2019年、カーセンサーnetで注目度の高かった軽自動車トップ10はコレだ!【カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2019】
カテゴリー: 特選車
タグ: ホンダ / スズキ / 三菱 / ダイハツ / ワゴンR / S660 / パジェロミニ / コペン / アイ・ミーブ / ジムニー / N-BOX / タント / カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー / 高橋満
2020/01/28
カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2019【軽自動車部門】
カーセンサーだけがもっている膨大なデータをもとにした、毎年好例の中古車注目度&競争率ランキング「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」。
この記事では、軽自動車の上位10モデルをピックアップ。各車種について簡単に紹介する。
●第10位|三菱 パジェロミニ(初代)
(1994年12月~1998年9月)
平成になると同時に沸き起こった空前のRV(レクリエーショナルビークル)ブーム。三菱はパリダカで活躍したパジェロが大ヒットし、そのコンセプトと技術を軽自動車にも展開する。そして生まれたのがパジェロミニだ。
1994年に登場した初代は現在の軽自動車規格になる前のモデルで、全幅は1395mmになる。
パジェロミニが登場した背景には、スズキ ジムニーの存在がある。本格軽オフローダーの絶対王者であるジムニーに一矢報いるため、パジェロ譲りのルックスと走行性能を軽自動車に搭載した。
ジムニーと差別化したのはオンロード性能だ。当時のジムニーのサスペンションがリーフスプリング式(いわゆる板バネ)だったのに対し、パジェロミニは一般的なコイル式を採用。オフロード性能だけでなくオンロードでの乗り心地の良さも高められた。
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三菱 パジェロミニ(1994年12月~1998年9月生産モデル)×全国●第9位|ダイハツ タント(2代目)
(2007年12月~2013年9月)
現在の軽ハイトワゴンブームの礎を築いた初代タント。そしてそれを決定的なものにしたのが2007年に登場した2代目タントだ。
現行型タントでも採用されている、助手席側のセンターピラーをスライドドアに内蔵して大開口部を実現した「ミラクルオープンドア」を初採用。運転席側のリアドアは一般的なスイングタイプになる。
室内は広大で、後部座席でお子さんのおむつ替えをすることも可能。おむつやティッシュを収納するボックスも用意されるなど、子育て世代に便利な機能が盛りだくさん!
ボディは愛らしいデザインの標準タイプと高級感を高めたカスタムがある。
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ダイハツ タント(2007年12月~2013年9月生産モデル)×全国●第8位|スズキ ワゴンR(3代目)
(2003年9月~2008年8月)
長く軽自動車の定番モデルだったワゴンR。2003年9月にデビューした3代目は大ヒットした初代をほうふつさせる縦長のヘッドライトを採用している。
この代で車の土台となるプラットフォームが新しくなったことで、先代に比べて走りの質感が大きく向上。
前期型にはスポーツグレードとして「RR(ダブルアール)」を設定。RR-DIには直噴ターボを直噴ターボエンジンが搭載されている。
2007年には新たなスポーツグレードとしてスティングレーが登場。標準車が縦長ヘッドライトなのに対し、スティングレーは横長ヘッドライトとシースルーのグリルで高級感が高められた。
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スズキ ワゴンR(2003年9月~2008年8月生産モデル)×全国●第7位|三菱 アイ・ミーブ【軽】(初代)
(2009年7月~2018年2月)
卵型のワンモーションフォルムに、エンジンをリアタイヤの後ろに配置するという独自のパッケージングを施したi(アイ)。アイ・ミーブはiをベースに、ラゲージの下にパワーユニット、床下に大容量バッテリーを搭載した軽自動車サイズの100%電気自動車だ。
デビュー時の1充電当たりの航続距離は160km(10・15モード)と最新の電気自動車に比べるとかなり短く、エアコンやヒーターで電気を使うと航続距離はさらに短くなるものの、買い物や送り迎えなどのシティユースと割り切れば十分実用的。また、近所にガソリンスタンドがないような地域では自宅で簡単に充電できる電気自動車の利便性は高いはず。
2011年7月のマイナーチェンジで設定されたエントリーグレードのMは1充電当たりの航続距離が120km(JC08モード)、デビュー時から設定された標準グレードはGになり、1充電当たりの航続距離が180km(JC08モード)に向上している。
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三菱 アイ・ミーブ【軽】(2009年7月~2018年2月生産モデル)×全国●第6位|ホンダ N-BOX(初代)
(2011年12月~2017年8月)
デビュー以来、現行型まで年間販売台数のトップを走り続けるN-BOX。大きな理由は、軽自動車の常識を覆す質感の高さと走りの良さにある。
ハッチバックやミニバンなどから乗り替えたユーザーも満足できるインテリアのつくりは特筆もの。実際、いくつかの軽自動車の中からN-BOXを選んだ人だけでなく、軽/登録車ということを意識せずに「N-BOXが欲しい!」と選んでいる人が大勢いるのだ。
ホンダ得意のセンタータンクレイアウトを採用。さらにエンジンルームも省スペースとしたことで、室内空間は他の軽自動車とは比べ物にならないほど広い。ホンダは初代N-BOXを「まずキャビンから設計した」という。
N-BOXをはじめとするホンダの軽自動車“Nシリーズ”の開発陣には、ホンダF1第2期のメンバーが名を連ねた。軽自動車の概念を変える走りを実現したのも納得だ。
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ホンダ N-BOX(2011年12月~2017年8月生産モデル)×全国●第5位|ダイハツ タント(初代)
