神田錦町ラボ


優れたレーダークルーズに博士もビックリ!

助手:さぁ博士、今回のラボは前回に続いてレガシィB4(3.0Rアイサイト)の燃費テストですよ。
博士:うむ、うどん食いに行く“ついで”じゃな。
助手:“うどん”がついでですからね。
博士:では渋滞もなくなった高井戸あたりから始めるかの。
助手:燃費はレガシィに搭載された区間燃費で計測しましょう。トリップメーターと連動してるので、ゼロにしてください。
博士:よし!ではスタートじゃ!
今回の検証方法
今回の検証方法|神田錦町ラボ レガシィB4の区間燃費計を使い、人力でアクセル操作した場合と、オートクルーズを使用した場合でどれだけ燃費が変わるかを検証する。区間は高井戸IC~河口湖ICまでの93.3km。速度は基本100km/h(一部80km/h)で検証する。
助手:まず最初は人力でいきましょう。機械に勝てるかどうかは、博士の右足にすべてがかかってます。
博士:わかっておるわい。ワシのいぶし銀のテクニックが機械なんぞに負けるわけがないわ。
助手:そこまで言うと、もはやフリみたいですけど・・・。
博士:いやいや、正直勝てるとは思っていないのじゃが、負けるにしてもさほど差はつかないと思うぞ。
助手:ずいぶん自信ありますね。その根拠はなんなんですか?
博士:フクダくんもわかると思うが、クルーズコントロールのアクセルワークは人力に比べ若干ではあるがラフじゃ。特に加速時にはな。スムーズさという点では人力のほうが多少勝っているじゃろう?
助手:言われてみれば確かにそんな気も。ですけど相手はコンピュータですからね。ムダの多い人間の足とはワケが違うと思いますよ。
博士:まぁその通りなのじゃが、そんなには差が・・・。
助手:博士!ムダ話をしているうちに、もう河口湖ですよ。
博士:ど、どうじゃ燃費は!?
助手12.8km/Lですね。
博士:おおっ!かなり良いじゃないか!3Lエンジンで12.8km/Lならかなり良い結果じゃろ。
助手:驚きましたね。高速オンリーとは言え、10・15モード燃費は11.6km/Lですからね。もしかしたらホントにクルーズコントロールに勝つかも・・・。じゃあ今度はオートクルーズで帰りましょう。
博士:その前にうどんを食ってからじゃな。


博士:ふぅ、お腹いっぱいじゃ。帰るのが面倒になってきたが、気を取り直してスタートじゃ。ではオートクルーズスタート!
助手:どうですか印象は?
博士:いやぁラクじゃの。なんの不満もないわい。
助手:制御の仕方に関しても、言われなければオートクルーズにしてるとはわかりませんね。
博士:ところでフクダくん。このオートクルーズ。ルームミラーを挟むように設置された2つのカメラ(ステレオカメラ)で処理しておるそうじゃな。
助手:そうですね。
博士:ふさいだらどうなるんじゃろう?やってみぃ。
助手:また博士、子供みたいなことを・・・。
博士:まず片方だけ。・・・おぉ大丈夫じゃ、片方だけでも基本的にはOKなんじゃな。では両方ふさぐと・・・。あ、オートクルーズが切れたな。
助手:そりゃあ両方ふさいじゃったらダメでしょう。って、くだらないことをしていたら、もう高井戸ですよ。
博士:よし、燃費はどうじゃ?
助手:博士!なんと15.9km/Lです!
博士:おおっと!ボロ負けじゃないか!
助手:3.1km/L差ですよ。これはデカイ!このレガシィB4のタンクが64Lだから、単純計算でオートクルーズのほうが180km多く走れることになりますね。
博士:デ、デカイな。その差は・・・。下りと上りで完全なイコールコンディションではないとは言え、これほどまで差がつくとは・・・。
助手:やっぱり緻密に制御されたコンピュータにはかなわないってことですね。オートクルーズは燃費向上にも一役買う、と。
もし、所有されている車にオートクルーズが付いていたら、積極的に使ってみると財布にも優しいかもしれませんよ!?
飯田橋博士|神田錦町ラボ
飯田橋博士
何か気になりだすと、徹底的に検証したがる名物博士。猪突猛進な性格だが、いつも大事なところが抜けている。IQ200を超える真の天才
助手フクダ|神田錦町ラボ
助手フクダ
博士に惚れこみ研究のお手伝いをする勤勉な助手。博士の穴を巧みにカバーし、錦町ラボを正しい方向へ導いている。


今回の検証車両・装備
スバル レガシィB4|神田錦町ラボ

スバル レガシィB4

全天候型スポーツセダンの代表格。ボディは3ナンバーサイズとなり、居住性も大幅に向上。ボディ拡大による重量増を相殺するため、ほとんどすべての部品を設計し直し、徹底的な軽量化を図っている。

搭載されるエンジンは、水平対向の4気筒と6気筒。吸気可変バルブ付き3Lを筆頭に、吸排気可変バルブ付き2LのDOHCツインスクロールターボ、吸気可変バルブ付き2LのDOHC、そして2L、2.5L SOHCの5種類がラインナップされている。

今回の検証では、アイサイト(詳細は下記)を標準装備した3.0R アイサイトを使用。

[検証車両の情報はコチラから]
【スバル レガシィB4を探す】
【スバル レガシィB4の相場情報を見る】
【スバル レガシィB4のカタログを見る】

EyeSight(アイサイト)|神田錦町ラボ

EyeSight(アイサイト)

ステレオカメラと3D画像処理エンジンによって、正面や斜め前方の車両や歩行者を検知、危険を判断し警報や衝突被害軽減ブレーキ制御を行う運転支援システム。
先行車との距離、速度差を検知し、ほぼ0~100km/hまでの幅広い範囲で追従走行が可能なクルーズコントロールも備わっている。

その他、ふらつき警報や先行車発進お知らせ機能など、さまざまな先進技術が盛り込まれている。


今回の検証結果
今回の検証結果|神田錦町ラボ オートクルーズのアクセルワークが人力ほどスムーズではないため(といっても加速時のみ、航続時は気にならないレベル)、いくらコンピュータ制御とは言え燃費は同等かと思っていたが、結果は人力の完敗。
その差は3.1km/Lと、下りと上りの違いを考慮したとしても、明らかにオートクルーズのほが上だった。制御に関しても違和感がほとんどないので、燃費を良くするためにも積極的に使いたいシステムと言える。