車は単なる移動の道具ではなく、大切な人たちとの時間や自分の可能性を広げ、人生をより豊かにしてくれるもの。車の数だけ、車を囲むオーナーのドラマも存在する。この連載では、そんなオーナーたちが過ごす愛車との時間をご紹介。あなたは『どんなクルマと、どんな時間を。』?

▲アウトドアが共通の趣味だという鶴岡さんご夫妻。プライベート用の愛車はキャンピングカーということで、日常も、非日常も一緒の仲良しご夫婦だ▲アウトドアが共通の趣味だという鶴岡さんご夫妻。プライベート用の愛車はキャンピングカーということで、日常も、非日常も一緒の仲良しご夫婦だ

夫婦円満の秘訣は、休日の遊び車にあり?

茨城県牛久市でケーキ屋さんを営む鶴岡さんご夫妻。愛車は、マツダ スクラムトラックをベースにした軽キャンピングカーだ。

中を見せてもらって驚いた。まるでホテルの一室に案内されたようだ。

備えつけられたソファに整頓された水回り、カーテンの付いた窓。ポップアップルーフを上げれば、身長180㎝の人でも立って移動できる空間だ。休日はこの車で、趣味のアウトドアを楽しむのだという。

▲仕事用にキャンピングカーなのかと思いきや、これはプライベートでしか使わないとのこと。室内には、キッチン用具や寝具などが常備されていた ▲仕事用にキャンピングカーなのかと思いきや、これはプライベートでしか使わないとのこと。室内には、キッチン用具や寝具などが常備されていた

学生時代から付き合いがあったというお二人。揃ってパティシエ(パティシエール)で、結婚後に自分たちの店を立ち上げた。

昔から趣味も共通で、釣りやキャンプなどアウトドア全般。様々な場所を旅したが、次第に宿泊施設のチェックイン・アウトを煙たく感じるようになり、より自由が利くキャンピングカーの購入に至った。

▲「パティスリーレスピレ」。夫婦手づくりのケーキや焼き菓子が並ぶ(お店のURLはページ下部に) ▲「パティスリーレスピレ」。夫婦手づくりのケーキや焼き菓子が並ぶ(お店のURLはページ下部に)

つまり、仕事も遊びも一緒、常に同じ時間と空間を共有しているということだ。

思わず、「本当に仲良しなのですね」とという言葉が口をついて出てしまったのだが、お二人にとっては自然すぎることらしく、照れた様子がほほ笑ましかった。

いつか旦那さんが大好きだという沖縄の地を、この車で旅をしたいとのこと。小さな軽キャンピングカーには夫婦の夢まで積み込まれているようだ。



~どんなクルマと?~
■マツダ スクラムトラック(キャンピング リゾートデュオ バンビーノ)
マツダスクラムトラックをベースに、ポップアップルーフ付きのシェルを架装した軽キャブコン。ソファとテーブルを用いた1方向着座のダイネットを採用している。南国のコテージにいるような内装は標準装備とのこと。

▲ポップアップした状態。シェルを搭載していても、軽自動車枠に収まっており、軽8ナンバー登録となる ▲ポップアップした状態。シェルを搭載していても、軽自動車枠に収まっており、軽8ナンバー登録となる