▲2017年12月14日に発売となったCX-8。マツダが国内に導入する最上位モデルとなります ▲2017年12月14日に発売となったCX-8。マツダが国内に導入する最上位モデルとなります

マツダの快適性へのこだわりを強く感じます

2017年9月に発表され、12月14日に発売となったマツダ CX-8ですが、早速実車に触れる機会があったのでレポートしていきます。

まず初めにお伝えしたいのが、CX-8はマツダの国内向けSUVの最上位モデルだということです。インテリアのデザインや質感などは、とても上質で落ち着いた雰囲気でした。

そしてCX-8の大きな特徴が、3列目シートを有するということです。今までも3列シートSUVは他メーカーにもありましたが、日本国内ではまだ数が少ない状況でした。

こういった車の3列目はエマージェンシー席的なものも多いですが、CX-8では1、2、3列目すべての座席で快適に座れるように設計されているそうです。

それを体感すべく、身長177.8cmの筆者が実際に3列目に座ってみました。

▲余裕で座れる…というほど広くはないが、シートは肉厚でいわゆる緊急用という感じはしませんでした ▲余裕で座れる……というほど広くはないが、シートは肉厚でいわゆる緊急用という感じはしませんでした

いかがでしょう? 正直に申し上げると、「天井部分に頭が届きそうでやや圧迫感があるかな」という印象です。

ただ、2列目シートの下に空間があり、足元は余裕がある印象です。もう少し小柄な方であれば快適に座れると思います。

試乗車のグレードは上位の「XD Lパッケージ」で、本革シート装備でした。柔らかい質感の革や、振動を和らげる高減衰ウレタンを使用しているため座り心地が良く、いつまでも座っていたくなるような感じです。

▲高級感あるインパネまわり。大人っぽく落ち着いている印象でした ▲高級感あるインパネまわり。大人っぽく落ち着いている印象でした
▲高減衰ウレタンを使用し、高周波の振動を抑えたというシート。疲労や不快感だけではなく、車酔いにも効果があるそうです ▲高減衰ウレタンを使用し、高周波の振動を抑えたというシート。疲労や不快感だけではなく、車酔いにも効果があるそうです

次に車内の静粛性です。「とにかく静かだな」というのが第一印象です。朝早かったので眠くなってしまうくらい……。

CX-8は2.2Lのディーゼルのみですが、ディーゼル特有のカラカラ音もほとんど聞こえません。

もちろんエンジンの静粛性が高まっていることもあります。しかし、CX-8は吸音材や窓ガラス、ボディ形状など徹底的に静粛性アップへの対策が施されており、マツダの快適性へのこだわりを感じることができました。

3列シート車あるあるだと思うのですが、3列目の人の声が聞こえなかったり届かなかったりするため、会話に入ることができず孤独になってしまう状況を体験したことはないでしょうか?

CX-8であれば、そんな悲しい事態は避けることができそうです!

マツダは車作りにおいて、次のことを大事にしているんです。

■ドライバーだけではなく、乗る人すべてが快適に過ごせる車室内
■すべての乗員が運転の楽しさを感じ、移動を楽しむことができる

CX-8は、それが体現された車だなぁと感じました。

▲2.2Lディーゼルエンジンは、大柄なCX-8をものともせずに加速させます。加速時にも車内はとても静かでした ▲2.2Lディーゼルエンジンは、大柄なCX-8をものともせずに加速させます。加速時にも車内はとても静かでした
▲快適な車内のおかげで、目的地への移動もきっと楽しくなるはずです! ▲快適な車内のおかげで、目的地への移動もきっと楽しくなるはずです!

【SPECIFICATIONS】
■グレード:XD L Package ■乗車定員:6名
■エンジン種類:直4DOHCターボ ■総排気量:2188cc
■最高出力:140(190)/4500 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:450(45.9)/2000 [N・m(kgf・m)/rpm]
■使用燃料・タンク容量:軽油・74L
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:6AT
■全長x全幅x全高:4900x1840x1730(mm) ■ホイールベース:2930mm
■車両価格:419.04万円(税込)
 

text/編集部 神崎洋平
photo/篠原晃一、マツダ