フォルクスワーゲン アップ! 【海外試乗】
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
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2011/12/02
小型車への安全配慮も忘れてない
白を基調としたクリーンな内装は広く見せるよう視覚的に配慮。ダッシューボードには独NAVIGON社製ナビを装着。国内仕様が気になるところ
2007年に発表されたコンセプトカーはRR(リアエンジン・リアドライブ)だったup! だが、市販車はオーソドックスなFFでの登場となった。3540mmの全長は同社のエントリーカーだったルポより13mm長いだけ。しかしホイールベースは、実に99mmも伸ばされている。エンジンは新開発の3気筒999ccで、60psと75psの2仕様が用意される。5速MTと、後にロボタイズドMTが設定される予定。DSGが搭載されない代わりに、アイドリングストップや減速エネルギー回生などをセットにしたブルーモーションテクノロジー仕様が設定される。こちらで燃費は4.2L/100km(約23.8km/L)を実現する。
低速域での衝突回避・被害低減自動ブレーキを行う、クラス初搭載のシティエマージェンシーブレーキングがオプションで設定されているのもトピック。小型車でこそ大事な安全性への配慮も徹底されているわけだ。
軽快感で気持ち良さup!
オールアルミ製1Lの3気筒ガソリンエンジンは新設計。ECUチューンによって60psと75psが用意されるが、最大トルクは9.7kg-mで共通
外見はシンプル。最初は素っ気な過ぎると感じたが、ローマの街中で見るうち案外悪くないなと思えてきた。グリルレスの顔や力強いフェンダー、スマートフォンがモチーフのリアビューなど、実は凝ったディテールがじわじわ効いてくる。室内も十分に広く、後席も大人2名には十分。ナルホド、これなら確かにRRでなくてもいい。1トン以下と軽い車体、粘りある実用域のトル クのおかげで動力性能はまずまず。特に75psなら流れを十分リードできる。フットワークも軽快。余計な色はついていないが、軽さと正確さ、そして石畳でもボロが出ない強靭さが気持ち良い。
ハイクオリティだが決して高級ではないし、ポロのような重厚さも薄いが、代わりに軽快感が気持ち良いup!。日本には来秋2ペダルの5ドアが上陸する。価格も頑張ってくれそうだから、輸入車ファン以外にもアピールできるのでは?
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | up! | |
全長×全幅×全高(mm) | 3540×1640×1480 | |
車両重量(kg) | 929 | |
エンジン種類 | 直3DOHC | |
総排気量(cc) | 999 | |
最高出力[ps/rpm] | 75/6200 | |
最大トルク[kg-mrpm] | 9.7/3000~5000 | 車両本体価格 | ---万円 |
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