レクサス LX ▲こちらが次期LXの別案。ワイド感をもたらすコンビランプや、現行モデルよりも傾斜したバックウインドウによって、スタイリッシュな印象が演出されている。ヘビー級SUVではなく、モノコックボディ採用のクロスオーバーを連想させるデザインだ

クロスオーバースタイルの別案が浮上

レクサス商品群の中で、SUVの頂点に据えられている「LX」は、2021年に一新される。

このことは2019年4月に第一報をお届けしたが、新たに別の案を手に入れた。こちらは、既報のアイデアと違って、クロスオーバーのようなスッキリとした印象が強い。はたして本命はどちらか。



レクサス LX▲こちらは前回掲載した初期案。RX同様、サイドとバックウインドウを結ぶ黒いガーニッシュが配されていた。現在のレクサス商品群とともに、ショールームに並べても馴染めそうだが、新鮮味は少ないか

既存商品群を踏襲した初期案

上記初期案では、サイドからリアへとウインドウガラスが、ボディを取り巻くかのように、RXと同じくガーニッシュを配するデザインが持ち上がっていることを報じた。

今回の案では、このガーニッシュが省かれて、リアクオーターピラーが、ボディ色で構成されている。

力強い印象がかもし出されるのは見てのとおり。サイドウインドウ後端がアロー型に尖っている処理は、レクサス共通のアイデンティティとして踏襲されるが、その先端は現行モデルよりも高い位置にある。

リアエンドは、現行モデルと比べてスマートな印象が強い。中でもハッチゲートには、スムージング処理が施されて、凹凸の少ないスッキリとした装いを実現。

ヘビー級SUVではなく、まるでクロスオーバーを思わせるほどのまとまり具合だ。左右コンビランプは、ワイド感を訴求するガーニッシュで結ばれ、UXやESの流れをくむ処理が反映される。

ボンネットフード中央には、良好な前方視界を確保すべく、プラド似の凹みが設けられるとの情報もある。前後ホイールアーチは、引き続き台形に成形され、現行モデルにはない、控えめな樹脂モールが装着される模様。

レクサス LX▲LSで実用化された、TNGA世代の3.5L V6ツインターボは、422psを発揮。LXにも流用され、さらに電気モーターが組み合わされるとの情報もある

軽量コンパクトでローコストのハイブリッドを採用

次期LXは、TNGA世代の車として開発されているが、2020年デビュー予定のランクル300とコンポーネントを共有するため、フレーム構造が踏襲される。

それでも軽量化が図られ、環境性能を改善。パワートレインには、LS500と同じ、3.5L V6ツインターボと10速ATが組み合わされる。

さらに、1モーター式のマイルドハイブリッドも初設定。海外勢が48Vの電装系とともに、採用していることを受け、トヨタも今後ヘビー級SUVに用いていく計画だ。

1モーター式は、簡易的なシステムとの見方もあるが、コストと重量を抑えられ、搭載スペースが少なくて済むメリットがある。モーターはあくまでも、エンジンの動力を補うアシスト役に徹する。

前述したように、コンポーネントを共有するランクル300は、2020年夏に発売される見通しで、次期LXは1年ほど遅れて、2021年に現れる。

※2019年11月15日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年10月
■全長×全幅×全高:5080×1980×1900(mm)
■搭載エンジン:3.5L V6+ターボ
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、レクサス