2006年のポロから始まったブルーモーションテクノロジー

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ブルーモーションテクノロジーは現時点でゴルフ/ゴルフヴァリアント(トレンドライン)、パサート/パサートヴァリアント、シャラン、トゥアレグに搭載されている
今やエコのイメージが完全に定着したVWブランドだが、その中で「ブルーモーションテクノロジー(BMT)」とは燃料節約とエミッション低減を指向するプロダクトや技術の“すべて”を意味する。

基本のテクノロジーとしてはTDI(直噴ディーゼルターボエンジン)とTSI(直噴過給ガソリンエンジン)、そしてDSG(デュアルクラッチトランスミッション)があり、それを補っている技術がハイブリッドや電気駆動システム、そして回生ブレーキやアイドリングストップシステムとなる。またエコフューエル(天然ガスエンジン)などの革新技術もBMTというブランドにおいて展開されているのだが、簡単に言うとアイドリングストップ機構とブレーキエネルギー回生システムの2つが備わると「BMT合格!」となる。

現在日本でBMT装備モデルはシャラン、パサート、トゥアレグとゴルフの4車種。今回はトゥアレグとゴルフを試乗した。

VW環境対応技術の最高パッケージ

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ゴルフはエントリーグレードのみにブルーモーションテクノロジーを採用、同モデル史上最高の低燃費を実現した。価格は264万円(ゴルフヴァリアントは279万円)
トゥアレグハイブリッドは約2.3トンという車重を感じさせない力強い発進力が魅力。このハイブリッドシステムはエンジンが主で、電気モーターは更にパワーが欲しいときに作動する仕組み。

低回転域から太いトルクを生み出す3Lスーパーチャージャーに、モーターの大きなトルクが加わるのがその強みだ。アクセルペダルに足を軽く乗せるだけでグッと前に進みだす。ラゲージなどのパッケージも損なわれていない。

ゴルフのブルーモーションテクノロジーは1.2LのTSIトレンドラインというグレードに設定されたのだが、乗ってみると105psというスペックが信じられないほどに力強い走りを見せる。ゴルフとしては初のアイドリングストップ機構搭載となるが、再始動のショックが少なくて快適。回生ブレーキも作動の違和感はまったくない。10・15モード燃費は6%向上して18.4km/Lとなった。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード トゥアレグ ハイブリッド
全長×全幅×全高(mm) 4800×1945×1740
車両重量(kg) 2340
エンジン種類 直6DOHCスーパーチャージャー+モーター
総排気量(cc) 2994
最高出力[ps/rpm] 333/5500-6500+46
最大トルク[ Nm/rpm] 440/3000-5250
車両本体価格 898万円
Tester/堀江史朗  Photo/向後一宏