神田錦町ラボ


雪道スタック脱出選手権でオートソックの実力を見た!

助手:さぁ博士、冬のグッズ検証2回目です。
博士:よし来い。今回は何じゃ?
助手:雪道でスタックしたときの脱出方法で、何が一番効果的なのかを検証します。
博士:ほほう、ボロ切れとか砂じゃな。
助手:そのとおりです。その2つに今話題のタイヤ滑り止め「オートソック」を加えた三つ巴です。
博士:オートソック?なんじゃそれは?
助手:タイヤにかぶせるだけの滑り止めです。手軽に装着できるのに、実力はスタッドレス以上チェーン未満だそうですよ。
博士:ほほぅ、検証車はスタッドレスタイヤを履いておるのじゃから、それでスタックした状態で検証するとなれば、実力のほどがよくわかるはずじゃの。
今回の検証方法
今回の検証方法|神田錦町ラボ エスティマ(スタッドレスタイヤ装着済み)をわざとスタックさせ、その状態から脱出するのに何が効果的かを検証する。アイテムはボロ切れ(布)、砂、オートソックの3つ
助手:では早速始めましょう。まずはスタックした状態にする必要がありますね。
博士:よし、では新雪が積もったところに突っ込むとしよう。
助手:あ、いい感じで突っ込みましたね。タイヤも空転してるし、まさにスタック状態。ではボロ切れから行きましょう。
キュルルルル!
助手:あぁぁっ!
博士:どうしたフクダくん。
助手:ボロ切れが吹っ飛んで行方不明です。そんなに勢いよくアクセル踏んじゃダメですよ。もう一度お願いします。
博士:そろーりと踏めばよいな。
・・・キュルルルル!
助手:だからゆっくりですって!
博士:踏んでおるのだゆっくりと。
助手:ボロ切れはダメですね。次は砂をやります。タイヤのまわりやトレッド面にもたっぷりつけてくださいね。
博士:よし、では行くぞ。ソローリと・・・
博士&助手:おぉっ!出たぁ!!
助手:さすが砂。よく道路脇に砂の設置場所を見かけますが、その実力はホンモノですね。
博士:うむ。砂の実力はあなどれんな。
助手:では期待のオートソックを試しましょう。
博士:チェーンなどに比べると、ネットをかぶせるだけという感じでお手軽じゃの。しかしトレッド面はツルツルのただの布じゃぞ?大丈夫なのかコレは。では行くぞい。
助手:あっさり出た!ボロ切れのときの、最初の空転は何だったんでしょうか・・・。
博士:確かにスタッドレス以上という実力は本当じゃな。
助手:今回の勝負、ボロ切れは論外として、砂とオートソックではどちらが上ですかね?
博士:砂も出るには出たが、「滑りそう」という不安を感じつつの脱出じゃった。それに対してオートソックは、気づけば脱出という感じで非常にスムーズゆえ、オートソックの優勝じゃな。
助手:チェーンやスタッドレスを買うことを考えれば価格もリーズナブルですしね。
博士:冬はもちろんじゃが、秋や春に雪がありそうなところへ行く場合などに携帯しておくと良いじゃろうな。
助手:サイズもコンパクトですしね。
飯田橋博士|神田錦町ラボ
飯田橋博士
何か気になりだすと、徹底的に検証したがる名物博士。猪突猛進な性格だが、いつも大事なところが抜けている。IQ200を超える真の天才
助手フクダ|神田錦町ラボ
助手フクダ
博士に惚れこみ研究のお手伝いをする勤勉な助手。博士の穴を巧みにカバーし、錦町ラボを正しい方向へ導いている


今回の検証グッズ
Auto Sock(オートソック)|神田錦町ラボ

Auto Sock(オートソック)
(購入価格:12,800円)

雪国大国ノルウェーでつくられたタイヤの滑り止め。装着はタイヤにかぶせるだけという手軽さで、水を吸水して縮む素材を使用しており、走行中も外れない設計となっている。トヨタやホンダなどでも純正アクセサリーとして採用されるなどその実力は折り紙つき。商品にはビニール手袋も入っているので、手を汚さずに装着できるのもポイントといえる。

耐久性は路面の状況により異なるが、乾燥時の舗装路で約50km、雪道の走行であれば100km以上の走行が可能。少ない走行であれば2シーズンは使えるだろう。走行速度は50km/h以下が推奨されている。破れたり裏側の布地が見えてしまったら使用限度のサインだ。


今回の検証結果
検証終了|神田錦町ラボ順位をつけるとすれば、結果はオートソック、砂、ボロ切れの順番となる。ボロ切れはどんなに静かにアクセルを踏んでも、結果的には空転し脱出できなかった。砂は脱出できたものの、不安を伴いつつのギリギリの状態で。オートソックは不安を感じることもなくスムーズに脱出でき、『スタッドレス以上チェーン未満』の実力を垣間見る結果となった。