(2003年11月~2007年11月)
軽自動車の中で最長の2440mmのホイールベースと、同社のムーブよりも100mmほど高い車高により、広く明るい室内空間、優れたユーティリティスペースを誇る。
タントは「しあわせ家族空間」をコンセプトに開発され、主な購買ターゲットは、小さな子供のいるファミリー層。室内空間も2000mm(室内長)×1725mm(室内高)と広く、使い勝手が非常に良い車だ。
しかし室内空間を広くとったため、当時としてはかなり重たい軽自動車となっている。そのため、燃費が比較的よくなかったり、積載量が多いとパワー不足を感じることも多い。
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ダイハツ タント(2003年11月~2007年11月生産モデル)×全国●第4位|ホンダ S660(現行型)
(2015年4月~生産中)
1990年代に一世を風靡したホンダ ビート。S660はそれ以来のオープン2シーター軽スポーツとなる。
エンジンを運転席後方に積むMRレイアウトを採用し、トランスミッションはCVTと軽自動車初となる6MTを用意。CVTには7速パドルシフトが備わる。
ソフトトップはルーフ分のみ脱着するロールトップを採用。外したソフトトップはくるくると丸めてフロントのボンネット内に収納できる。
オープンにしたときも後方にピラーなどが残るが、リアウインドウの中央にパワーウインドウが取り付けられていて、ここを開けると風が抜けるとともに小気味いいエンジン音が聞こえてくる仕組みに。
軽自動車なので最高出力は47kW(64ps)とスポーツカーとしては非力だが、その分通勤をはじめとする日常領域でも存分に走りを楽しめるのが魅力だ。
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ホンダ S660(2015年4月~生産中モデル)×全国●第3位|スズキ ジムニー(JA型)
(1987年11月~1998年9月)
550ccの4気筒ターボエンジンを搭載してデビューしたJA71型ジムニー。1990年には軽自動車規格の変更に伴い、660ccエンジンを搭載したJA71型に進化。さらに1995年にはサスペンションがリーフスプリング(板バネ)からコイルスプリング式に変更されオンロード性能が向上したJA12/JA22型へと進化した。
この世代のジムニーの中古車はJA12/JA22型が中心。20年以上前の中古車だが現在でもコアなファンが多くいるため、とくにMT車の相場はかなり高めで推移している。当然走り込んだものが多いため、選ぶときは走行距離や修復歴だけを見るのではなく、ボディやエンジンをはじめとする機関系の状態をしっかりチェックしたい。
オンロード性能が向上したとはいえ、最新のジムニーに比べると劣る部分は多い。それでもこの時代のジムニーでしか味わえないオフロード性能や雰囲気は、他のモデルで代用できない!
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●第3位|スズキ ジムニー(1987年11月~1998年9月生産モデル)×全国●第2位|ダイハツ コペン(初代)
(2002年06月~2012年8月)
軽初となる電動開閉式メタルトップ“アクティブトップ”を採用したオープン2シーター。円を基調にしたファニーな雰囲気が受けて、現行型が登場した後も高い人気を誇っている。
多くの軽自動車が3気筒エンジンを搭載する中で、コペンは直4DOHCターボを搭載。さらに足回りにも専用チューンが施されたサスペンションが奢られるなど、その表情からは想像できないスポーティな走りが楽しめるモデルだ。
スポーティさにとことんこだわるならアクティブトップではなく、脱着式の軽量ルーフを採用したディタッチャブルトップ仕様を!
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●第2位|ダイハツ コペン(初代)(2002年6月~2012年8月生産モデル)×全国●第1位|スズキ ジムニー(JB64型)
(2018年7月~生産中)
軽自勤車として初めて、総合部門でも1位に輝いたジム二ー。
昨年の軽部門1位のジムニー(JA型)や3位だったコペン(初代)はもちろん、タン卜(初代)やN-BOX(初代)など、圧倒的流通を誇る並み居る人気車を“ごぽう抜き”しての受賞となった。 この人気はまだまだこれからが本番だ。
20年ぶりのフルモデルチェンジとなった現行型ジムニーは登場と同時にファンが殺到し、長期の納車待ちに。この状態は現在でも続いている。
ジムニーの伝統である屈強なラダーフレーム、FRベースのパートタイム式4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなどを採用し、圧倒的な悪路走破性を実現。その実力は大排気量の高級SUVにも引けを取らないほど。
一方でオンロード性能は先代より大幅に向上し、高速道路も快適に走行できる。また、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全装備も備わっている。
デザインは1970年に登場したLJ型ジムニーをほうふつさせるもので、直線基調の箱型ボディは見切りがよく運転しやすい。
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スズキ ジムニー(2018年7月~生産中モデル)×全国総括
今回のランキングを見ても様々なタイプがバランスよくランキングしているのが面白い。
やはり一番の驚きが、2018年に発売したジムニー(JB64型)が第1位になったことだ。これについては、特設サイトでも詳しく紹介しているので、合わせてチェックしてほしい。
また、軽自動車の中でもエッジの効いたといえる、コペン、S660、パジェロミニに人気が集まっているのもうなずける。
ボディサイズや排気量に制約がある中でバリエーションに富んだモデルを生み出し、しかも多くの人を満足させる質感や走りの性能を盛り込むのは日本メーカーのお家芸。
ぜひ自分にピッタリはまる1台を見つけてほしい。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット 500C by DIESEL
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