プジョー 206【モデル概要編】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2007/04/20
日本でのプジョー人気を不動にした
小粋なヨーロピアンコンパクト
●コンセプト
多彩なボディタイプとグレードラインナップ
国産のコンパクトカークラスに相当するBセグメントに属し、欧州でもトップセラーとして君臨していたモデルがプジョー206。フランス車らしいセンスの良さと手頃な価格で、日本でも高い人気となっていた。
日本導入は本国デビュー翌年の1999(H11)年で、この8年の間に数多くのボディバリエーションを展開。電動オープントップをもつCCや、全長を220㎜延ばしたステーションワゴンのSWなども用意されていた。
ボディタイプ同様、グレード展開も多彩だ。ベーシックなスタイルやスポーティ志向のXS、上級装備をもつXTのほか、本格スポーツモデルとしてS16とRCをラインナップ。さらにプレミアムモデルとして、全仏オープンテニスのスポンサードを記念して設定されたローランギャロスや、サーフブランドとのコラボレーションモデルとなるクイックシルバーなどもラインナップされていた。
●メカニズム
排気量は3種類でMTモデルもラインナップ
エンジンはいずれもガソリンの直列4気筒で、排気量は1.4Lと1.6L、2Lの3種類。さらに、1.6Lは2001(H13)年を境にSOHCからDOHCへと変更されたほか、2LのRCにはS16よりもさらに高回転、高出力型のエンジンが搭載されている。
1.4Lはモデル末期までSOHCのままだったが、最大トルク発生回転数が2600rpmと異例に低く、市街地走行では排気量以上の力強さがあった。
トランスミッションは、4ATと5MTの2種類で、S16とRCは5MT のみの設定。MTの販売比率が高かったのも、この車の特徴の一つだ。サスペンションは、フロントにオーソドックスなストラット式を採用するが、リアはトレーリングリンクにトーションバースプリングを組み合わせ、ダンパーを寝かせてレイアウトした独特の方式。これはサスペンション部分を室内に張り出させず、ラゲージを広く使うための工夫だ。
●エクステリア&インテリア
安定感のある外観と曲線を多用した内装
エクステリアは現在にも続く、プジョーの新世代デザインを真っ先に取り入れたもの。特徴は細く吊り上がったヘッドランプで、後継車である207や最上級シリーズの407と並べても、決して古さを感じることはない。
凝縮感の強いフォルムをもちながら、上部を強く絞り込んでキャビンを小さく見せることに成功。これと相対的にボディ下部が大きく見えるため、ドッシリとした安定感とボディサイズ以上の存在感を演出している。
インパネのデザインテーマは「楕円」で、緩やかな曲線がほぼ左右対称に配置されており、視覚的な安定感も高い。メーターパネルは、全車丸型4眼式のスポーティなデザインだ。
センタークラスターのオーディオスペースは1DINサイズ。このため、カーナビは画面埋め込み式以外を選ぶ必要がある。
リアシートは1:2のダブルフォールディング格納式で、ラゲージはフレキシブルに利用可能。
●インプレッション
“猫足”と呼ばれる路面追従性の高さが魅力
スタイルやXTの乗り味はコンフォート系。しなやかで路面追従性が良く、俗に言う「猫足」を堪能できるフィーリングだ。XSは若干、硬めのスポーティな設定だが、操縦性と乗り心地のバランスは優れている。
S16は一転してスパルタン。ハンドリングはクイックで痛快だが、市街地走行の速度域では突き上げ感が強く、不快に感じることがあるかもしれない。
RCはさらにホットなモデルとなるが、乗り心地はむしろS16より洗練されたもの。サスペンションは硬いながらもストローク初期から滑らかに動き、突き上げ感は抑えられている。
■狙い目グレード
低価格で選択肢が豊富なハッチバックを狙おう
予算をできるだけ抑えたいなら、初期型のハッチバックがオススメだ。特に2000(H12)年式は流通量が多く、低価格から狙える。グレードではXT の5ドアが最も豊富で探しやすい。CCとSWはあまり流通していないため探しにくいのが実情。それでもというなら、CCは2002(H14)年式のベースグレード、SWは2003(H15)年〜2004(H16)年式のXSが割と多めなので見つかる可能性が高い
■購入時のチェックポイント
リコール情報に注意して整備手帳をチェックしよう
リコール情報はいくつかあるが、対象車両の台数が特に多いのはウインカースイッチ内部の不具合だ。これは、モデルを問わず1998(H10)年3月から2003(H15)年12月の間に生産された車両に見られるもの。該当する場合は、対策品に交換されているかを確認してみよう。また、電装系のトラブルも聞かれがちなので、パワーウインドウやオーディオなどの作動確認も行っておきたい。
低価格で選択肢が豊富なハッチバックを狙おう
予算をできるだけ抑えたいなら、初期型のハッチバックがオススメだ。特に2000(H12)年式は流通量が多く、低価格から狙える。グレードではXT の5ドアが最も豊富で探しやすい。CCとSWはあまり流通していないため探しにくいのが実情。それでもというなら、CCは2002(H14)年式のベースグレード、SWは2003(H15)年〜2004(H16)年式のXSが割と多めなので見つかる可能性が高い
■購入時のチェックポイント
リコール情報に注意して整備手帳をチェックしよう
リコール情報はいくつかあるが、対象車両の台数が特に多いのはウインカースイッチ内部の不具合だ。これは、モデルを問わず1998(H10)年3月から2003(H15)年12月の間に生産された車両に見られるもの。該当する場合は、対策品に交換されているかを確認してみよう。また、電装系のトラブルも聞かれがちなので、パワーウインドウやオーディオなどの作動確認も行っておきたい。
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