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輸入車は最大99万円で選べ! Part2
輸入車は最大99万円で選べ! Part2
2009/05/20
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なぜか知らねど華やかなイメージがあり、走りも活発
それでいて、日本ではやや人気薄ゆえ相場は低めとなるのが
イタリア車およびフランス車。華と実質、魅力的なプライスが
同居するラテン車こそ、2ケタ万円輸入車のある意味花道だ! |
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2003年式フィアット プント HLXスピードギア(絶版)
「ステキなのに安い」という中古車の醍醐味がここに
車に限らず刃物や補聴器、消臭製品にいたるまで、「ドイツ生まれ!」とうたわれると妙に購買意欲をそそられてしまう我ら日本人。確かにドイツには優れた工業製品が多いが、その「神話」がもたらす人気の高さが、実質以上にドイツ物の相場を押し上げている面もあるはずだ。最大99万円という予算を最も「利かせる」なら、ドイツ車という王道をハズすのも見識というものだろう。 ……なんてことをツラツラ考えながら試乗アポを取ってみたのが、車両価格63万円となる2003年式のフィアットプント。走行わずか2.2万kmの最上級グレード「HLXスピードギア」である。 なんという活発さ、なんというデザイン性。そして、その品質と比較してなんたるプライスの安さよ! いやもちろん、1.2Lの凡庸な直4が生み出す最高出力は80psでしかないし、パッと見は単なる2BOXハッチバック。しかし、イタリア人よろしくガッツリとアクセルを踏んで疾走する際の「実行速度」は日本製同クラスの比ではなく、ボディ色に合わせた内装と、さらによく見りゃシートに細かく入っている黄色のドットを見るにつけ、そのデザインセンスも、灰色が妙に似合う日本車の100万光年先を進んでいるといわざるを得ない。 それでいてこの物件の中古車価格は63万円。ほぼ同クラスにあたるフォルクスワーゲンポロの同条件中古車と比較して約15万円は安い計算だ。中古車の醍醐味を味わうなら、やはりラテン車は最高の選択肢の一つだ!
2004年式アルファロメオ アルファ156 JTS(絶版)
ほぼ文句なしといえる奇跡の(?)格安アルファロメオ
格安価格のカーというのは必ずどこかに「妥協すべき点」というのがあるものだが、ごく希に「ほとんど文句なし!」という奇跡の一台が出現する。神奈川県川崎市で発見した2002年式アルファ156がまさにソレで、思わず本誌掲載前にインサイダー取引で買ってしまいそうになった。 ボディカラーはやや希少なネロ(ブラック)で、磨き上げられた外装は「元々の状態の良さ」をうかがわせるコンディション。内装も同様で、仕入れ後にルームクリーニングがされているわけだが、元の状態がある程度良くないと、ここまで完璧にはならないはずだ。 トランスミッションは人気の5MTで、アルファらしいエンジンの吹け上がりも健在以上。整備費用が比較的安く済む4気筒バージョンである点も、中古車としては逆に好印象なのだ。
2002年式アルファロメオ アルファ147 ツインスパーク(現行型)
お手頃プライスなれど納得コンディションな一台
最大99万円で、よりカジュアルにアルファロメオを楽しみたい向きにとっては、セダンの156よりもこちら147が狙い目か。東京都のティ・エヌ・ケイが販売するこの2002年式ツインスパークは、76万円という手頃な車両本体価格と、それを考えると上々といえる各部の良質感が光る一台。 このぐらいの年数が経過したアルファによく見られるメッキ部分の劣化も少なく、美観的にも満足できるアルファ生活が送れる、要注目のイタリアンハッチといえそうだ。
1996年式フィアット パンダ 1.1CLX(旧型)
えもいわれぬ好デザインと圧倒的な「軽さ」がナイス
新旧世代間における人気の逆転現象というのはそこかしこにあるもので、フィアットのハッチバック「パンダ」においても、中古車市場で人気が高いのは旧型のほうである。その「代えが利かない」デザイン性や軽量さなどが、逆転現象の理由だろう。 そんな旧型パンダの人気カラーがこちら。なんともいえぬおしゃれさんな色もさることながら、運転してみて感じるのは、現代の車ではあり得ないほどの「軽さ」。それがもたらす独特の操縦感覚だけでも、この物件を買う価値はある。 専門店でしっかり整備された物件を狙えば、メンテナンスに関してもさほど神経質になる必要はなし。最大99万円で最大のおしゃれっぷりを発揮するなら、旧型パンダの良質物件は、またとない選択肢になるだろう。
2004年式フィアット パンダ プラス(現行型)
新車と間違えそうな状態なのにこの価格というのがラテン車の魅力
より現代的なハッチバックを狙いたいなら、現行パンダもステキな選択。旧型ほどの個性はないが、それでも、イタリア車らしい各部デザインセンスと癒し系な走りを楽しむことができる。 取材車両は走行約3.3万kmの2004年式だが、距離計を見なければ「これ、新車ですか?」と聞いてしまいそうな状態。ほぼ同価格で狙えるジャパニーズなリッターカーや軽自動車とは段違いのデザイン性と、意外に(?)しっかりした走りを、お手頃予算で楽しめるはずだ。
2000年式プジョー106 S16(絶版)
家庭の事情が小型車を許すならぜひ注目したいホットハッチ
大家族の人はさておき、単身者または子なし夫婦であれば、車はコンパクトサイズで十分──という意見にご賛同いただけて、かつ運転好きな人が狙うべき一台が、このプジョー106。現在は残念ながら絶版となっているが、なんの変哲もないメカから生み出される圧倒的ファン・トゥ・ドライブ性能はいまだ語り草だ。 撮影車両は人気色のインディゴブルーで、純正のレザー+アルカンターラシートもまずまず良好な状態。1.6LのDOHCも高回転域までストレスフリーで吹け上がる。
2006年式ルノー ルーテシア(現行型)
この難解なデザインに理解を示すことができるなら超狙い目!
上のプジョー106同様、何の変哲もないメカしか採用していないのに妙に走りがいいのが、ルノールーテシアの現行モデル。一般的な人気は皆無に等しいが、フランス車愛好家的にはそのほうがかえって好都合。またこの難解なデザインも、フレンチファンの選民意識をくすぐる。 中古車としての状態は、本誌が見た範囲では何の文句のつけどころがなく、新車といわれれば信じてしまいそうなほど。それがこの価格というのはかなりの注目株だと思うが、どうか!?
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編集部=文 |
※この記事は、インポートカーセンサー関東版6号(4月26日発売)の特集をWEB用に再構成したものです |
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