▲純金製のキーに300個(3.14カラット)のダイヤをちりばめたそうです ▲純金製のキーに300個(3.14カラット)のダイヤをちりばめたそうです

富裕層による飽くなき差別化への探求

Bling Bling(ブリンブリン)というスラングが英語で、1990年代くらいから流行っています。奇遇にも日本語でもイメージしやすいのですが、“ギラギラ”とか“ピカピカ”に相当する言葉です。主にファッション業界で使われていましたが、いつからか車にもブリンブリンが一部富裕層の間で密かにブームとなりました。今回は、そんな車のブリンブリンをご紹介します。

最も分かりやすいのが、車の鍵にクリスタルのデコレーションを施すというブリンブリンです。携帯電話をデコレーションする感覚と同じだったのでしょう。値段も数万円で収まり、それでいて差別化を図れるとあって結構、見かけます。

▲数万円で手軽にクリスタルデコレーション! ▲数万円で手軽にクリスタルデコレーション!

富裕層による飽くなき差別化への欲求はとどまるところを知りません。例えば、車を塗装することなくラッピングで色替えしたり、マット色にしたり、クローム色にしたり……。最近の流行りでは、ベルベット調のものも出てきています。他にも、100万個のクリスタルによるデコレーション、という荒業(?)を成し遂げた車もありました。

▲ラッピングという差別化もブームです ▲ラッピングという差別化もブームです
▲100万個のスワロフスキークリスタルでデコレーション…… ▲100万個のスワロフスキークリスタルでデコレーション……

そんな中、1本500万円程と言われているM・ベンツ用の鍵が話題を呼んでいます。ドイツ・フランクフルトにある宝石ショップ「SELECTED JEWELS」という会社が純金のキーに約300個のダイヤ(3.14カラット)をあしらったものを作ったんです!

▲プラチナ製のキーもオーダーできるそうです ▲プラチナ製のキーもオーダーできるそうです

日本でもかつて18金でできたものや、1粒のダイヤモンドが埋め込まれたものが日産車でオプションとして用意されていたブリンブリンな時代もありました。個人的にはパガーニ ウワイラのミニカー風、純正キーで十分です……。そもそも100万ユーロですからねぇ、車が(笑)。

▲こちらがウワイラのキーはウワイラのミニカー風! ▲こちらがウワイラのキーはウワイラのミニカー風!
text/古賀貴司(自動車王国)