あのロータリーが東京モーターショーで復活?今週の車ニュース斜め読み
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2015/10/02
フランクフルトでモーターショーが終わったと思ったら、今度は東京モーターショーが控えていました。そのプレビュー的なニュースがチラホラ出ているので、まずは東京モーターショーの話題からいってみましょう。
イベント
■世界初出展車76台! 東京モーターショー概要発表(10月1日|日本経済新聞発)
『日本自動車工業会(自工会)は1日、東京ビッグサイト(東京・江東)で10月29日~11月8日に開催する「第44回東京モーターショー2015」の概要を発表した。世界初出展車両は76台で、国内外160社が出展する。車両に加え、自動運転技術や超小型車、水素エネルギーなどの次世代技術も展示する。排ガス不正問題で揺れる独フォルクスワーゲン(VW)も出展する』
世界初出展車両、つまりワールドプレミアが76台もズラリと勢揃い。いつにも増して盛り上がりそうです。とりわけ今や環境性能が高いのはアピールポイントというより、もはや身だしなみのレベル。そのうえで、どれほど魅力を備えているかが勝負どころになります。
例えば、注目に値するモデルの1台がマツダのスポーツカー。チラ見せ画像ではクーペが出現! シルエットからはロードスターのクーペ版というより、まったくの別物を想像させます。そのそばには1967年製のコスモスポーツが並べられるというのですから、「これは、もしやのロータリーエンジン搭載車の復活では!」 と夢想。期待しましょう!
ニューモデル
■ホンダの燃料電池車は航続距離が700km以上(10月1日|日本経済新聞発)
『ホンダは2016年3月に同社で初となる量産型の燃料電池車(FCV)を売り出す。走行距離は約700キロメートル以上とトヨタ自動車が昨年発売したFCV「ミライ」を上回る。ホンダの本格参入で普及に向けた競争が加速。インフラ整備も含めて次世代エコカー市場の活性化を促しそうだ。
10月末に開幕する東京モーターショーで一般公開する。30日に出展車両として新型FCVの概要を明らかにした。トヨタのミライに続く量産型のFCVになる』
FCVを開発し続けたホンダが、いよいよ市販モデルをリリースするようです。先行するトヨタ MIRAIの航続距離はJC08モードで約650km(2015年10月現在)といわれます。それを上回る走行距離を実現しているとのことですが、それに劣らず注目したいのがボンネット下に燃料電池やパワートレインを集約したとされる点(市販車として世界初)。これにより、大人5人がゆったりと座れる居住空間を実現しているとのこと。さすがに後発だけあって、より高い実用性を備えているようです。
気になるお値段は700万円台が想定されているのだとか。これは期待できそうな“量産型”になりそうですよ。
社会実験
■自動運転タクシーの実証実験がスタート(10月1日|ロイター発)
『政府は1日、乗客を無人で目的地まで運ぶ自動運転タクシーなどの実証実験を来年初めから開始すると発表した。地域を限定して規制を緩和する国家戦略特区の事業として行う。神奈川県湘南エリアを皮切りに、来年3月までに宮城県仙台市、愛知県名古屋市でも実施する予定。
政府が掲げる日本再興戦略では、運転手のいらない完全自動走行の実現により、日本の経済成長、新たな産業発展や地方創生につなげたい考え』
ついに来ました。自動運転車時代の到来です。実験をサポートするのは、以前も紹介したことのある「ロボットタクシー」。その親会社はソーシャルゲーム大手ディー・エヌ・エーなので、自動運転車の研究・開発というより実業の香りがすると申し上げましたが、一気に現実味が帯びてまいりました。
ただし安全確保のために、実験中は運転席に乗務員が座って緊急時に備えるとのこと。ですので、見た目は無人のタクシーではなく、普通にドライバーが座っているタクシーです(ちょっとだけ残念?)。
自動運転車のタクシーが実現するとカーライフがもっと自由になる可能性あります。例えば、オープン2シーターに乗りたいけれど、1~2ヵ月に一度、両親を乗せて出かけるからミニバンにしなければならない……。そんな方は好きな車に乗り替えて、大人数で移動するときは自動運転タクシーを利用するようになるかもしれません。24時間いつでも気軽に呼べるうえに、有人タクシーと比べて運賃がグッと引き下げられる可能性もありますからね。
サービス
■飛行機からレクサス、そして飛行機への快適乗り換え術(9月30日|日本経済新聞発)
『全日本空輸は30日、羽田空港のターミナル間の送迎に、トヨタ自動車の高級車「レクサス」を使ったサービスを1日に始めると発表した。同社の国内線と国際線を乗り継ぎ、国際線区間でファーストクラスを利用する旅客が対象となる。これまでの空港内の送迎はバス車両などを使うのが一般的で、高級車を採用するのは初めてという。
「ANA&LEXUS CONNECTION」を始める。レクサスの最上級セダン「LS」とSUV(多目的スポーツ車)の「LX」を使う。1日20人前後の利用を見込む』
国際線が増えてから羽田空港がますます便利になりました。国内線で羽田にきて、そこから海外へ足を延ばす方がいるのも頷ける話です。そんな旅程を組む方に朗報。国内線と国際線の乗り換えがラグジュアリーになりました。レクサスとのコラボレーションにより、ずっと快適に、もっとセレブに空港をズバーンッと移動できるようになったのです。
ただし記事にもありますように、これは国際線でファーストクラスを利用する方へのサービスといいますか“おもてなし”です。羽田の存在で海外は近くなったような気はしますが、ファーストクラスとなると遠い存在です……。こうなったら空港内の移動は無理でも、日常生活では上手にレクサス LSやLXに乗りたいものです。カーセンサーで検索してみますかね!
まとめ
東京モーターショーでは次世代技術満載の車がお披露目されることでしょう。自動運転車は主役級ですが、もはや未来の話、夢物語ではなくなりましたね。また、スポーツカーのニューモデルなど、運転そのものを楽しみたいドライバーが喜べそうなトピックスも用意されていそうです。興奮を共有したい方は、10月29日から開催される東京モーターショーへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。