フォルクスワーゲン ゴルフ| ニューモデル試乗

ズバリ当たり前。大衆5人乗り希望者には誰でもオススメ。価格は250万円ちょいでディーラー数も多く、品質、走りの楽しさはプリウスの倍で、街中燃費は負けるが高速はちょい負け。「プリウス一番」と思っている人にぜひ。自分の視野がいかに狭かったかわかる

末恐ろしき20年計画! 今後コイツで他をぶっつぶす!?

末恐ろしいフルモデルチェンジ

久々にドイツ人の完璧主義っつうか容赦ない原理主義を見た気がしましたなぁ。7代目ゴルフ、実に渋く、なおかつ他メーカーからすると末恐ろしいフルモデルチェンジを果たしているからだ。

スタイルは正直ほぼ変わらない。特に写真で見る限りそう。サイズは56mm長くなって、13mm幅広くなって、逆に28mm低くなってスポーティ化してるものの、ゴルフがシロッコになったわけじゃない。リアシートは足元が微妙に広がり、トランクも30L増しの380Lだがビビるってほどじゃない。

しかし実車を肉眼で見るとエッジは結構効いており、ボンネットのVラインはセクシー。さらにいちばんの驚きはインテリアだ。従来どおり全体的に穏やかな曲線で覆われ、メーター部でえぐられてそこが自然とヒサシになり、センターの操作パネル部はドイツ車らしく整理整頓されている。

が、初めてそこがドライバー向きになった。加えてクオリティが全域で増しており、インパネ素材も質感は高級車はだし、シート表皮もグレードにもよるが一部バックスキン風で見た目もタッチよし。

怖いのはこの先ですぜ!

それよりビビったのは乗り心地で、「なにこれ?」ってレベル。M・ベンツ Cクラスもビックリで、しかもハンドリングがハンパなく、どんなに突っ込んでも破綻しない。

エンジンは新作1.4L直噴ターボで初の気筒休止をもち、140psの出力。7速ツインクラッチミッションと組み合わされて、燃費1~2割アップは確実だ。

まだある。この先VWはポロからパサートまで根本的な作り方を20年ぶりに一新させ、それは今のコストで確実に上質化が見込める。

怖いのはこの先ですぜ!

水平基調で幅広感を強めたフロントマスク。旧型とは逆に、フェンダーよりボンネットが高くなった

水平基調で幅広感を強めたフロントマスク。旧型とは逆に、フェンダーよりボンネットが高くなった

特徴的なルーフからホイールアーチまでフラットなCピラーは、ゴルフⅡとⅣがモチーフ

特徴的なルーフからホイールアーチまでフラットなCピラーは、ゴルフⅡとⅣがモチーフ

VW初のタッチスクリーンディスプレイを採用。手を近づけると自動でモード変更を行うセンサーも備わる

VW初のタッチスクリーンディスプレイを採用。手を近づけると自動でモード変更を行うセンサーも備わる

SPECIFICATIONS

グレード 1.4TSI
駆動方式 FF
トランスミッション 7DCT
全長×全幅×全高(mm) 4255×1799×1452
ホイールベース(mm) 2637
車両重量(kg) 1290
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHCターボ
総排気量(cc) 1395
最高出力[ps/rpm] 140/4500-6000
最大トルク[N・m/rpm] 250/1500-3500
Tester/小沢コージ Photo/フォルクスワーゲン グループ ジャパン