「さすが」としか言いようがない! 新型エクリプス クロスはスタイル重視といえど正真正銘、三菱の四駆だった
2017/12/20
コンパクトSUV界に新参者! 三菱はどう生き抜く
12月某日、三菱 エクリプス クロスの試乗会に参加してきました。
エクリプス クロスは、三菱のラインアップに加わった新型コンパクトSUV。欧州では、すでに発売がスタートしています。
三菱自動車の広報部によると、コンパクトSUVセグメントは、2020年以降も世界的に拡大する見立てとのこと。
一方でアウトドアシーンでの使用は年々減少傾向にあるそうで、コンパクトSUV購入者が選ぶ際に一番重視する点も「スタイル・外観」であるということが調査によって分かっているそうです。(2016年に行った調査に基づく)
そんな時代背景も踏まえ、三菱が開発したのがこのエクリプス クロス。
ズバリ、売りは「デザイン」ということで、近年世界中で支持が高まっているクーペスタイルを採用しています。
色にもかなりこだわったそうで、メインカラーとなっている「レッドダイヤモンド」は、開発はもちろん、工場での塗装にも相当な手間をかけているそうです。
クーペスタイルのSUVといえば、昨年登場したトヨタ C-HRが代表格ですが、市場ではどのように対抗していくのでしょうか。
販売目標などを担う「プログラムダイレクター室」の担当者に伺ったところ、三菱が培ってきたSUVの走行性能とクーペの世界観を高次元で融合させ、エクリプス クロスならではの存在感でアピールしていきたいとのこと。
このお話しを伺った時点では「言ってることは分かるけど、戦国時代のSUV界では厳しそうだなぁ……」と思ったのが正直なところです。
だって、対抗馬のC-HRはバカ売れ状態です。二番煎じであるならなおさら、明確な差を見せなければ、目の肥えた現代のユーザーたちは動いてくれないでしょう。
……が、試乗がはじまると、こんな私のモヤモヤは一掃! ……三菱さん、無駄なこと考えてごめんなさいっ!!
スラローム&低ミュー路で分かった三菱の実力
用意された車は「プロトタイプ」ということで、敷地内のみでの試乗でしたが、急なスラロームや水を撒いた低ミュー路のコースで、ハンドリングや四駆性能を試すことができました。
専門的な見解は後日、松本英雄さんの試乗記でご覧いただければと思いますが……これ、スゴいです。三菱のS-AWC技術、「さすが」です。
私は特に低ミュー路のカーブ時に感じたのですが、制御が素晴らしく、ブレーキを踏む必要がありませんでした。しかもハンドリングや乗り心地に気持ち悪さもありません。
雪道や氷上ではないにしろ、急カーブにかなりのスピードで突っ込んでも、とにかく安定してスーッとコーナリングしてくれるのです。
松本さんも「スゴい! やっぱりこれが三菱だよ!」と大興奮でした。
このスゴさはぜひ、たくさんの方に体感していただきたいです。
特に、“四駆が必須”という環境下でコンパクトSUVを検討している人に乗ってほしいと感じました。
調査のとおり「スタイル・外観」で選ぶユーザーが増えているならば、「もしものときの性能」を重視せずに決断している方が多いということかもしれません。エクリプス クロスは、クーペSUV界において“より高性能で安心感の高い選択肢”となるはずです。
“デザイン重視で買ったら、安心・安全もついてきた”といったイメージで、悪路や雪道での“もしも”な瞬間に「選んでよかったな」と思える……このモデルは、そんな存在になってほしい! ……なんてことを思った試乗会でした。
公道での試乗が楽しみです!
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