もう一歩踏み込んでお得&納得の中古車を選ぶ“グレードコンシャス派”が増加の兆し!
2018/12/29

現状ではおよそ3人に1人がグレードを気にせず購入
まずは表①をご覧いただきたい。
直近で中古車を購入または検討した人が、購入検討時のどの段階で何を意識していたのか、回答の多い順に上位5つをまとめたものだ。
段階は大きく「購入検討以前から」、「購入を思い立った時」「欲しいクルマを具体的にイメージし検討した時」の3つに分けている。
その他、「どの段階でも意識していない」という項目も用意した。

購入を具体的に検討する前の早い段階では、「これくらいの予算で、こんなボティタイプの国産車/輸入車がいいな」と、漠然と考えている人が多いようだ。
そして「よし、車を買おう」と思い立った時には、予算を軸に現実的な視点からメーカーなど車種の絞り込みに入る。
欲しい車が具体的になってきた段階で、グレードや年式、ボディカラー、走行距離などの物件個別の状態に意識が向かう。
そんなフェーズごとに意識の変化していく様子が、このデータから読み取ることができる。
一方で、どの段階でもグレードを意識しなかった人の割合にも注目だ。その数は34.5%。
およそ3人に1人がグレードを気にせず中古車を購入しているということだ。
確かにグレードは、車に詳しくない人にはわかりづらい面があるだろう。
松竹梅的にグレードの違いによる価格の差異(ヒエラルキー)が明確な新車ならいざ知らず、相場に価格が左右される中古車では、グレードに対する意識が後退するのもうなずける。
ましてや中古車は一期一会。
予算内で欲しい車種の物件があり、年式や走行距離などが許容範囲かつ希望の装備も付いていれば、買いの判断は十分に下せる。
結果として購入後にグレードを知る、もしくはずっと知らずじまいの人もいるだろう。
だからといって、グレード不要論に拍車が掛かるかというと、そうでもなさそうだ。
購入検討段階の第3フェーズとなる「欲しいクルマを具体的にイメージし検討した時」にフォーカスすると、2015年から2017年にかけてグレードを意識した人の割合がわずかながら増加傾向にある(グラフ②)。

では、中古車を購入検討する際にグレードを意識する=グレードコンシャス(以下グレコン)であるとどんなメリットがあるのだろうか。
まずひとつは、新車時の価格やヒエラルキーを知ることが挙げられる。
さらにグレードによる装備や性能、デザインの違いまで踏み込めば、当然、絞り込みの精度は高まる。
また、販売台数や期間を限定した特別仕様車をはじめ、同車種でも特別な仕様を施しヒエラルキーから少し外れた異端児的モデルの存在にも意識的になれるはずだ。
多少強引に結論づけると、グレコンであれば、流動的な中古車相場において、お得感や納得感のある物件価格を自分で判断できるようになるというわけだ。
およそ3人に1人がそうしているように、グレードを気にせずとも好みの中古車を選ぶことはできる。
だが、この先もグレードに意識的なグレコン派がもっと増えれば、その意味は変わっていくかもしれない。
願わくば、今よりもわかりやすい方向に変化の矛先が向かってほしいところだが、それには自動車メーカーや販売店、もちろん我々自動車メディアの負うところも、決して小さくはないだろう。
違いのわかるグレコン派にオススメの注目モデル3選
1:トヨタ アクア X-URBAN(現行型)

2:日産 ノート NISMO S(現行型)

3:マツダ ロードスターNR-A(2代目)

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