日産フェアレディZ 【ちょい乗り試乗】
2009/01/21
見てカッコよく、乗って楽しい車って、久しぶり!
日産フェアレディZの試乗会に参加してきました。
たいていの車がFMCごとに大きくなる中、ショートホイールベース化などでZ33より見た目がコンパクトになったZ34。「速く」よりも「楽しく」に力点を置いたとメーカーは言います。
「ハイパフォーマンスをすべての人が味わえる」ようにと、ショートホイールベース化に、シンクロレブコントロール付き6MTや日産初の7AT採用、ボディ剛性アップ、ブレーキ改良、スカイラインクーペに載っている3.7LエンジンもZ用にチューニング…書ききれないほどに進化を積み重ねています。
しかし、メーカー側が言うとおり「快感は数値化できない」。
その楽しさを味わうために、まずはイエローのボディが鮮烈な印象の、バージョンST(6MT)に乗ってみました。
最初にびっくりしたのが、その乗り心地。スポーツカーという言葉からは想像できないほど、すごくしなやか。これならどこへでも行ける、行きたくなります。また、シンクロレブコントロール付き6MTでのシフトチェンジは、誰が運転しても、やけにうまく、きれいに回転数を合わせながら(自動的に回転数を高めて)シフトダウンします。
ちなみに右下の写真の、ミッションのゲートを示したボタンがそのスイッチ。腕に自信のある人は解除することもできます。
この日は休日だったため、渋滞が激しく、時間もないので西湘バイパスを往復する程度でしたが、あの路面が悪い西湘バイパスをなんともうまくいなして駆け抜けることができました。ちなみにバージョンSTは19インチを履いています。
次に乗ったのはバージョンT(7ATのみ)。
パドルシフトのある7ATですが、下手にいじらず、Dレンジに入れたまま3.7Lのトルクフルなエンジンに身を任せるだけで十分楽しい。
バージョンTもSTも、標準でBOSEサウンドシステムが装備されています。この車専用にしっかりセッティングされていて、渋滞中は音がすばらしかったのですが、渋滞を抜けると、より刺激的なエンジン音に心が奪われました。その音の高鳴りはまるで「もっと踏んだら?」などと耳元で誘惑するかのようです。
ただし、誘惑は、決してスピードに対するものではありません。Zより加速感のあった車はこれまでもいろいろありました。例えばレクサスGSのハイブリッドは、アクセルを踏み込んだ途端、ワープするかのように急に景色がグイッと後方に流れていく感じがします。しかし、Zはそれとは違います。単純に、アクセルを踏んでいて気持ちがいいのです。時間が許されるならどこまでも走って行きたい気持ちよさです。
ちなみに、バージョンTは18インチ。乗り心地はバージョンSTよりも確かに丸く感じられますが、これは乗り比べてみなければわからない差です。
今回はワインディングを試す機会がありませんでしたから、ハンドリングの話はあまりできません。しかし、試乗会場となった山の上のホテルから一般道へとつながるつづら折りで感じたステアリングのフィーリングは、素直でリニアなものでした。若干アンダーステア気味だったZ33に対し、そこも修正したそうです。
試乗後、CMで有名になったテストドライバーの加藤氏と話をする機会がありました。そこで、例の乗り心地の良さについて聞いてみたのですが、やはり「かなり力を入れた」そうです。18インチでも19インチでも変わることなく、快適な乗り心地を目指し、加藤氏を含む3人のテストドライバーが力を注いだのだとか。
見た目ですでにヤラれていた私としては、こうして乗ってみると、気づくとどうやって買えるか頭の中で計算機をたたいてしまいます。
ふと思ったのですが、見てカッコよくて乗って楽しくて、本気で買いたくなった車って、久しぶりのことでした。
みなさんは、そんな車に出会ってますか?
たいていの車がFMCごとに大きくなる中、ショートホイールベース化などでZ33より見た目がコンパクトになったZ34。「速く」よりも「楽しく」に力点を置いたとメーカーは言います。
「ハイパフォーマンスをすべての人が味わえる」ようにと、ショートホイールベース化に、シンクロレブコントロール付き6MTや日産初の7AT採用、ボディ剛性アップ、ブレーキ改良、スカイラインクーペに載っている3.7LエンジンもZ用にチューニング…書ききれないほどに進化を積み重ねています。
しかし、メーカー側が言うとおり「快感は数値化できない」。
その楽しさを味わうために、まずはイエローのボディが鮮烈な印象の、バージョンST(6MT)に乗ってみました。
最初にびっくりしたのが、その乗り心地。スポーツカーという言葉からは想像できないほど、すごくしなやか。これならどこへでも行ける、行きたくなります。また、シンクロレブコントロール付き6MTでのシフトチェンジは、誰が運転しても、やけにうまく、きれいに回転数を合わせながら(自動的に回転数を高めて)シフトダウンします。
ちなみに右下の写真の、ミッションのゲートを示したボタンがそのスイッチ。腕に自信のある人は解除することもできます。
この日は休日だったため、渋滞が激しく、時間もないので西湘バイパスを往復する程度でしたが、あの路面が悪い西湘バイパスをなんともうまくいなして駆け抜けることができました。ちなみにバージョンSTは19インチを履いています。
次に乗ったのはバージョンT(7ATのみ)。
パドルシフトのある7ATですが、下手にいじらず、Dレンジに入れたまま3.7Lのトルクフルなエンジンに身を任せるだけで十分楽しい。
バージョンTもSTも、標準でBOSEサウンドシステムが装備されています。この車専用にしっかりセッティングされていて、渋滞中は音がすばらしかったのですが、渋滞を抜けると、より刺激的なエンジン音に心が奪われました。その音の高鳴りはまるで「もっと踏んだら?」などと耳元で誘惑するかのようです。
ただし、誘惑は、決してスピードに対するものではありません。Zより加速感のあった車はこれまでもいろいろありました。例えばレクサスGSのハイブリッドは、アクセルを踏み込んだ途端、ワープするかのように急に景色がグイッと後方に流れていく感じがします。しかし、Zはそれとは違います。単純に、アクセルを踏んでいて気持ちがいいのです。時間が許されるならどこまでも走って行きたい気持ちよさです。
ちなみに、バージョンTは18インチ。乗り心地はバージョンSTよりも確かに丸く感じられますが、これは乗り比べてみなければわからない差です。
今回はワインディングを試す機会がありませんでしたから、ハンドリングの話はあまりできません。しかし、試乗会場となった山の上のホテルから一般道へとつながるつづら折りで感じたステアリングのフィーリングは、素直でリニアなものでした。若干アンダーステア気味だったZ33に対し、そこも修正したそうです。
試乗後、CMで有名になったテストドライバーの加藤氏と話をする機会がありました。そこで、例の乗り心地の良さについて聞いてみたのですが、やはり「かなり力を入れた」そうです。18インチでも19インチでも変わることなく、快適な乗り心地を目指し、加藤氏を含む3人のテストドライバーが力を注いだのだとか。
見た目ですでにヤラれていた私としては、こうして乗ってみると、気づくとどうやって買えるか頭の中で計算機をたたいてしまいます。
ふと思ったのですが、見てカッコよくて乗って楽しくて、本気で買いたくなった車って、久しぶりのことでした。
みなさんは、そんな車に出会ってますか?
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