲、「WALK」をCMテーマソングに起用し、そちらも大ヒットを記録しました。
♪ヴィヴィオ、失うと、ボクのすべては止まる(本当の歌詞は「ヴィヴィオ」、じゃなくて「君を」)。
新しい時代のスポーツカーを提案
続く第2位は、ホンダ CR-Xデルソルに決定
歴代CR-Xといえば、ナニワトモアレな走り屋さん御用達のスポーツハッチ弾丸ミサイル君だったわけですが、モデルチェンジした新型はオシャレなオープン2シーター。
しかもコンパクトカーなのにルーフが電動で開く「トランストップ」を採用(一部、手動開閉の設定もありました)して、オープンモータリングを手軽に、スマートに楽しめるのがウリだったのです。
CR-Xの後継としてはあまりに劇的な変化でしたが、新しい時代のスポーツカーはこうじゃなきゃね、と思わせてくれたものです。
今見ると、荒削りにもホドがある!
そして1992年、最もセンセーショナルだった車として私が選ぶのは……じゃじゃん、三菱から、初代ランサーエボリューションです!
当時WRCグループAに参戦するつもりだった三菱が、ホモロゲーションを得るために作った車。
ものすごい速かったけど、初代はかなりの突貫工事で作られたせいで車としての完成度はイマイチ。
それでも第2世代、第3世代へと続く礎を築いたという点で、高評価したいのです。
そのランエボも第4世代のエボXで2015年に販売終了。
四半世紀の時間が流れるのは早いね。
よく見るとちょっと奇抜すぎた車種もあるけど、そうしたフロンティアがいたからこそ、現代の私たちは完成度の高い車に乗れるわけですね。
ひとりで勝手にナットク。
さぁーて、来週の【平成メモリアル】は? 平成5年をテーマにお届けします、ふんがっふっふ。
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