ランチア デルタ▲「ハッチバック=速くて楽しい」というイメージを定着させたのが、WRCをはじめとするレースシーンです。古くはミニやフィアット 500、写真のランチア デルタ、近年ではプジョーやシトロエンがその好例です。箱形なので普段は乗用車として活躍、ただし本気になればスポーツカーのように走れる。今、日本では非常に多くの優秀なハッチバックが新車、中古車で探すことができるのです

小さく、リーズナブルでも魅力的な車が多いジャンルがハッチバック

ハッチバックというカテゴリーの起源は諸説ありますが、その存在や魅力を広く知らしめたのは、1950年代に登場したフィアット 500(2代目)やBMCのミニでした。価格を抑えた小さい車体ながら乗用車としての基本性能を満たし、なによりその走りが素晴らしかったのです。絶対的な速さとは違う、俊敏さや操る楽しさを実現したそれらは瞬く間に自動車カテゴリーの王道になっていきます。

その後、フォルクスワーゲンがゴルフシリーズをリリース。それ以降、多くのメーカーから異なるキャラクターのハッチバックモデルが生み出されていきます。

特に80~90年代あたりは欧州ブランドを中心に、走行性能に優れたハッチバックが数多く登場し車好きを中心に「ホットハッチ」という呼び名も浸透しました。

昨今はSUVがブームであり、ハッチバックは決してマーケットの主役ではありませんが、中古車市場には今でも楽しいモデルを見つけることができます。中には中古車としてのうまみが最大限に味わえるモデルだってあるのです。

今回のカーセンサーEDGEでは、そんなハッチバックに焦点を当てます。最新モデル、過去の傑作車を取り上げつつ「コンパクトで便利なのに速い」モデルやハッチバックの素の魅力を解説してゆきます。

徹底的に走りを極めたホットモデル、バランスの良い優秀なモデル、圧倒的なコストパフォーマンスを誇るモデルなどなど、選択肢が広いハッチバックの世界、ぜひ堪能してみてください。
 

フォルクスワーゲン ゴルフ▲ハッチバックの王道モデルとして君臨するゴルフ。ゴルフは7代目から8代目へモデルチェンジのタイミングです。すべてのグレードで高い完成度を誇りますが、初代モデルから設定されているスポーツグレードのGTIは、世界の自動車メーカーが「指針」にするなど、優秀な性能を誇り、その伝統は常に新型へ受け継がれています。まさにハッチバックの代表モデルと言えるでしょう
 

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フォルクスワーゲン ゴルフ 現行型(7代目)× 全国
ルノー メガーヌR.S.▲スポーツカーに優位な駆動方式は4WDやMR、FRといわれている中、FFレイアウトの限界に挑み、最速を争いながらその性能を磨き続けているモデルもあります。その筆頭がルノーのメガーヌR.S.。スーパーカーなどがタイムアタックを行うドイツのニュルブルクリンク北コースで速さを進化させる「走りで勝負するハッチバック」の代表格です
 

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ルノー メガーヌR.S. 現行型(4代目)× 全国
BMW i3▲昨今、選択肢が増え続けているEVモデル。ハッチバックも例外ではなく、次々に小さい車体に強力なモーターを積んだ新型モデルが登場しています。そして航続可能距離も年々延び、充電に必要な時間も短くなりつつあります。BMW i3、プジョー e-208、国産車では日産 リーフやホンダ eなど、実用性も高いEVハッチバックを選択肢に入れるのも大いにアリな時代になったと言えるでしょう
 

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BMW i3 現行型(初代)× 全国
“アウディ A1スポーツバック▲ハイパワーや高性能を売りにするスポーツグレードとは異なる魅力がある、ベーシックな「素」グレード。ハッチバックモデルにはオススメできる「素」モデルが多く存在します。エンジンはパワフルとは言えないのにめちゃくちゃ元気に走り、燃費性能も良く、車両価格も高くない。けれど、決してチープな感じはない。新しいモデルで言えばアウディのA1などがその筆頭でしょうか。そういった素グレードの魅力についても注目していきます
 

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アウディ A1スポーツバック 現行型(2代目)× 全国
文/編集部、写真/岡村昌宏、デレック槇島、篠原晃一、イラスト/あべ あつし
 

カーセンサーEDGE 6月号
最新×愉快!痛快!ハッチバックをもう一度

表紙

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