シトロエン C3 ▲「777カーはコスパが良い」説を確かめるべく、今回見てきたのはシトロエン C3。フランス車ならではの珍しい装備が付いたこの物件のコスパは果していかがなものでしょうか?

777カーはコスパが良いのではないか?

車が欲しいと思い、いざカーセンサーをのぞいてみても、いろんな車がありすぎて悩んでしまう……。

価格はもちろん、形や見た目、年式など考えなければいけないことはたくさんあります。

しかし、車という大きな買い物をする以上、誰もが「コスパの良い」ものを手に入れたいと思うはずです。

そこで今回、カーセンサー編集部が「コスパの良い中古車はどんなものだろうか?」を考えたところ、ひとつの説にたどり着きました。

『777カーはコスパが良いのではないか?』

777カーとは……

価格:70万円以下
年式:7年落ち以内
走行距離:7万km以下

これに当てはまる中古車です。

この仮説の真偽を確かめるべく、自動車ジャーナリストの渡辺さんと実際に車を見てきました!

フランス製のコンパクトカー
シトロエン C3の中古車を拝見!

今回目をつけたのは、Bセグメントと呼ばれるコンパクトモデルの輸入車。

日本車になぞらえれば、ヴィッツやフィット級の車格ということになります。コンパクトカーとしてはど真ん中のゾーンですね。

その中で、ちょっと面白い選択肢として挙げておきたいのがシトロエンのC3です。

C3は現行型もありますが、777の範疇にあるのはひとつ前の世代、2009~2016年型ということになります。


日産 ラシーン

今回の777カー

シトロエン C3

日本におけるシトロエンのエントリーモデル。緩やかなアーチを描くサイドビューや丸みを帯びボリューム感に満ちたリアなど、従来型のラウンドフォルムを継承しながらも、新たにゼニス(頂上)フロントウインドウを採用。前後長1.35m、左右幅1.43mの巨大なフロントガラスがドライバーの頭上後方までを覆うことで、広い視界による、いままでにないドライビングが追求されている。室内では、前席のシートバック、グローブボックスの形状などに工夫がこらされて、クラス最大級の空間を実現。

●本体価格/47.0万円(税込)
●年式/2012年式
●走行距離/5.9万km
●修復歴/なし
●乗車人数/5人
●エンジン/1.6L ガソリン
●ミッション/4AT

※取材日は2019年になります。

他とは一味違う最大の特徴は「ゼニスウインドウ」です。

これ、当時のシトロエンがこだわっていた空側の視界をいかに広げるかという思想に沿って実現したアイテムで、そのイメージの源流は同社が70年代まで手がけていたヘリコプターだといわれています。

外観でもフロントのウインドウが天井側にちょっと伸ばされているように見えると思いますが、車内に乗り込めばその思惑はすぐにわかるはず。

とにかく前上方の景色の抜けがいいんです。

運転席に座ってみると視界の上部がスカッと開けている、その開放感はちょうどこの部分に窓枠が通るオープンカーとも異なる世界で、雨天時でも室内を明るく、景色をロマンチックに楽しませてくれます。

また、実用面においても真上付近にある信号や標識の確認がしやすいなどの利があるんですね。

ちなみにガラスはUVカットで直射日光を遮る大型スライドシェードも装備されますから、まぶしさや暑さなどの心配も無用です。

▲シトロエン C3 ▲これがゼニスウインドウ! フロントからルーフ部分にかけて広がっており、実際の空間以上に広く感じます

C3の乗り心地はちょっとふんわりしたタッチで、渋滞の続く街中でもほっこりとした気分で過ごせます。

また、コンパクトカーとはいえシートの掛け心地は包容感たっぷりで、ロングツーリングでも家のソファにいるようにリラックスできます。

これらはいにしえからフランス車の特徴として挙げられるものですが、C3もしっかりとその個性を継承しているんですね。

ちなみに室内の広さは至って中庸的ですが、件のゼニスウインドウに加えて1530mmという背の高さも相まって、窮屈さはあまり感じません。

座って乗ってみればふんわりキャラではあるものの、見た目には媚びるようなかわいさを求めていないという点も、男子にはありがたく女子にはかえって気に入られるポイントになり得るのではないでしょうか。

