▲クラウンと似た6ライトキャビンながら、流線型のシルエットを身に着けて、登場する次期MIRAI。FCスタックがフロントシート下から、ノーズに移されることで、腰高感が払拭される。東京モーターショーで先行披露か ▲クラウンと似た6ライトキャビンながら、流線型のシルエットを身に着けて、登場する次期MIRAI。FCスタックがフロントシート下から、ノーズに移されることで、腰高感が払拭される。東京モーターショーで先行披露か

スタイリッシュな4ドアボディを採用

トヨタの燃料電池車として、次世代環境性能車としての使命を担う、MIRAI。その次期型の確定デザインをつかんだ。

次期MIRAIは、駆動方式がFRに変更されること。クラウンに似た4ドアクーペ風の外観デザインが与えられ、構造物のレイアウト変更によって、プロポーションが大きく変わることを2018年3月4日にお伝えした。


▲2014年11月に世界初の量産燃料電池車としてデビューした、現行MIRAI。前席の下にFCスタックが、後席の下とトランクルームに水素タンクが配されている。EVと違って、約3分で水素が充填できることもセールスポイントに掲げられている▲2014年11月に世界初の量産燃料電池車としてデビューした、現行MIRAI。前席の下にFCスタックが、後席の下とトランクルームに水素タンクが配されている。EVと違って、約3分で水素が充填できることもセールスポイントに掲げられている

ヴェルファイアに似た2段構えのヘッドランプ

フロントバンパーには、カローラやC-HR同様、オーソドックスな台形インテークが配される。

プリウスと同じく、インテーク両端には、黒いラインが設けられる模様だ。

次期MIRAIのフロントマスクでインパクトを放つのは、ヘッドランプだ。フェンダー上部へと大きく伸びる形状は、トヨタが好んで用いる処理。

だが、それ以上に見逃せないのは、ターンシグナルがボディ色を挟んで、別置きされること。

いわば、2段構えでまるでヴェルファイアや、ヴォクシーのようだ。クラウンと同じFRプラットフォームが採用されることで、ノーズそのものが現行モデルより長くなるのもポイントだ。

ボディ側面は流麗なシルエットを強調する、6ライトキャビンで構成される。中でも、リアクオーターウインドウは、5ドアハッチバックを思わせるほど巨大。

クラウンのそれを上回る存在感を発揮しそうだ。
 

▲スタイリッシュなEVと聞いて、思い浮かべる車といえば、テスラだろう。同社のモデルSも6ライトが採用されている▲スタイリッシュなEVと聞いて、思い浮かべる車といえば、テスラだろう。同社のモデルSも6ライトが採用されている

レクサスは開発を凍結

このように、全長5mに迫る巨大なボディの持ち主ながら、鈍重に見えないよう、デザインされる次期MIRAI。

そのシルエットを眺めていると、どことなくテスラ モデルSを意識しているようにも見える。

同じ環境対応車として、MIRAIの開発陣やデザイナーは、頭の片隅に置いて意識しながら、日々の業務をこなしてきたのかもしれない。

MIRAIは、次世代の環境対応車として、レクサスの自動運転技術とともに、東京オリンピック、パラリンピックの場で、大々的にアピールされる計画だ。

実車は2020年前半に正式発表される見通しだが、それに先がけて、2019年秋の東京モーターショーに出品される可能性が高い。

なお、トヨタ社内では同じコンポーネントを使って、レクサスLSの燃料電池バージョンも開発されていたが、「同じような車は2種類もいらない」との理由で開発が凍結されたようだ。

レクサスブランドでは、代わりに自動運転の実現が大きなテーマに掲げられる。

※2019年6月21現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2020年6月
■全長×全幅×全高:4925×1825×1500(mm)
■搭載エンジン:電気モーター
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