アイサイトイメージ▲自動車・カーライフに関する調査研究機関「リクルート自動車総研」の膨大な統計データを基に、ユーザーの購買行動や世の傾向を勝手に予想したり解説したりするコラム

年々増加傾向を見せる高品質アイテムへのニーズ

時代時代の豊かさや憧れを象徴するアイテムを“三種の神器”と呼んだりする。

戦後の復興期は、「白黒テレビ、洗濯機、電気冷蔵庫」が三種の神器といわれていたが、後の高度経済成長期に入ると「カラーテレビ、車、クーラー」がそれに代わった。

車の装備にも時代を反映する“三種の神器”が存在する。

例えば、今では当たり前の「エアコン、パワステ、パワーウインドウ」が愛車に付いていると、鼻高々な時代があった。

また、買い取りや下取りで高い査定が付くということで、「本革シート、サンルーフ、カーナビ」が今でも“三種の神器”に見立てられることがしばしば。
 

リクルート自動車総研グラフ

グラフ①をご覧いただこう。2017年以降、車や車に関連するものは高品質で良いものを持ちたい、と考えている人が、年々増加していることがわかる。

“車に関連するもの”に装備が含まれると考えると、時代によって豊かさや憧れを象徴する装備が変化していることの裏付けとして、このデータを見ることができそうだ。

最近の人気装備のトレンドを知るべく、中古車購入時に合わせて買った装備を調べてみたところ、カーナビやカーオーディオ、DVDプレーヤーといった「カーAV機器」が一番多かった。それにバックモニターやサイドモニターなどの「モニター装備」と「ドライブレコーダー」が続く。

ところが、同じデータを世代別に見てみると、若い世代、特に20代は「衝突軽減ブレーキ」がトップになるなど、他の世代と異なる傾向があることがわかった(表①)。

他の世代で人気の「カーAV機器」に対する20代の興味関心の低さを示すこの結果は、彼らがスマホやタブレットを使いこなすデジタルネイティブと呼ばれていることと重ね合わせると、とても説得力がある。

おそらく「衝突軽減ブレーキ」を筆頭とする安全関連の装備が、令和の“新・三種の神器”の有力候補だと考えて間違いないだろう。

つまり、表②の結果はこれからの車選びにおいて、安全装備の重要度が一層増すことを示唆していると考えられる。

5月20日発売の中古車情報誌「カーセンサー」の特集では、キラリと光る個性が魅力の贅沢コンパクトカーに注目している。“三種の神器”がそのときどきの豊かさや憧れを象徴するアイテムであるなら、その筆頭候補である安全関連の装備も、ある意味、贅沢を味わえる個性となりうるはずだ。

とはいえ、新車購入時に最先端の安全装備をフルスペックで導入するとなると、購入予算が必然的に上がってくる。

だからこそ、装備の有無による価格差がかなり解消されている中古車は、これからも魅力的な選択肢であり続けるだろう。
 

20代にオススメ! 予算100万円で買える贅沢装備付きモデル3選

1:スバル インプレッサスポーツ(初代)
 

スバル インプレッサスポーツ ▲衝突軽減ブレーキの先駆けとして抜群の知名度を誇る「アイサイト」。初代インプレッサスポーツの場合、アイサイトver.2が付いた前期型の2L車が予算100万円の射程圏内だ
 

2:トヨタ アクア(初代・現行型)
 

トヨタ アクア ▲衝突軽減ブレーキなどの安全装備をパッケージ化したトヨタセーフティセンスCが採用された2015年11月以降の物件に注目。予算100万円でも選択肢が豊富なのがグッドだ
 

3:ホンダ フィット(3代目)
 

ホンダ フィット ▲衝突軽減ブレーキなどをセットにした安心パッケージが一部グレードを除き標準化された2014年11月以降の物件がターゲット。ガソリン車だけでなくハイブリッド車も視界に入るぞ
 
文/編集部、写真/スバル、トヨタ、ホンダ