▲【カルソニックカンセイ】カーナビやオーディオ、車両情報などをコントロールするのは、BMWのiDriveに代表されるダイヤル式や、レクサスのマウス風などがあるが、これはタッチパネル(センターコンソールの白い部分)で行うというもの。キーはなく、オーナーのスマホを認識すると自動でエンジンがかかる仕組みだ。スマホのカーナビアプリで設定した目的地も、車のナビが自動で読み込んでくれるという。スマホを無くしたら大変だ(^_^;) ▲【カルソニックカンセイ】カーナビやオーディオ、車両情報などをコントロールするのは、BMWのiDriveに代表されるダイヤル式や、レクサスのマウス風などがあるが、これはタッチパネル(センターコンソールの白い部分)で行うというもの。キーはなく、オーナーのスマホを認識すると自動でエンジンがかかる仕組みだ。スマホのカーナビアプリで設定した目的地も、車のナビが自動で読み込んでくれるという。スマホを無くしたら大変だ(^_^;)

自動車部品メーカーからベンチャー企業まで幅広い企業が参入中

編集部A(以下、A):どこほっつき歩いてたんですか!
ぴえいる(以下、ぴ):キレイなお姉さんから「アンケートにご記入ください」なんて言われたら、やっぱり断れないだろっ
A:ったく。全部で538社もあるんですよ。5 3 8 社。全部のブースでそんなことをしていたら時間がいくらあっても足りないですよ(怒)
ぴ:だって、キレイなお姉さんとお話するなんて久しぶりだしさ……

2人が訪れたのは、5月20日(水)~22日(金)に横浜パシフィコで開催された「人とくるまのテクノロジー展」。24回目となる今年は538社・1150ブースという過去最大規模となった。

車の最先端、さらには未来を占うような技術が紹介されているこの展示会はマスコミ向けというより、企業同士の商談の場としての意味合いが強い。ぴえいるが鼻の下を伸ばしたようなキレイなお姉さんもいるが、各社とも自分のところの技術を買ってもらおうとアピールに余念がない。

ぴ:トヨタやホンダなど自動車メーカーもブースを構えているけれど、よく知っている既存の技術が多い印象だなぁ
A:せっかく来たんだから、企業の大小を問わず面白そうな技術を探してみましょう