シトロエン C3 ▲エアコンの吹き出し口の横にあるのは「パルファムエアフレッシュナー」というもので、こちらに専用カートリッジを差し込むことで、エアコンの風に素敵な香りがつきます。これもフランス車らしい粋な装備ですね
シトロエン C3 ▲もはや必要不可欠ともいえるナビゲーションもしっかり搭載。あとで購入しようとすると結構お高めの装備ゆえ、すでに付いているのはうれしいですよね

他モデル同様、年式ならではのチェックは必要

C3に搭載されるメカは2013年までの前期型が1.6L 4気筒+4速AT、2014年からの後期型が1.2L 3気筒+5速ETG(シングルクラッチ式AT)になりますが、777に該当する多くの個体は前期型です。

エンジンはBMWとの共同開発となるもので、特段のウイークポイントはありません。

しかし、4速ATは少しだけ注意が必要です。過去の扱われ方やメンテ状況によってはトラブルを発する可能性があります。

過剰な心配は不要ですが、販売店スタッフさんに確認しておいた方が良さそうです。

ちなみに今回訪問したのは、専門店ということもあり仕入れにも修理にも経験値が働きますから、安心感を得られるという付加価値が付いてくるのは大きいですね。

また、このモデルに限ったことではありませんが、用心という意味で購入費用とは別に維持予算をちょっと確保しておくことをオススメします。

シトロエン C3 ▲搭載されるのはBMW製のエンジン。走行距離7万km以下のような物件であれば、特段心配は不要でしょう
シトロエン C3 ▲前期型C3のミッションは少しトラブルが多いのですが、過去にしっかりとメンテナンスされてきた物件なら大きな心配はいらないでしょう

結論:777のC3はコスパが高い!

さて、今回見てきた777のC3のコスパは果たしてどうなのでしょうか?

結論から申し上げるとコスパが高く、買いの1台と言って良さそうです!

<理由1>コンディションの良さ

他モデル同様に年式相応の状態確認は必要ですが、車内外ともに目立ったキズやヤレはなくコンディションが良い物件でした。

また、フランス車は故障が心配という声を聞きますが、7年落ち7万km未満という中古車としてはまだまだ現役の物件のため、極端な心配は不要かと思います。

前期型ということでATがウイークポイントとなりますが、専門店ならではの整備もしっかり施されており、心配が少ないのも大きなポイントです。

<理由2>フランス車らしさを存分に味わえる

この車ならではの『ゼニスウインドウ』は他モデルにはなく、大きなプラスポイントですね!

また、エントリーモデルにも関わらず、国産車では決して味わうことのできない、フランス車らしいゆったりとした乗り心地を手にすることができます。

今回の1台は十分満足できるものでした。これから車を探す人には、年齢性別問わずぜひ検討してみてもらいたいですね!

引き続き、「777カーはコスパが良い」説を検証していきたいと思います。

文/渡辺敏史、写真/阿部昌也
株式会社MAMA

取材協力

プジョー・シトロエン専門店 株式会社MAMA

女性に人気のコンパクトでお洒落なフランス車を多数展示☆女性スタッフも常駐しており丁寧にご説明させて頂きます! 他にもグループ総在庫200台以上! 趣味性の高い車種はもちろんの事、お客様のライフスタイルに合ったお車をご紹介させて頂きます。プジョー・シトロエンをお探しの方はぜひ一度当店へお越しください。

住所: 神奈川県横浜市都筑区見花山1-25
電話:045-949-9779

▼検索条件

シトロエン C3(2代目)×本体価格70万円以下×2012年式以降×走行距離7万km以下×全国
渡辺敏史

自動車ジャーナリスト

渡辺敏史

二輪、四輪誌の編集経験を経て、フリーランスの自動車ジャーナリストとして独立。海外の取材も積極的にこなし、国内外の最新モデルや最新の技術、時代に求められる自動車のあり方などを、専門誌や一般誌、ウェブ媒体などで紹介している。現在の愛車はマツダ RX-7