自動運転車が想定されていた以上に早く実用化されるので法整備も必要という報道がありました。車が電車のような公共の交通手段になるともいわれていますが、これまで以上に自分の手で運転を楽しみたいというカルチャーも広がりそうな予感がします。ますますスポーツカーが盛り上がるのではないでしょうか。どう、思われますか? では、今週の車ニュース斜め読み。ザックリと目を通していただければ幸いです。

エンターテインメント

■仮面ライダー、メルセデスを敵に回す(exciteニュース|5月22日)

『特撮ファンの間ではもう周知の話題。Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)の「メルセデスAMG GT」が「仮面ライダードライブ」仕様となり、8月8日公開の劇場版に登場する。その姿は敵役らしく、かつ強そうである』

まさかの敵役です。

仮面ライダードライブの相棒は「トライドロン」ですが、劇場版には敵役の相棒として「ネクストトライドロン」が登場します。ネクストトライドロンのベースはメルセデスAMG GTで、ポルシェ 911シリーズに対抗するために作られたピュアスポーツです。事実上の先代となるメルセデス・ベンツSLS AMGは、300SLを思わせるガルウイングを採用するなど、まだオシャレ心を残していました。それに対して、AMG GTは最初からレーシングマシンのGT3を同時に開発するなど「勝つ」のに不必要なものはバッサリ排除。サーキットはもちろん劇中でも間違いなく強いでしょう。

相棒のシャッフルといいますか、仮面ライダー用として交換できないものでしょうか……。

▲メルセデスAMG GTはV8の4Lエンジンを搭載。最高出力425馬力のピュアスポーツカー。価格は1580万円~。これでもSLS AMGに比べればプライスダウンしたんです ▲メルセデスAMG GTはV8の4Lエンジンを搭載。最高出力425馬力(GT Sは510馬力)のピュアスポーツカー。価格は1580万円~。これでもSLS AMGに比べればプライスダウンしたんです
▲左が仮面ライダードライブの相棒「トライドロン」。右が敵役の相棒「ネクストトライドロン」。しかし、AMG GTの本物感に比べてしまうと、トライドロンのコレジャナイ感がハンパありません、よね……? ▲左が仮面ライダードライブの相棒「トライドロン」。右が敵役の相棒「ネクストトライドロン」。しかし、AMG GTの本物感に比べてしまうと、トライドロンのコレジャナイ感がハンパありません、よね……?

アプリ

■頭文字Dが案内する、下り最速への道順?(アイシン・エィ・ダブリュ発|5月24日)

『アイシン・エィ・ダブリュは『新劇場版「頭文字D」Legend2-闘走-』の公開を記念し、同社のカーナビアプリ“NAVIelite(ナビエリート)”に、「頭文字Dモード」追加のスペシャルコラボバージョンをリリースする』

まもなくリリースされるアップデートにより、NAVIeliteが「イニD」の世界観で満たされます。専用オープニングムービーやカットインムービーが加わり、自車位置マークは「ハチロク(AE86:トヨタカローラ、スプリンター)」にチェンジ。さらには、激走の舞台とされる榛名山(劇中では秋名山)を目的地に設定できるそうです。

ちなみに、このNAVIeliteはとても使えるアプリ。まるでトヨタ純正ナビをそのままアプリにしたかのような機能と性能です。そのためか、一般的なカーナビアプリとは違って横画面表示しかありません(純正ナビに縦画面表示がないからでしょうね)。

▲迫力のオープニングムービーが楽しめます。iOS版は近日、Android版は6月中旬に公開予定 ▲迫力のオープニングムービーが楽しめます。iOS版は近日、Android版は6月中旬に公開予定
▲ルート案内開始時、到着時、カーブ案内時にカットインムービーが始まります(音声案内は継続) ▲ルート案内開始時、到着時、カーブ案内時にカットインムービーが始まります(音声案内は継続)
▲自車位置がハチロクに変わります。ハチロクオーナーは歓喜ですね ▲自車位置がハチロクに変わります。ハチロクオーナーは歓喜ですね
▲榛名山を目的地にすることができます。その気にさせてくれますね!? ▲榛名山を目的地にすることができます。その気にさせてくれますね!?

ニューモデル

■ランボルギーニにSUVが復活する(BBC TopGear発|5月27日)

『ランボルギーニ ウルス(Urus)のことを忘れていませんか? ポルシェ カイエンを思わせるコンセプトながら、2018年には市販モデルとして登場。ボローニャ近郊の工場で、年間3000台が組み立てられる予定です』

かつてランボルギーニにもSUVがありました。その名もLM002。V12エンジンをフロントに積んだモンスターオフローダーでした。1986年にこれがリリースされてから約30年。ようやく“雄牛”のSUV復活です。旋風を巻き起こすのは疑いようありません。年間3000台の生産を計画しているとのことで、背負う期待は絶大です。詳細を待ちましょう。

▲どことなくポルシェ カイエンにオーバーフェンダーを付けたようなスタイルにも見えますが、実車はランボルギーニらしい存在感を放つことでしょう ▲どことなくポルシェ カイエンにオーバーフェンダーを付けたようなスタイルにも見えますが、実車はランボルギーニらしい存在感を放つことでしょう

テクノロジー

■3Dプリンターがモータースポーツを加速する(AutoGuide発|5月27日)

『フォードが3Dプリンターの最新技術をモータースポーツに利用しました。フォードは新型車の開発に3Dプリンターを活用していましたが、デイトナ24時間のレースカーにカーボンファイバー製インテークマニホールドを採用』

3Dプリンターのメリットのひとつはパーツを作るための型を作らなくてもよいこと。すでにプロトタイプの試作品などに活用されているわけですが、この度、フォードは本物のレーシングマシンにも3Dプリンターで作ったパーツを投入しました。

考えられる最大のメリットのひとつは、加工の制約が極めて小さいこと。複雑な構造や形状を実現できるのです。プロトタイプからモータースポーツ、そして今後はモディファイにも活躍しそうな3Dプリンター。一家に1台の時代は来なかったとしても、コンビニにデータをもっていって3Dプリンターで出力……くらいはありそうですね。

▲V6エンジンのインテークマニホールドに使われた3Dプリンター製インテークマニホールド。耐久レースでその実力が試されます ▲V6エンジンのインテークマニホールドに使われた3Dプリンター製インテークマニホールド。耐久レースでその実力が試されます

まとめ

話は変わりますが、編集部のたけだ君が真顔で「ロードスター買おうかと……」と目を輝かせていました。純粋に「カッコイイ」というのがその理由。「女の子にモテるかも」と初代ロードスターを買った僕は、彼に爪の垢を煎じてもらおうかと思案しているところです。いや、そんな暇があったらオンラインで見積もり取っておくのが先決です。ホンダ S660もマツダ ロードスターもオーダー殺到で納期がかかりますから。スポーツカー人気、急上昇中です!

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

text/ブンタ photo/exciteニュース、アイシン・エィ・ダブリュ、BBC TopGear、AutoGuide