第3実験:巡航速度の差で燃費は変わるか?【大排気量車編】 【神田錦町ラボ】
カテゴリー: カーライフ
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2008/01/11
■10・15モードを上回るも、燃費の差はごくわずかだった
助手:博士!博士が待ち望んでいたLSが来ましたよ!博士:ん、LSとな?おぉローリングストーンズか!?1968年に発表された『ベガーズ・バンケット』に収められている『悪魔を憐れむ歌』が好きでのぅ。で、チケットは取れたのか?
助手:いや博士、ストーンズは『RS』でしょ?なに言ってるんですか!LSですよLS!レクサスのフラッグシップモデルですよ。
博士:おぉそうか。でかしたぞフクダくん。LSぐらいの車でなければワシとは釣り合いがとれんからのぅ。となるとアレじゃな。恒例の燃費計測じゃな?
助手:その通りです博士。80km/h巡航と100km/h巡航でどれだけ燃費が変わるかという実験です。
博士:コンパクトカーのフィット(1500cc)、軽自動車のアイに続いて今回は大排気量車のLSというわけか。よし、そうと決まれば早速出発じゃ。目的地は研究室のある市原から九十九里浜まで。距離は片道約60kmじゃ。
助手:いやぁ、それにしても静かですねぇ博士。
博士:乗り心地も極上じゃ。さすがはフラッグシップじゃな。ところで、気になる100km/h巡航の結果はどうじゃ?
助手:博士、驚くべき結果です。10・15モード燃費(9.1km/L)を大幅に上回る11.2km/hが出ました!
博士:ななな、なんと!そんなに良いのか?大幅に上回っているではないか!!しかしデキすぎな感もあるのぅ。
助手:今回は車に区間燃費計が付いていたので純粋に高速道路のみの計測というのもありますし、クルーズコントロールを使ったという点も関係あるかと。
博士:それにしても驚きじゃのぅ。4608ccで2桁も走るとは。これは80km/h巡航にはかなり期待できるわ・・・グゴォー。
助手:博士起きてください!結果が出ましたよ。
博士:おお、スマン。あまりにも心地よくて寝てしもうたわい。
助手:80km/h巡航の燃費は11.6km/Lですね。
博士:なに、100km/h巡航とあまり変わっておらんのぅ。わずか0.4km/Lアップにとどまったか。
助手:このクラスの車になると、80km/hと100km/hの差がないのかもしれませんね。日本では最高速度の関係で検証できませんが、120km/hと150km/hぐらいの速度域だと差が出るのかもしれません。
博士:速度と燃費の関係はフクダ君の言うとおりじゃな。この車には日本は狭すぎるのじゃ。して、それぞれの速度での回転数はいかほどじゃった?
助手:100km/h巡航の1500回転に対し、80km/h巡航でも1300回転と、燃費の差と同じくわずか200回転の差です。
博士:1500回転と1300回転?それはかなり低いのぅ。そもそも高い静粛性を備えておるのに加えてこの低回転で動くエンジン。それは眠くなるわい。
助手:トルクのある大排気量車の成せるワザですね。
博士:しかし今まで2回の検証(コンパクトカー、軽自動車)に比べるとその差はごくわずか。大排気量車であれば、80km巡航と100km巡航では劇的な差にはつながらんようじゃな。
助手:あまりスピードを意識する必要はなさそうですね。それよりは加減速を控えて、流れに乗りながら走るのが良いのかもしれませんね。
■飯田橋博士
何か気になりだすと、徹底的に検証したがる名物博士。猪突猛進な性格だが、いつも大事なところが抜けている。IQ200を超える真の天才
■助手フクダ
博士に惚れこみ研究のお手伝いをする勤勉な助手。博士の穴を巧みにカバーし、錦町ラボを正しい方向へ導いている
■今回の検証車両
●レクサス LS
国内ではセルシオと呼ばれていたモデルの実質的な後継モデル。この4代目となるLSから販売チャンネルがレクサスに変更。プレミアムブランドのフラッグシップモデルだけに、プリクラッシュシステム、車両姿勢制御のVDIM、インテリジェントパーキングシステムなどの電子制御技術を多数搭載する。
新設計された足回りは、前後マルチリンク式のエアサスペンションとし、ハンドリングと乗り心地を向上させている。エンジンは新開発の4.6LのV8を搭載。ミッションには8ATを採用することで変速ショックのないスムーズな加速を実現した。
一方、快適装備では4座席それぞれで温度調節可能なオートエアコンや19個ものスピーカーを搭載したマークレビンソン・プレミアムオーディオシステムなどを用意。
2007(H19)年5月には5LのV8+電気モーターのハイブリッドカーLS600hが追加されている。
[検証車両の情報はコチラから]
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【レクサス LSのカタログを見る】
新設計された足回りは、前後マルチリンク式のエアサスペンションとし、ハンドリングと乗り心地を向上させている。エンジンは新開発の4.6LのV8を搭載。ミッションには8ATを採用することで変速ショックのないスムーズな加速を実現した。
一方、快適装備では4座席それぞれで温度調節可能なオートエアコンや19個ものスピーカーを搭載したマークレビンソン・プレミアムオーディオシステムなどを用意。
2007(H19)年5月には5LのV8+電気モーターのハイブリッドカーLS600hが追加されている。
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■今回の検証結果※高速道路区間の60kmで測定
●100km/hで巡航した場合=11.2km/L
●80km/hで巡航した場合=11.6km/L
速度差20km/hでの燃費の違いは0.4km/L。今までの検証に比べれば、その差はごくわずか。また、乗り心地に変化はなく、回転数も200回転しか変わらないので、車内の騒音も体感できるレベルではまったく同じだった。
●100km/hで巡航した場合=11.2km/L
●80km/hで巡航した場合=11.6km/L
速度差20km/hでの燃費の違いは0.4km/L。今までの検証に比べれば、その差はごくわずか。また、乗り心地に変化はなく、回転数も200回転しか変わらないので、車内の騒音も体感できるレベルではまったく同じだった。
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