カーセンサー

外出、接触を最小限に車を選びたい

新型コロナウイルス感染症の問題で世界は今、大変なことになっています。非常事態宣言は解除されましたが(2020年5月28日現在の情報)、政府に言われるまでもなく「都府県をまたいでの外出や家族以外との密な接触は気が引ける……」というのが今、多くの人の率直な感情でしょう。

そうなるとちょっと困るのが「中古車選び」です。中でも、「とりあえず今すぐ、なんらかの中古車が必要なんです!」という人は、気軽に車屋さんに足を運べず、特にお困りかと思います。

しかしそんな場合でも、外出と接触を最小限にした「非接触型の中古車選び」は十分可能です。

もちろん実際に店頭へ足を運び、物件を見て選ぶ場合と比べれば、少しだけ難易度は上がります。しかしカーセンサーnetの機能を生かしつつ、ツボを押さえた探し方をすれば、意中の1台は割と簡単に「リモート」でも選べるものなのです。

ということで以下、カーセンサーnetを使った「非接触型中古車選び」をご説明しましょう。

スマホ・PCだけで、安心して車を選ぶ方法

★【コツ その1】写真でしっかり確認できる物件から選ぶ
カーセンサーnetに掲載されている中古車には、当然ながらその中古車の写真数点が掲載されています。しかし掲載方法は千差万別で、克明な写真がていねいな紹介文とともにたくさん載っている場合もありますし、そうでない場合もあります。

なるべく非接触で中古車を選ぶ場合は、言うまでもありませんが「写真点数が多く」「その写りが克明で」「なおかつ写真ごとの説明文もしっかり書き込まれていること」を重視してください。

克明な写真の数が多ければコンディションの確認がやりやすくなりますし、「説明文がしっかり書き込まれている」というのは、その販売店の熱意とマジメさの表れであると推測できるからです。

なお、カーセンサーnetには「360°画像」という、その中古車の内装や外装を、それこそ360°自由にぐるりと見られる画像が掲載されている物件もあります。

静止画像だと「隠されている部分があるかも……」みたいな不安が募ることもありますが、360°画像はインテリアもエクステリアもぐるりと一周チェックができます。見やすさはもちろんですが、信頼感にもつながる要素と言えるでしょう。

カーセンサー▲360°画像が見られる物件はこのような画面になります ※画像はイメージです

★【コツ その2】「第三者の評価」が付いている物件から探す
カーセンサーnetには「カーセンサー認定」という認定を受けた物件も掲載されています。このカーセンサー認定を参考にするのも、今回のケースでは特に有効です。

カーセンサー認定とは、まったくの第三者である「AIS」という専門検査機関が、その中古車の内装と外装、修復歴を厳しくチェックして採点し、そのうえで「総合評価点」を明らかにするというもの。

カーセンサー認定車が安心できる一番の理由は、「当事者である販売店ではなく、第三者が評価している」ということでしょう。

例えば果物屋さんは、しばしば「お客さん、このスイカは甘いよ!」みたいなことを言います。その場合、本当に甘いことも多いのですが、たまにイマイチな場合もあります。「甘い」というのはセールストークにすぎなかったわけです。

しかし、それが店主のトークではなく、全日本スイカ検査連盟(みたいな第三者機関があったとして)が厳正なチェックをしたうえでの「評価点:S(最高点)」であったならばどうでしょう? 安心して「じゃ、それください!」と言えると思いませんか?

カーセンサー認定というのは、だいたいそういうものです。それゆえ「テレワーク」で中古車を探す場合には、ぜひ活用してみるべき項目なのです。

カーセンサー▲検査箇所は軽く300以上。カーセンサー認定には、スペシャリストたちの技が生かされているのです

★【コツ その3】高年式・低走行な物件に絞る
趣味としてマニアックな中古車を買う場合、あるいは中古車購入に慣れている人であれば、そこまで年式と走行距離にこだわる必要はありません。

しかし、中古車購入経験があまりなく「とりあえず何らかの車を、最小限の接触で選びたい」という場合には、失敗確率をなるべく低下させる意味で、低走行・高年式に絞るのがいちばんです。理由は単純で、機械というのは(基本的には)新品に近ければ近いほど、不具合の発生確率は低いからです。

▼年式と走行距離は、検索画面のココで絞ることができます!

