ロードスターが大集結する「軽井沢ミーティング」で、オーナーのリアルな声を集めてみた【2代目・NB型編】
2019/06/25
2代目・NB型って何が魅力なの!?
「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネス記録をもっているほど、全世界のユーザーに愛されているマツダ ロードスター。
5月26日に開催された日本最大級のロードスターオンリー・イベントである「軽井沢ミーティング」にもたくさんのオーナーが参加していました。
誕生から30周年となるロードスターですが、その全世代がいまだに愛され、中古車の流通も豊富。今乗っているオーナーさんたちは、どんなロードスターとどんな時間を過ごしているのか、聞いてきました!
~聞いてみたこと~
①購入した時期は?
②いくらで購入したの?
③購入の際にチェックしたところ
④今までに起こったトラブルや悩み
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ
今回は2代目・NB型ロードスター編です。これから同じ型を買おうと思っている人の参考にもなりそうなリアルな声、ぜひご覧ください!
白の2003年式ロードスターに乗る「ヨシノ」さんと「ヤナイ」さん
①購入した時期は?:2013年
②いくらで購入したの?:134万円
③購入の際にチェックしたところ:全体的な状態
④今までに起こったトラブルや悩み:特にノントラブル
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:全体のカスタマイズの統一感
ホワイトのボディにブラックのエクステリアパーツを組み合わせ、モノトーンで大人な雰囲気のカスタマイズを施しているところが印象的な1台です。
購入時はNAとNBで悩んだというヨシノさんですが、全体的な車両の状態を重視した結果、より高年式の最終型に近いNBロードスターをチョイスしたそうです。
フルノーマルの状態からコツコツ自分好みに仕上げたというロードスターですが、純正部品もすべて残っているそうで、いつでもフルノーマルに戻すこともできるというから驚きですね。
白の98年式ロードスターに乗る「ヒラタ」さん
①購入した時期は?:2018年
②いくらで購入したの?:友人からもらった
③購入の際にチェックしたところ:もらったのでなし
④今までに起こったトラブルや悩み:特にノントラブル
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:ホイール(リーガマスター)
なんと自身と同い年というNBロードスターは、友人から譲り受けたものだそうで、距離こそ23万kmながらまだまだ快調をキープしているとのこと。
ちなみにフロントウインドウに貼られた「Junkyster(ジャンキースター)」のステッカーは一緒に参加した友人の車と統一感を出すために今日のために作ったものだそうです。
手元にきたときはドノーマルだったというロードスターを少しずつ自分色に染めてきたそうです。
黄色の98年式ロードスターに乗る「タナカ」さん
①購入した時期は?:2001年ごろ
②いくらで購入したの?:100万円くらい
③購入の際にチェックしたところ:幌のダメージ
④今までに起こったトラブルや悩み:特にノントラブル
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:オリジナルのイエローカラー
遠目に見たときは「webチューンドのNBかな?」と思った取材班でしたが、近づいてみるとNB1(初期型)でビックリ。
お話を聞いてみると前オーナーが全塗装をしたものとのことで、webチューンドのサンバーストイエローとは微妙に違うオリジナルカラーなんだとか。
乗っていて楽しいし、全然飽きがこないというタナカさんが、もしこれからNBロードスターを購入しようとしている人にアドバイスするとするなら、幌のダメージはしっかりチェックしてほしいとのこと。
ロードスターのキモであり、交換となると費用がかさむ部分だけになるべく状態のよいものを選びたいところですね。
赤の2003年式ロードスタークーペに乗る「タナカ」さん
①購入した時期は?:2015年ごろ
②いくらで購入したの?:100万円ちょっと
③購入の際にチェックしたところ:特になし
④今までに起こったトラブルや悩み:細かいパーツが出ない
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:ちょうどいい感じのユルさ
180台にも満たない台数しかデリバリーされなかったロードスタークーペの中でもさらに希少な「タイプE」に乗るタナカさんは、もともと旧車に乗っていたという筋金入りの車好き。
アメリカに住んでいたこともあるタナカさんは、現地で友人が乗っていたロードスターの軽快さが印象に残っていたそうで、たまたま某輸入車ディーラー系中古車店で販売されていたロードスタークーペを見つけて購入したそうです。
「国産車だし旧車のように部品に苦労しないと思っていた」というタナカさんですが、クーペならではのリアクオーターウインドウのゴム部品などの他、内装部品に欠品がある点で苦労しているとのこと。
初代の部品が再生産されるようになった一方で、2代目の部品は徐々に欠品が目立つようになってきたようです。
また、スポーツカーなのにノーマル状態だとサウンドがやや物足りないところも気になる点だとか。
ロードスターのエンジンは元々ファミリアなどに搭載されていた実用エンジンなので、これから購入する人は一度チェックしてみるのもいいかもしれませんね。
もちろん、社外のエグゾーストパーツは豊富なので、もっとレーシーなサウンドにすることも可能ですよ!
以上、4名の方に話を伺いましたが、NAと同じくNB乗りも熱い人が多かったです。
2代目となるNBロードスターは年式も初代に比べると高年式となるので、NBを購入した人たちは幌をはじめとした全体的な程度のバランスを重視して購入していました。
4名とも「ノントラブル」ということで、機関系もNA型と同じくそれほど大きなトラブルは出にくいようですが、年式的にもラジエターの劣化は注意したいところ。
エンジンルームを見てラジエターのアッパー(上部)部分の色が黒ではなく茶色になっていたら注意が必要です。
部品に関しては機関に関わる部分は、社外品も含めれば豊富に設定されているので困ることはないですね。
しかし、一部内装部品などについては欠品となっているものもあるので、気になる人は細かい部分までチェックした方がよさそう。特にクーペやターボといったスペシャルモデルの専用パーツは厳しいそうです。
ちなみに、1.8Lモデルを狙うのであれば、2000年7月のマイナーチェンジでエンジンがNA型から継続されたBP-ZE型から、可変バルブ機構を備えたBP-VE型へと変更されている点に注目したいところ。
エンジンのフィーリングやパワー感が大幅に向上したBP-VE型ですが、その分相場も高くなっているのが悩ましいところといえるでしょう。
ということで、これらの情報を参考にしながら「NBが欲しい!」という人はぜひ自分にピッタリな1台を見つけてみてくださいね!
次回はNC&NDロードスターのオーナーに話を聞いた模様をお届けします! こうご期待!!
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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