オールモード4×4-iシステム|自動車なんでも用語集

オールモード4×4-iシステム(おーるもーど・ふぉー・ばい・ふぉー・あい・しすてむ)/[装備]

日産が開発した電子制御式の4輪駆動システム。
2WDモード、LOCKモード(前後輪のトルク配分を固定)のほか、AUTOモード(状況に応じて前後輪にトルクを配分)を選べるのが特徴だ。

このAUTOモードは、いわゆるスタンバイ方式の4WD。エクストレイルを例に挙げると、通常は前輪で走行し、スムーズな走行と燃費向上を図るが、いざ前輪が滑り出すと瞬時に後輪に適切なトルク配分を行う。これにより雪道などの滑りやすい路面でも空転せずに安定した走行が可能になった。

従来型の「オールモード4×4」はアクセル開度や車輪速センサーなどからの情報をコンピュータが判断し、前輪が滑り出す前に後輪へのトルク配分をしていた。
進化版である「オールモード4×4-i」は、さらにハンドル操作、舵角センサー、ヨーレートセンサー、Gセンサーなどからの情報も加えることで、より適切な前後トルク配分を行う。これにより路面状況を問わず、コーナリング中アンダーステアやオーバーステアに陥ることなく、狙いどおりのラインをトレースすることが可能になった。

2007年8月に発売されたエクストレイルから装備されている。