というわけで、Aとぴえいるが独自の視点で選んだ注目の技術をいくつか挙げてみた。

▲【WATEX】前方車発進警告や車線逸脱警報装置など、最近の車に装備される運転支援技術は新車時にオプションとして選ぶ必要があるが、これは後付けできる運転支援機能。自分の愛車や、そういった機能の備わっていない中古車にも取り付けられるところがうれしい。前方を見据えるカメラと車内に設置するモニターのセットとなり、前方衝突警告/車線逸脱警告/前方車発進検知・お知らせの3つの機能がある ▲【WATEX】前方車発進警告や車線逸脱警報装置など、最近の車に装備される運転支援技術は新車時にオプションとして選ぶ必要があるが、これは後付けできる運転支援機能。自分の愛車や、そういった機能の備わっていない中古車にも取り付けられるところがうれしい。前方を見据えるカメラと車内に設置するモニターのセットとなり、「前方衝突警告」「車線逸脱警告」「前方車発進検知・お知らせ」の3つの機能がある
▲【デンソー】スマートフォンのナビを使っている人もいるだろうが、これは手元(ハンドル右下の丸い装置)でスマホをコントロールできるリモコン「KKP(くるくるピ)」。Bluetooth経由でスマホを操作する。指だけでスマホのカーナビアプリの操作ができる他、スマホ内にある音楽やスケジュールなどの操作が可能。下記のサイトで先行販売中。価格は3915円~(消費税)。ぴえいるも思わず買った ▲【デンソー】スマートフォンのナビを使っている人もいるだろうが、これは手元(ハンドル右下の丸い装置)でスマホをコントロールできるリモコン「KKP(くるくるピ)」。Bluetooth経由でスマホを操作する。指だけでスマホのカーナビアプリの操作ができる他、スマホ内にある音楽やスケジュールなどの操作が可能。下記のサイトで先行販売中。価格は3915円~(消費税)。ぴえいるも思わず買った
▲【デンソー】ドライバーの意志を光で歩行者に伝えようという試み。写真の光の場合は、車の前を歩く歩行者に対し「赤はブレーキを踏んだ際の制動距離なのでここに立つとぶつかります、黄色は危ないです、緑と緑の波線部は注意が必要です」という意味。その他、信号のない交差点で、なかなか途切れない歩行者の流れに向かって「進みたいんですけど……」という光も出せる。技術的には今でも可能で、将来の自動運転に向けた法整備さえ済めば実車に装備できる ▲【デンソー】ドライバーの意志を光で歩行者に伝えようという試み。写真の光の場合は、車の前を歩く歩行者に対し「赤はブレーキを踏んだ際の制動距離なのでここに立つとぶつかります、黄色は危ないです、緑と緑の波線部は注意が必要です」という意味。その他、信号のない交差点で、なかなか途切れない歩行者の流れに向かって「進みたいんですけど……」という光も出せる。技術的には今でも可能で、将来の自動運転に向けた法整備さえ済めば実車に装備できる
▲【ZMP】自動車メーカーや部品メーカーが自動運転の技術を開発している中、こちらの会社はGoogle同様、異業種からの参入。本来は日本にあるロボット開発会社で、先日の5月12日に自動運転タクシー事業に向けて大手IT企業のDeNAと合弁会社を設立した。写真は自動運転用のカメラやセンサーなどを取り付けたトヨタエスティマ ▲【ZMP】自動車メーカーや部品メーカーが自動運転の技術を開発している中、こちらの会社はGoogle同様、異業種からの参入。本来は日本にあるロボット開発会社で、先日の5月12日に自動運転タクシー事業に向けて大手IT企業のDeNAと合弁会社を設立した。写真は自動運転用のカメラやセンサーなどを取り付けたトヨタエスティマ
▲【小島プレス工業】ボディも窓も全て樹脂で製作した試作品。樹脂製ガラスは軽い、デザインしやすい、割れないという利点がある。リアエンドのカラフルな部分のように裏に照明を仕込むことで多彩な光を使って様々な表現もできる ▲【小島プレス工業】ボディも窓も全て樹脂で製作した試作品。樹脂製ガラスは軽い、デザインしやすい、割れないという利点がある。リアエンドのカラフルな部分のように裏に照明を仕込むことで多彩な光を使って様々な表現もできる
▲【おかやま次世代自動車技術研究開発センター】EVの三菱i-MiEVをインホイールモーター(後輪)に改造した電気自動車。ホイール内にモーターを設置するインホイールモーターにすることで、モーターがあったスペースが空くため、そこにバッテリーを追加して航続距離や動力性能を伸ばす可能性もある。またトルクの制御もしやすいのだとか。さらにベースのリンク式サスペンション(リア)だとインホイールモーターが取り付けられないので、ダブルウィッシュボーン式に変更。そのおかげで操縦性や乗り心地もよくなったそう ▲【おかやま次世代自動車技術研究開発センター】EVの三菱i-MiEVをインホイールモーター(後輪)に改造した電気自動車。ホイール内にモーターを設置するインホイールモーターにすることで、モーターがあったスペースが空くため、そこにバッテリーを追加して航続距離や動力性能を伸ばす可能性もある。またトルクの制御もしやすいのだとか。さらにベースのリンク式サスペンション(リア)だとインホイールモーターが取り付けられないので、ダブルウィッシュボーン式に変更。そのおかげで操縦性や乗り心地もよくなったそう
▲【三菱電気】三菱 アウトランダーPHEVのリチウムイオン電池を家庭用の蓄電池にも使う商品(販売済み)。2020年にゼロ・エネルギー・ハウス(太陽光などで作るエネルギーより消費エネルギーが低いか同じ)が義務化されることもあり、住宅メーカーから引き合いが多いという。現状の家庭用蓄電池より容量がはるかに大きく、しかも「動ける」ので災害時にも有利だというのがその理由。三菱車だけでなく日産車にも対応している ▲【三菱電気】三菱 アウトランダーPHEVのリチウムイオン電池を家庭用の蓄電池にも使う商品(販売済み)。2020年にゼロ・エネルギー・ハウス(太陽光などで作るエネルギーより消費エネルギーが低いか同じ)が義務化されることもあり、住宅メーカーから引き合いが多いという。現状の家庭用蓄電池より容量がはるかに大きく、しかも「動ける」ので災害時にも有利だというのがその理由。三菱車だけでなく日産車にも対応している

ぴ:しかし、技術の進歩は早いね。私が駆け出しのライターだった20年前はまだカーナビの画面上で自車が道から落ちて海を走っていたりしたんだけど
A:最近の自動車産業には自動車部品メーカーだけでなく、キヤノンやニコンの光学メーカーやベンチャーなど様々な業種からの参入が相次いでいますからね。そうしたことが進歩の飛躍の一因になっているかもしれませんね
ぴ:最先端技術にこれだけ触れている48歳のおっさんも、昔ならそうはいなかったよな(自慢げ)
A:じゃ、気が少し若返ったところで、もう少し回りましょうか
ぴ:え!?(腰の万歩計を取り出す)ほら、すでに4kmも歩いたじゃないか。きれいなお姉さんにもたくさん会えたし。もうさすがにいいんじゃ……
A:最先端に詳しい若々しいおっさんを目指すんでしょ! ほら、行きますよ

こうしてあと2kmほど会場を回らされたおかげで、ぴえいるのお腹周りは約1センチ凹みましたとさ。

text/ぴえいる