▲新型になっても先代同様に鍵まで専用デザインで、内装の質感は高く、オプションも豊富。そういう意味では決して安くはないが、クラスレスの高級車だ。しかも、いまどき2ドアでMTという贅沢な選択ができる点もいい。ちなみにAT仕様の出来も良好 ▲新型になっても先代同様に鍵まで専用デザインで、内装の質感は高く、オプションも豊富。そういう意味では決して安くはないが、クラスレスの高級車だ。しかも、いまどき2ドアでMTという贅沢な選択ができる点もいい。ちなみにAT仕様の出来も良好

小さな高級車であり、小さなスポーツカーである

「ゴーカートフィーリング」。初代の頃から使われているミニの乗り味を形容する言葉だ。和製英語と思い込んでいたのだが、3代目となったニューミニの英文リリースにも「GO-KARTFEELING」と強調されている。今さらながら、彼の地でも使われる表現なんだと初めて知った。

7年ぶりのフルモデルチェンジだ。プラットフォームもエンジンも一新。外観もオールニューだが、先代と見比べなければ気づかないかもしれない。実は外よりもその中身が大きく変わっている。

▲伝統のアイコンはそのままに、ボディと一体化させたバンパーや大きなリアコンビランプなどで現代風に ▲伝統のアイコンはそのままに、ボディと一体化させたバンパーや大きなリアコンビランプなどで現代風に

全長は約100mm、全幅が40mm、ホイールベースが30mm拡大され、デカくなった。それと気づかせないのがこのデザインの凄いところ。しかし、鈍重になったのではと勘ぐりながら、クーパーSのMT仕様に乗り込む。

内装もあらゆるものがアップデートされている。トグルスイッチ形状になったスタート・ストップボタンでエンジンを始動する。

▲クーパーSにはスポーツシートが標準。レザーシートをはじめ、従来どおり豊富なオプジョンが用意される ▲クーパーSにはスポーツシートが標準。レザーシートをはじめ、従来どおり豊富なオプジョンが用意される

思わずうならされるその走り

試乗車には、GREEN、MID、SPORTの3つからドライビングモードを選択できるオプション機能が装着されていた。MIDでも十分に速い。乗り味は鈍重でなく、さらにこれまでよりも上質になった。

▲センターメーター部にナビなどのディスプレイを配置。スピードメーターはステアリングコラムの上部へ ▲センターメーター部にナビなどのディスプレイを配置。スピードメーターはステアリングコラムの上部へ

操作ダイヤルをスポーツに切り替える。するとセンターメーターのLEDリングが赤く輝き、ディスプレイには“最高のゴーカートフィーリング”という文字が表示される。そのちょっと過剰な演出に思わず吹き出しそうになったが、ステアリング操作に対する反応やサスペンションがしっかりとストロークする感触など、思わずさすがとうならされる。

ミニとはすなわち小さな高級車であり、スポーツカーなのだと、あらためて感じた。

【SPECIFICATIONS】
■グレード:COOPER S ■乗車定員:4名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:1998cc
■最高出力:192/5000[ps/rpm] ■最大トルク:280/1250-4600[N・m/rpm]
■駆動方式:FF ■トランスミッション:6AT
■全長×全幅×全高:3860×1725×1430(mm) ■ホイールベース:2495mm ■車両重量:1270kg
■車両本体価格:332万円

Tester/藤野太一 Photo/向後一宏