ミニ ジョンクーパーワークス ロードスター (石井昌道)【ニューモデル試乗】
2013/04/08
普段はイージードライブが可能で、サーキットではMTと変わらぬ興奮度で走れるんだから、ほとんど文句なし! 唯一の不満はステアリングのシフトスイッチになじめないこと。普通のパドル式にしてほしい
MTより速く走れちゃうかもよ!?
程よいヤンチャ感で絶妙なテイスト
正直に告白すると、以前はゴーカートハンドリングを演出するあまり、バランスが変なところがあって好きになれなかったミニだが、最近は徐々に進化をみせ、逆に程よいヤンチャ感を持たせている絶妙なテイストに感心するばかりだ。
今回はカタログモデルとしては最強のJCWにATが加わったということで、サーキットで試乗したのだが、その思いは一層強くなった。
ATでも楽しさ変わらず
ハンドリングはたしかにスポーティでチャキチャキッと曲がっていく感覚があるが、サスは硬くしすぎておらず、意外とストロークする。コーナーではロールもそれなりにするから、左右の荷重差が出て、完全に直進状態に戻る前にアクセルを踏んでいこうとすると、強力なターボパワーにフロントタイヤが悲鳴を上げることに。かまわずアクセルを踏み続けるとホイールスピンを起こしたりもするのだ。もう少しトラクションがかかったほうが速く走れるとも思うのだが、このじゃじゃ馬っぽいところが面白い。とくにワインディングでは、ビタビタッとタイヤが食いつく優等生よりもヤッテル感が強くて興奮するのだ。
ATとなってもトルコン式としてはダイレクト感やスピーディなシフトが実現されているので、楽しさが目減りしているとは思えない。それどころか、シフトやクラッチの操作から解放されたことで、ブレーキングやハンドリングに集中できるのは大きなメリット。
試乗した日は、ウエットとドライが入り交じった難しいコンディションだったから、MTよりも速く走れてしまうほどなのだった。
SPECIFICATIONS
グレード | ROADSTER | ||
駆動方式 | FF | ||
トランスミッション | 6AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 3745×1685×1385 | ||
ホイールベース(mm) | 2465 | ||
車両重量(kg) | 1260 | ||
乗車定員(人) | 2 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1598 | ||
最高出力[ps/rpm] | 211/6000 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 260/1750-5500 | ||
車両本体価格(万円) | 464 |
ミニ ジョンクーパーワークス ロードスター (石井昌道)【ニューモデル試乗】/試乗レポート
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