ランエボ譲りのパワートレインをもったSUV、三菱 エアトレック ターボRを忘れていませんか?
2021/05/14
SUVでも走りに妥協したくないならエアトレック ターボR
一過性のブームというよりは、すでに人気の定番車種となった感すらあるクロスオーバーSUV。
現在でも、各メーカーから新型車が続々とリリースされています。大型商業施設の駐車場などを見ても、ミニバンと肩を並べるか、それ以上にクロスオーバーSUVを見つけることができるほどです。
中には、家族の要望もあって乗り替えを検討している、という人も少なくないと思います。
ですが、車好きからすればクロスオーバーSUVであっても、走りの面で妥協はしたくないもの。
しかし、最近増えつつあるクーペスタイルのスポーティなモデルはまだまだ高価で、気軽に乗り替えを検討できるものではありません。
ただ、ややマイナーなモデルながら、実力は折り紙付きの俊足クロスオーバーSUVが存在していたのです。それが、今回ご紹介する三菱 エアトレック ターボRです!
そして、価格も魅力的。なんと、総額50万円の予算があれば十分狙えてしまうモデルなんです!
エボ7 GT-Aのエンジン&ミッションを搭載したハイパフォーマンスSUV
まず、エアトレック ターボRとはどんなモデルなのか解説していきます。
2001年にデビューし、特定のジャンルに縛られない「スマートオールラウンダー」をキャッチコピーとして登場しました。
デビュー翌年の2002年には、今回紹介する「ターボR」が追加。それは先に登場して話題を集めた、ランサーエボリューション7 GT-Aと同一のエンジンとミッションを搭載した、いわば“ランエボSUV“的なモデルでした。
搭載されるエンジンは、言わずと知れた4G63Tエンジンで、パワーこそ240psと抑えられていますが、トルクはランエボGT-Aと同じ35.0kg・mを発生。
パワーの減少は、SUVというキャラクターに合わせてレスポンスを重視した結果、やや小ぶりなタービンを装着したのが理由とのこと。
ミッションも、ランエボGT-Aと同じINVECS-II スポーツモード5ATが搭載されており、ステアリングに備わるシフトスイッチでシフト操作をすることが可能となっています。
4WDのみの設定となるターボRは、こちらも当然ランエボで培われた、ビスカスLSD付きセンターデフ方式のフルタイム4WDを採用。常に安定した走行安定性をもたらしてくれるのです。
もちろん、足回りも基準車から強化されており、フロントにはランエボにも備わるロアアームバーの追加やスタビライザーの径のアップ、フロントブレーキの2ポット化など、ぬかりありません。
クロスオーバーSUVにとっては重要な荷室スペースも、リアシートは左右独立してフォールドすることができ、左右ともにフォールドすることでマウンテンバイクまで搭載することができます。
また、助手席シートの背もたれも完全に倒すことができるため、最大2400mmもの広大なスペースをつくることも可能となっており、車中泊もラクラク可能という点も見逃せません。
さらに、全高が1540mmと立体駐車場に対応している点もポイントです(ただし、メーカーオプションのルーフレール装着車は1575mmとなる)。
台数は10台と希少だが、予算50万円を見れば狙えるお手頃価格
登場するのが早すぎたのか、新車のときはそこまで大人気車種とはならなかったエアトレック。それだけに、執筆時点での中古車掲載台数は17台とかなりレア。
しかし、そのうち10台がターボRということで、狙うのであれば好都合と前向きに解釈したいところです。
生産終了から10年以上が経過したモデルということもあり、10万kmオーバーの個体が多いのかと思いきや、半数以上が10万km未満であり、最も走行距離が多い個体でも12万km台となっています。
そして気になる価格も、最も高いもので総額60万円台であり、ボリュームゾーンは総額40万~50万円台といったところで、先述のとおり50万円もあれば十分狙えてしまいます。
見た目のアクが強いため、好き嫌いがハッキリ分かれる部分はあるかもしれませんが、走りのポテンシャルと使い勝手、そして買い得感の強い値段という三拍子が揃ったエアトレック ターボR。この魅力にみんなが気づく前に、今が狙い時です!
▼検索条件
三菱 エアトレック ターボR(初代)×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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