ホンダが近距離移動の超小型EV(電気自動車)「マイクロコミュータープロトタイプ」を公開した。2013年より実証実験を開始するという。実験では子育て層や高齢者層の日常的な近距離移動のほか、宅配や通勤、カーシェアリングといった様々なシーンでの可能性について検証する。

この「マイクロコミュータープロトタイプ」は、様々なユーザーのニーズに応えられるよう「バリアブル・デザイン・プラットフォーム」というコンセプトに基づいて設計されている。

「バリアブル・デザイン・プラットフォーム」とは、バッテリーやモーターといった電気自動車の基本になる部位を床下やリアスペースに配置したプラットフォームのこと。これによりボディや内装を比較的容易に開発でき、用途やニーズに応じた様々なバリエーションを設計しやすくなっている。

また、動力機能をコンパクトにまとめたことで超小型ボディでありながらドライバーと子どもの2名が乗車できるスペースが確保されており、リアシートを換装することで大人2名での乗車にも対応できるという。

ほかにも、タブレット端末を車体に繋ぐことでメーター表示やナビゲーション、バックモニターとして利用できたり、ルーフに取り付けられた太陽電池で、接続したタブレット端末を充電するこも可能だ。

「バリアブル・デザイン・プラットフォーム」の採用により、用途やニーズに応じた様々なバリエーションを設計しやすくなっている

「バリアブル・デザイン・プラットフォーム」の採用により、用途やニーズに応じた様々なバリエーションを設計しやすくなっている

車両のルーフに取り付けられる太陽電池は、将来的に走行補助電源として利用できるよう開発が進められている

車両のルーフに取り付けられる太陽電池は、将来的に走行補助電源として利用できるよう開発が進められている