スマート フォーツー/フォーフォーは高速安定性が抜群だ
カテゴリー: スマートの試乗レポート
2016/01/22
4人乗りがメインになってスマートはどう変わった?
フルモデルチェンジしたフォーツーは、乗ってみると確かに室内が広くなった。ドアが遠くなった感じでもう少しシート間が広いとベターだが、衝突安全性を考えると内側寄りに座らざるを得ないのだろう。
トリディオンセーフティセル構造も引き継がれ、超高張力鋼板も2割増しでボディ剛性もアップ。最小回転半径は3.3メートルと、小回りキングは健在だ。
とはいえ最大のニュースは3気筒NAユニットに6速DCTツイナミックを組み合わせた新開発パワートレイン。足回りもスプリングのストロークを伸ばして快適性を向上させているという。走り出すとなるほど、先代より加速時のシフト動作は相当スムーズになった。ボタン押しでエコ・モードからスポーツに入れれば、引っ張ることもできる。でもとくに1速、微低速時のつながりレスポンスが鈍く、アクセルを微妙に踏んでも強く踏んでもややギクシャク感は残る。もちろん改善はされたが、まだフツーの車に比べるともう半歩、というレベルの話だ。アイドリングストップのマナーは良好だが信号待ちのたび、再加速に気を使う。
逆に驚いたのは高速道路での安定感。100~120km/hのアウトバーンでは流す程度のペースだろう、吸いつくようにフラットな乗り心地でリアエンジンである分、静かで快適ですらある。ステアリングの感触もしっとりしているし、街中の発進時さえ目をつぶれば1台でお一人様生活はまかなえそうな勢いだ。
とはいえフォーツーは定期的に限定&コラボを仕掛けてマニア向けになる予定で、日本市場ではフォーフォーがメインとなる。こちらはカート場でちょい乗りした限りだが、エンジンが遠くなっただけでフォーツーの感覚はそのまま。RRとして楽しい車にするにはパワートレインの洗練が要るだろう。
【SPECIFICATIONS】
■グレード:forfour passion ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直3DOHC ■総排気量:999cc
■最高出力:71/6000[ps/rpm]
■最大トルク:91/2850[n・m/rpm]
■駆動方式:RR ■トランスミッション:6DCT
■全長×全幅×全高:3495×1665×1544(mm) ■ホイールベース:2494mm
■車両重量:1005kg
■車両本体価格:209万円
あわせて読みたい
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 【試乗】新型 日産 ノート|市販モデルではプロトタイプのネガ部分が消え、スタビリティの高さが際立った
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 掲載率1%未満! 大人気コンパクトカーの2代目日産 ノートを狙うなら、激レアグレードも要チェック!
- 【試乗】新型 アウディ A1 スポーツバック│エントリークラスの常識を覆す数々の装備は、ハッチバックの可能性を大きなものに!
- 先々代ルノー ルーテシア ルノー・スポールは「フランス車好き」にとっては最後の楽園か?【NEXT EDGE CAR】
- 【名車への道】’11 アバルト 695 トリブート・フェラーリ
- 愉快! 痛快! ハッチバックをもう一度。【カーセンサーEDGE 6月号】
- フォルクスワーゲン ゴルフの過激な「R」シリーズが、総額200万円以下で狙える!
- 【2021年3月】カーセンサーnetでよくチェックされた中古車トップ10はコレだ!