ライバルとの切磋琢磨によりダイハツの屋台骨を支える存在に

  • スズキ アルトラパン フロントスタイル|人気中古車完全カタログ
  • ダイハツ ムーヴ リアスタイル|人気中古車完全カタログ
  • ダイハツ ムーヴ インパネ|人気中古車完全カタログ

OVERVIEWモデル概要

小型車並みの質感や静粛性を達成したが、車両価格も上昇
ベーシックとカスタム、2系統を用意するムーヴだが、ベーシックは「生活革新!エキサイティングミニバン」がコンセプトで、内外装ともカジュアルかつ落ち着いた雰囲気。一方、カスタムのコンセプトは「モバイル世代のラジカルボックス」で、ドレスアップカー風の外観とモノトーンの内装が特徴。どちらも質感や静粛性などは小型車並みを達成しているが、トップグレードの価格は160万円を超えていた。

GRADE VARIATIONSグレードバリエーション

グレード名 トランスミッション ひと言解説
L 4AT/5MT デビュー時からモデル末期まで存在。アルミホイールなどが標準で装備されないベーシック系の廉価グレード
X 4AT デビュー時からモデル末期まで設定。前期型では唯一、脱着式ダストボックスを採用するなど、充実装備が魅力
R 4AT デビュー時から2004年12月まで設定されたスポーティグレード。流通量は最も少なく、探すのは難しそう
カスタムL 4AT/5MT デビュー時から存在するカスタム系の廉価グレード。カーテンエアバッグやナビなどの装備が設定されていない
カスタムX 4AT/5MT
/CVT
デビュー時から末期まで設定。唯一CVTを設定していたが、2006年3月に廃止となっている。流通量は最も豊富
カスタムR 4AT/5MT デビュー時から末期まで設定された、3気筒ターボ搭載モデル。5MTは4WD車のみに用意されている
カスタムRS
リミテッド
4AT デビュー時から2004年12月まで設定された最上級グレード。ディスチャージヘッドランプを標準装備していた

BUYER’S GUIDE購入アドバイス

購入時のチェックポイント
積載性の高いモデルだけに
ラゲージのチェックは必須
荷物の出し入れが頻繁に行われていたことを想定して、ラゲージのヘタリ具合は確認したい。リアシートの動作がスムーズか、ハッチのヒンジに問題がないかなど、実際に動かしてチェックを。リコール情報で対象台数が多いのがシートベルトの不具合。2002年12月から2003年1月までに生産された車両の一部に見られ、整備手帳でパーツが交換されているか確認しよう。
狙い目グレード
相場のボリュームゾーンを
見極めた上で選ぶのが◎!
中古車相場は70万円が一つの目安。予算を抑えたいなら、この価格帯よりも下の物件が多い2004年式以前で探してみよう。だが、経年による劣化は免れないので、予算に余裕があるなら2005年式以降の後期モデルを狙いたい。ただし装備が省略されたLやカスタムLは避けたいところ。なお、どの年式もベーシック系よりカスタム系のほうが圧倒的に多く、探しやすい。

RIVAL MODELSライバル中古車徹底研究

ダイハツ ムーヴのライバル3モデルをピックアップ。
旧型のワゴンR、現行型のゼスト、ステラなどボックスタイプの軽トールワゴンが揃い踏みだ
1.スズキ ワゴンR(旧型)
SUZUKI WAGON R
2.ホンダ ゼスト(現行型)
HONDA ZEST
3.スバル ステラ(現行型)
SUBARU STELLA
スズキ ワゴンR エクステリア|人気中古車完全カタログ ホンダ ゼスト エクステリア|人気中古車完全カタログ スバル ステラ エクステリア|人気中古車完全カタログ
スズキ ワゴンR インテリア|人気中古車完全カタログ ホンダ ゼスト インテリア|人気中古車完全カタログ スバル ステラ インテリア|人気中古車完全カタログ
初代から引き継がれてきた
スクエアボディに3つの顔
ムーヴのライバルの筆頭。3代目ではプラットフォームを一新し、サスペンションも新たに開発してトールワゴンらしからぬ安定性と静粛性を実現。フロントマスクは3つの顔が用意され、エンジンはすべて直3DOHC。NAと直噴を含む3種類のターボを設定。
ホンダ得意の低床設計により
広々とした室内空間を実現
ライフの低床プラットフォームを活用し、全高を拡大した背高ハッチバック。デビュー時はベーシック系に加えてスポーツも設定されていたが、2008年12月のマイチェンで廃止され、代わりにスパークが登場。エンジンは直3DOHCのNAとターボ。
シートアレンジや積載性の
良さで人気を集める一台
広々とした室内空間にはユーザーの立場で考えられた工夫が盛り込まれている。2007年11月にはベーシック系とカスタム系に加え、リベスタ系が追加。エンジンは全車とも直4DOHCで、NAとスーパーチャージャー付きの2種類が設定されていた。
狙い目グレード
FX-Sリミテッド
ベーシックなグレードに装備をプラス
スポーティさが魅力の特別仕様車

FX-Sリミテッドは、特別仕様車ながら2004年12月の登場以来継続して販売されたモデルで、スポーティな内外装と上級オーディオを装備する。2008年式は走行距離の少ないおろしたて中古車も多い。相場は70万〜130万円と若干オーバーしそうだが、探してみる価値はある。
狙い目グレード
ダイナミックスペシャル
未走行車も豊富に揃った
2008年式の特別仕様車に注目!

ムーヴよりも相場は20万円前後高くなるが、40万〜110万円台も多数流通している。ダイナミックスペシャルは2008年5月の登場ながら、流通量が最も豊富。スポーツGをベースに専用14インチアルミホイールやフルオートエアコンなどを搭載しているため、満足度も高いだろう。
狙い目グレード
R
数が多い廉価グレードよりも
機能性の高いモデルを見極めよう

流通量が最も多いのは廉価グレードのLだが、あえて次に多いRを狙いたい。後席の左右独立スライド機構が搭載されているほか、コンビニフックなどを装備して使い勝手が高いからだ。これらの装備は他グレードにも存在するが、流通量がかなり少なくなるので探すのは難しそう。
文:安藤 眞、ユニットクワトロ