車が発明されて100年以上がたち、進化することで未来が作られ、過去は歴史となって積み上がっていく。日々のニュースはその断片。自動車史に残るとまでは言わないまでも、記憶に残りそうなニュースをまとめた。では、今週の車ニュース斜め読み、どうぞ。

デザイン

■アップルが電気自動車を作る?

2月17日付でウォール・ストリート・ジャーナルは『アップルが電気自動車でテスラモータースに挑む』と報じた。

プロジェクトは「タイタン」と呼ばれ、すでに数百人規模で開発が進んでいるという。カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルの子会社マグナ・シュタイアーなど、高級車の委託製造業を行う数社とコンタクトを取ったとされている。iPhoneなどの製造に自社工場は持たず、社外に製造委託するアップルだけに、話の筋は通っている。

▲アップルのデザイナーとしてはジョニー・アイブが有名だが、最近ではマーク・ニューソンも同社に参画。この写真はマーク・ニューソンが1999年にデザインしたFord 021C Concept Car ▲アップルのデザイナーとしてはジョニー・アイブが有名だが、最近ではマーク・ニューソンも同社に参画。この写真はマーク・ニューソンが1999年にデザインしたFord 021C Concept Car

テクノロジー

■車の未来を照らす? アウディがヘッドライト技術センターを開設

2月16日付でアウディは、『ヨーロッパ最長となる120mのヘッドライト用トンネルを備えたヘッドライト技術センターを新造した』と発表した。

キセノンヘッドライトがようやく一般的になったと思ったら、今度はLEDヘッドライト、さらにはレーザー光もやってくる。『情報のインタラクティブなメディアになってきている』という発言があったが、光通信のようにヘッドライトで対向車と交信する時代がやってくるのだろうか!?

▲間もなく発表されるアウディの新型R8。そのチラ見せ写真はなんとヘッドライトのみ。ハイビームにレーザー光を採用しているとのこと。ヘッドライト押し? ▲間もなく発表されるアウディの新型R8。そのチラ見せ写真はなんとヘッドライトのみ。ハイビームにレーザー光を採用しているとのこと。ヘッドライト押し?

製品

■メルセデス-AMG G63に新色追加。お値段2万2500ドル!

カナダ発の自動車情報サイトAutoGuide.comが『メルセデスはAMGのGクラスに“Crazy Color Edition”を追加した』と報じた。

カナダ国際オートショーでお披露目されたもので、オプションカラーとして追加されたのはソーラービーム、サンセットビーム、トマトレッド、ギャラクティックビーム、エイリアングリーンなど。威圧感のあるGクラスが随分とポップでカジュアルな印象になる。オプション価格は最も高いギャラクティックビームで2万2500ドル。1ドル120円換算で270万円……。いやはや、なんとも豪勢な話だ。

▲写真はエイリアングリーン。最も高いギャラクティックビームのオプション価格は、日本円にして約270万円。今のところ日本での設定は発表されていない ▲写真はエイリアングリーン。最も高いギャラクティックビームのオプション価格は、日本円にして約270万円。今のところ日本での設定は発表されていない

ショー・イベント

■26歳以下の若人へ、世界へ飛翔するラリーストの卵を募集

2月18日、GAZOO Racingは『モータースポーツの夢に挑戦する車好きに向けた支援策として2014年から「GAZOO Racing チャレンジプログラム」を様々なカテゴリーで展開しています』と語ったうえで、若手ラリードライバーの育成支援プログラムへの参加者を募った。

このプログラムは今回、世界で活躍する若手ラリードライバーを育成、支援するもの。なんとラリー経験は問わず、熱意を第一に求めるという。書類・走行実技選考で最後に残るのは2名(予定)。なんとトミ・マキネン氏協力のもと欧州各国でのラリー選手権など、様々なラリー競技参戦で経験を積めるという。締め切りは2015年3月9日。応募資格は26歳以下など、詳しくはコチラを参照されたし。


▲世界ラリー選手権(WRC)で通算24回の優勝を果たしたトミ・マキネン氏のもとでラリーストとしての経験をスタートできるという ▲世界ラリー選手権(WRC)で通算24回の優勝を果たしたトミ・マキネン氏のもとでラリーストとしての経験をスタートできるという

まとめ

まだまだ寒い日が続くものの、来週以降もホットな話題を追い続けます。これはと思うニュースがあれば、ぜひFacebookやTwitterなどで編集部までご連絡を。お待ちしております~。

text/ブンタ photo/マーク・ニューソン、アウディ、メルセデス、GAZOO Racing