フォルクスワーゲン ゴルフGTI (飯田裕子)【海外試乗】
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
2013/07/04
ベースモデルと変わらぬ実用性を保ち、デザイン&走行パフォーマンスは圧倒的に高いGTI。ただベースモデルの1.4L+DSGの燃費が19.9km/L(JC08モード)なのに対しGTIは15.6km/L(EU値)。この差が選択時のポイントとなるか?
より質の高いゴルフを求めるなら
ベースの潜在能力を魅力的にアップ
軽量かつ高剛性なボディ、実用性や快適さ、そして安全性や経済性にも優れた新型ゴルフは全方位抜け目なしのコンパクトモデルと言えそうだ。GTIはそんな組成の良さをベースに、潜在的な能力をハイテク技術で魅力的にアップさせている。
まずはデザイン。レッドラインや大型リアスポイラー、左右出しの大型テールパイプなどがGTIらしさを継承。ハニカム形状のエアインレット、スプリッターやリアディフューザーなどが新しさとともにスポーティさを強めている。
インテリアではおなじみのタータンチェック柄の新スポーツシート、そして専用パーツがスポーティさと質感の高さ、GTIらしさを感じさせてくれる。
安心感と頼もしさの先に楽しさが
走行性能面では、220ps/350N・mを発揮する2L TSIエンジンに6速DSGが組み合わされ、ブレーキの強化やサスペンションの専用チューンが行われている。さらに、XDS+やプログレッシブステアリングなどのハイテク技術も積極的に採用。
走りの軽さは新型ゴルフ譲り。厚みのあるトルクや、路面にアンジュレーションのあるコーナー+加速などでのステアリングフィール、サスペンションストロークによるしっかり感の増した上質な走りに思わずニンマリしてしまう。
新型はベースに対し足りないものを補うのではない、GTIらしい魅力の増強がバランスよくかつ緻密に施され、安心感と頼もしさの先に楽しさがある。
名車GTIへの思いが強い人も、実用性の高いゴルフの走りや存在感に対しクラスアップを望む人にも、満足度の高いモデルと言えそうだ。
SPECIFICATIONS
グレード | GTI | ||
駆動方式 | FF | ||
トランスミッション | 6DCT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4268×1799×1442 | ||
ホイールベース(mm) | 2631 | ||
車両重量(kg) | 1351 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直4DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 1984 | ||
最高出力[ps/rpm] | 220/4700-6200 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 350/1500-4400 |
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