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ここには、目安が分からない……というビギナーさん向けに、参考までに「5年落ちかつ走行5万km以下」で絞り込んだ物件リンクを貼っておきます。

このあたりであれば、新車から数えて2回目の車検時期ぐらいで、なおかつ「年に1万kmぐらい」という平均的な距離を走っている車である可能性が高いと考えられます。もちろん「絶対」ではありませんが、大きめな故障が発生するリスクは低いでしょう。

▼検索条件

2015年以降生産 × 走行距離5万km以下 × 支払い総額あり × 全国


★【コツ その4】「修復歴なし」の物件から選ぶ
修復歴というのは「車の骨組み部分を修復した履歴」のこと。

要するにドアなどのパネル類ではなく、その奥にある骨組みを修理した場合に「修復歴あり」となるのです。

で、この「修復歴あり」な中古車というのは決して悪いわけではなく、マニアックな人は、あえてそれを安価な予算で狙ったりもします。

でもそれは経験豊富なマニアだからこそできるワザ。一般的には、骨組み部分の修復が走りに与える影響は予測しにくいため、非接触型で中古車を探すなら「修復歴なし」の物件に絞って検索するのが得策です。

▼「修復歴なし」を探す際はココをポチっと!

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▼検索条件

修復歴なし × 支払い総額あり × 全国


電話、メールだけで確認する方法

ここまでご紹介したコツ1~4を駆使しつつ、愛車候補を2、3物件まで絞り込んだら、あとは「販売店への問い合わせ」を行うだけです。

昔は電話を使っていましたが、現在はカーセンサーnetの「問い合わせフォーム」でまずは問い合わせるのが一般的です。言った言わないの問題を避けるためにも、より確実なやり方だと言えるでしょう。

問い合わせフォームには問い合わせ内容と氏名・メールアドレスなどの必須入力項目に加えて、質問や要望を入力する欄があります。ぜひここに「知りたいこと」を効果的に記入してみてください。

とはいえ各種情報や写真、あるいは360°画像などによって「だいたいのコンディション」はすでに把握できているはず。そのため、ここには「ボディタイプ別の要注意ポイント」を追加の写真などで見せてもらえるよう、細かく具体的に依頼するのが効果的です。

代表的な質問例は下記のとおりです。

●コンパクト/ミニバン/軽自動車⇒シート表面に飲料などをこぼしてできたシミはないか?

●SUV/ステーションワゴン ⇒ 荷室内にキズは多くないか? またペット(主に犬)のにおいは染みついてないか?

●スポーツタイプ ⇒ サーキット走行に使われていたか?

またこの他、整備記録簿の記載内容や、購入するとなったときの登録費用明細や陸送費用なども順次、問い合わせフォームのやりとりの中で具体的にしていきましょう。

なお、最近は様々なオンラインサービスの「テレビ電話機能」を使ってユーザーとやりとりをする販売店も増えています。

問い合わせフォームに加えてテレビ電話を活用するのも、「相手方の雰囲気を知る」という意味でかなり有効ですし、リアルタイムの動画で実車を案内してくれるお店もありますので、積極的に活用してみてください。

テレビ電話越しに気になる部分を詳しく見せてもらったり、エンジンやオーディオの音を聴かせてもらったり、スライドドアやナビゲーションなどの挙動を確認したりしましょう。

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以上、簡単な紹介ではありましたが、逆に言えばこんな簡単なやり方でも、非接触型の中古車選びは普通にうまくいくはずなのです。何らかの事情で今すぐ車が必要な方は、ぜひ参考にしてみてください!

文/伊達軍曹、写真/早川佳郎、編集部