使い勝手や安全性が大幅に向上した美しいニュー3シリーズカブリオレ

※この記事はカーセンサー関東版17号2000年5月4日・5月11日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
  • BMW 323Ci カブリオレ 走り|ニューモデル試乗
  • BMW 323Ci カブリオレ リアスタイル|ニューモデル試乗
↑振動は最小限に抑えられ、コーナリングではハンドルの切り角に正確にターンインしてくれる(左)後ろに流れるラインを作るため、低く抑えたトランクリッド。エッジの反り返りも強い(右)
BMW3シリーズの美しいカブリオレがデビューした。 このオープン4シーターはスタイリングが美しいだけでなく、その中身もクーペとはまったく別物な、数々の補強によってカブリオレ専用の非常に濃いものに仕上がっている。

まず旧型と比べてボディ剛性が格段に高くなった。Aピラーとウィンドシールドフレームを強化して、Aピラーだけで自重を支えられるほどの剛性をもつ。リアヘッドレストに隠されたロールオーバープロテクションとともに転覆時の乗員保護を受け持っている。フロアパンの補強もあって、ソフトトップにもかかわらず、旧型のクーペと同等のボディ剛性だということだ。

ボディ剛性の高さがハンドリングと乗り心地の良さにつながっている

  • BMW 323Ci カブリオレ エンジン|ニューモデル試乗
  • BMW 323Ci カブリオレ インパネ|ニューモデル試乗
↑バルブタイミングを無段階調整するダブルVANOSなどにより排出ガスのクリーン化や低燃費などを実現(左)ダッシュボードはクーペと同じ。3本スポークのハンドルは新デザインを採用(右)
実際の走行でもボディ剛性の高さが、ハンドリングと乗り心地の良さにつながっていることがすぐにわかる。ブルブルした振動は最小限に抑えられているし、コーナリングではハンドルの切り角に正確にターンインしてくれる。

室内ではカブリオレ専用設計のシートが目立っている。シートはシートベルトを内蔵して、ショルダーベルトがヘッドレストの横から出る。ヘッドレストを頭に合わせれば、ショルダーベルトのアンカーの高さも自動的に合う。後席への乗り降りの際は、フロントシートが2倍速で動く電動スライドとともにこのシートベルト内蔵式シートのおかげで便利になっている。

ソフトトップは電動フルオートとなった。3層構造になって、室内の静粛性の向上にも貢献している。リアウインドウは熱線入りガラスになり、幌の折り畳みなどによる傷や曇りの心配がなくなった。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード 323Ci カブリオレ
駆動方式 2WD(FR)
トランスミッション
全長×全幅×全高(mm) 4488×1757×1372
ホイールベース(mm) 2725
車両重量(kg) 1615
乗車定員(人) 4
エンジン種類 直6DOHC
総排気量(cc) 2494
最高出力[kW/rpm] 125kW/5500rpm
最大トルク[N・m/rpm] 245N・m/3500rpm
10・15モード燃費(km/L)
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/63
車両本体価格 ー万円
(Tester/菰田 潔  Photo/BMW Japan Corp.)