フェラーリが宇宙船をデザイン? 今週の車ニュース斜め読み
カテゴリー: トレンド
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2015/05/15
フェラーリが宇宙船に? ワーゲンバスがテントに? ロボットタクシーが発進? などと、今週も話題に困らない1週間でした。では、車ニュース斜め読み。ざっくり読んじゃってください!
コンセプト
■フラビオ・マンゾーニが宇宙船をデザイン?(BBC Top Gear発|5月11日)
『前輪駆動の市販車でさえF1に匹敵するエンジンパワーをもつようになってしまったものの、フェラーリにはまだ大気圏を脱出できるほどよく設計された空力パーツが残されている。なんと、F12やラフェラーリ、そしてFXX Kなどを手がけたフラビオ・マンゾーニが、跳ね馬の宇宙船をデザインしたのだ』
フラビオ・マンゾーニはフェラーリのデザインディレクター。そのフラビオが宇宙船のコンセプトをデザインしたとしたら……。こんなことになってしまいました。独走的、いや独創的です。
さすがフェラーリの現役デザイナーが考えただけあり、物資を静止軌道に届けるとか、人類の星間移動に使うというより、まるで宇宙レースに参加するためのようなフォルムです。
これを見た宇宙人から先行オーダーが殺到すると通常業務に影響するのではと、密かに危惧してしまいました。
イベント・キャンペーン
■テントになったワーゲンバス(フォルクスワーゲングループジャパン発|5月12日)
『全国のフォルクスワーゲン正規販売店にご来場いただいたお客様の中から抽選で「ワーゲンバス型テント」などが当たる「Try Golf キャンペーン」を実施します』
キャンプ場に張ったら、管理人のおじさんに「こらこら、テントサイトに車を止めちゃイカン!」と叱られそうなくらいよくできています。これ欲しい。
ボディサイドのところが扉になっていたりすると面白いのですが、どういう構造になっているのでしょうか。気になります。
根強い人気のあるワーゲンバスはもはやキャラクター、アイコンの域にありますね。ニュービートルを作ったフォルクスワーゲンなのですから、早く本物の“ニューワーゲンバス”をリリースしてほしいものです。超、期待。
新製品
■カーライフの新常識?車載用防災セット(オートバックスセブン発|5月14日)
『災害時や非常時に役立つグッズ8点をコンパクトなサイズにまとめた、オートバックスグループオリジナルのセットです。車での移動中に、突然の事故や天候の急変により身動きが取れなくなった場合にも、常用の薬を飲むための水や、暖房が使えない際の防寒ポンチョなど、あると便利な商品をまとめました』
そうですよね、災害に備えて準備しておこうとは思いますが、被災するときに必ず家や職場にいるとは限りません。ドライブ中かもしれませんよね。これは盲点でした。
オリジナルのセットに入っているのは、サバイバルウォーター、防寒ポンチョ、非常用ウエットタオル、携帯用トイレセット、サージカルマスク、軍手、常備用カイロ、IDホイッスルの8点。
ドアポケットなど手の届く場所に収納しやすいよう、厚みを抑えたパッケージになっています。そのためでもあるのでしょうし、身動き取れない状態を想定しているのでしょうか、サバイバルウォーターの量は125ml。「これでは足りないから必要な量だけ買い足しておこう」。そういう意識を与えてくれるのも、このセットの美点ですね。
インフラ
■ロボットタクシー出動まで秒読み?(日本経済新聞|5月12日)
『ディー・エヌ・エー(DeNA)は12日、自動運転車を開発するZMPと新会社の設立で合意したと発表した。自動運転技術を活用した旅客運送事業のための研究・開発などを手掛ける。新会社の仮称は「ロボットタクシー」』
自動運転のタクシーやバスが街を走ることになりそうです。このニュースのインパクトは、身近なサービスを提供するDeNAが自動運転車に手を差し伸べたことでしょうか。近未来と思われていたものがいよいよ現実になってきた感があります。研究・開発とされてはいますが、実業の香りがしますね。
ただ、ロボットという言葉はわかりやすい記号性をもっている反面、誤解を招きやすい表現でもあります。例えば、自動車工場では多くのロボットが働いていますが、ほとんどが人間の反復作業を肩代わりするプログラムをもつものです。シチュエーションを学び、状況に応じて判断、行動する人工知能とはまた違います。
言葉は整理、淘汰されていくものでしょうが、ロボティクスと人工知能がスッキリと区別され、必要に応じて統合される言葉が生まれそうな気がします。じゃないと路上でロボットタクシーをつかまえたと思ったら、ロボットレストランのように、車内に動くロボットが鎮座していた……なんてことになりかねないですからね。考えすぎでしょうか。
まとめ
先日、仕事仲間が「21世紀になくなる職業」という記事の企画を進めていると言っていました。人工知能やロボティクスの台頭で、なくなってしまいそうな職業は容易に想像つきます。ひょっとしたらネットの記事にコメントを付けるのなんて、その代表例かもしれません。しかし裏を返せば、21世紀に生まれる職業もあるはず。ニュースの中には、そういったもののヒントが散りばめられていると確信する今日この頃です。
今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。