「究極のスマートバーベキューカー」とは? 電気自動車に新たな可能性を見た!
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2015/02/19
電気でラクしてバーベキューでいいの? いいんです!
2月13日から16日まで千葉県・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2015」。そこでちょっと変わった1台が展示されていた。
発見したのは日産自動車のブース。FacebookなどSNSを使いユーザーに様々な提案をする日産の「にっちゃん」というプロジェクトから生まれた、「究極のスマートバーベキューカー」だ。
キャンピングカーは“車内で”快適に過ごすために作られているが、この車は“車外で”楽しもうという逆の発想から作られている。電気自動車のe-NV200をベースにしており、電気グリルや冷蔵庫などの設備はすべて車の電力で動く仕組みになっている。
監修したのは日本バーベキュー協会会長の下城民夫氏。下城さんはゴミを出さず環境に負担をかけない「スマートバーベキュー」を推進しており、この車に込めた思いも並々ならぬものがあった。
「本来のバーベキューはアウトドアで多くの人が食事をしながら語らう“コミュニケーション”の場です。だから火起こしの手間などを省き、みんなが語らえる時間を長く取れることが大切。事実、電気バーベキューグリルはオーストラリアでは一般的なものになっています。電気自動車はバーベキューを楽しむのにピッタリな車なんです」
確かに電気グリルを使えば場所を選ばずバーベキューを楽しめるし、楽しんだ後の処理も楽になる。下城さんも「バーベキュー=炭火という固定概念を捨てないと、本当のバーベキューの楽しさは見えてこない」と話す。
せっかく大自然の中で仲間と食事をするのなら、もっと自由に、いろんなことにチャレンジしたい。キッチンごと移動できるこの車なら、例えば本格的なイタリアンなども簡単に作れるだろう。
いつでもどこでも、環境を汚さず仲間と気軽にバーベキューをもっと楽しめる。まさに“究極のバーベキュー専用車”。あくまで参考出品だが、ぜひ実用化してほしいものだ。