雑誌・カーセンサーにて、車を自由に使いこなす遊びの達人たちを特集した連載「俺たち遊戯三昧」からの転載。今回は会社員兼フリーランスの渡辺信吾さんが乗りこなす、スバル フォレスター(現行型)に注目!

▲渡辺さんは外資系企業のマーケティング担当として勤務する傍ら、野外フェスなどのキャンプサイト制作補助、さらにはアウトドア関連のライターとしても活動中。これからの季節はサーフィンを、冬はバックカントリー・スノーボードも楽しんでいる▲渡辺さんは外資系企業のマーケティング担当として勤務する傍ら、野外フェスなどのキャンプサイト制作補助、さらにはアウトドア関連のライターとしても活動中。これからの季節はサーフィンを、冬はバックカントリー・スノーボードも楽しんでいる

サーフボードをルーフに載せるのは好きじゃない

サーフィンとキャンプを楽しみ、冬はスノーボード……。渡辺さんの生活は、常に自然とともにあると言っていい。

「遊びだけでなく、関わっている仕事もアウトドアに直結しているので、外にいることは多いですね。若い頃は、けっこう普通の生活を送っていたんですけど」

▲着替えがしやすいタオル地のポンチョをはおり、ショートボードにワックスを塗る ▲着替えがしやすいタオル地のポンチョをはおり、ショートボードにワックスを塗る


九州の離島で育った渡辺さんは、大学進学を機に上京して一人暮らしを始めた。

「自然の豊かな場所で生まれ育ったんですけど、都会への憧れは強かったです。横浜で探偵になりたいとか、考えてました」

横浜・元町のカフェバーでアルバイトを始めて、酒を覚え、都会の大人の世界を知った若き日の渡辺さん。それでも結局、探偵にはならず、印刷会社に就職する。

「11年間務めましたが、その間にスノーボードにハマりまして。どうせなら、好きなことと関連のある仕事をしたいと思い、当時利用していたスノーボード情報サイトの運営会社に転職しました」

その会社でキャンプ情報のサイトを立ち上げたのを機に、夏のアウトドアにも夢中になっていったという。

「サーフィンを始めたのは30代の半ばくらい。年をとっても楽しめるスポーツだし、実際に僕より年配の方もたくさんいますよ」

渡辺さんはショートボード派。ロングボードだとルーフキャリアを設置して積載する必要があるが、ショートなら2列シートのフォレスターの車内に収まる。

「上に載せるのは好きじゃない。走るときにうるさいし、飛ばせないし……」

▲ウエットスーツのまま乗れるよう、運転席にシートカバーを着用。車中で仕事をこなすためにパソコンも常備 ▲ウエットスーツのまま乗れるよう、運転席にシートカバーを着用。車中で仕事をこなすためにパソコンも常備


確かな走破性に加え、旧世代とは一線を画すスタイリッシュなデザインに惹かれて購入したフォレスターには、サーフボードに加え、キャンプ道具も積んでいる。取材時、波が荒れすぎて海に入れないとわかると、渡辺さんは即座に椅子やテーブルを取り出し、コーヒーを淹れた。刻々と変わる自然に振り回されることなく、スマートに遊ぶそのスタイルは、中古車や遊び道具選びに悩むビギナーの参考になるはず。

「探偵にはなれなかったけど、憧れだった、自由でかっこいい大人には近づけたかな」

▲瞬時にお湯が沸く「MSR」のバーナーや、座り心地に優れる「ヘリノックス」のコンパクトチェアを愛用 ▲瞬時にお湯が沸く「MSR」のバーナーや、座り心地に優れる「ヘリノックス」のコンパクトチェアを愛用

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スバル フォレスター(現行型)
text/櫻井香
photo/見城了