トヨタ&BMW、共同開発スポーツの真相
カテゴリー: クルマ
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2016/09/21

エンジンはBMWが担当、ハイブリッドは用意されず
スープラの再来とも例えられて、世間の期待が高まっている、トヨタとBMWの共同開発スポーツ。まだ一進一退が繰り返されていて、不確定要素も多いが、決まりつつあるスペックや、断片的な情報をつかむことができた。
共同開発のプロジェクトが立ち上がって、トヨタ、BMWの両社でどんな協業や役割分担ができるか検討されていた段階では、トヨタはハイブリッド技術を持ち寄ることを提示していた。だが、その後も検討が重ねられた結果、パワートレインはBMWが手掛けることになった。そのため、ハイブリッド技術は搭載されず、ガソリン車だけがラインナップされる。

直4搭載車で16km/Lを超えるカタログ燃費を実現
用いられるユニットは、BMWの2L直4ターボと、3Lの直6ターボの2タイプ。それぞれのエンジンを詳細に見ていくと、2L直4ターボには、最高出力200ps/最大トルク32.6kg−mと、同258ps/40.8kg−mの2種類が用意され、仕様に応じて使い分けられる。目標燃費は16.5km/L、車重は1350kg。
参考までに現行BMW Z4にラインナップされる同型ユニット搭載車は、性能スペックは、同184ps/27.5kg−m、JC08モードが13.4km/L、車重は1500kgだから、共同開発スポーツがいかに軽量かつパワフルに仕上げられるかが、よくわかる。
フラッグシップに位置づけられる、3L直6ターボは同340ps/51.5kg−mを発生。1450kgの車重と相まって、力強い走りが堪能できるに違いない。燃費の目標値は14.5km/Lが掲げられている。カーボン素材が多様されることで、車重は1450kgを達成する予定で、十分すぎるパフォーマンスを秘めるに違いない。
トランスミッションは、全車8速ATになる見込みだ。現行BMW Z4に搭載されているツインクラッチミッションの採用は見送られる公算が大きい。

伝統的なクーペルックを採用
共同開発スポーツのコンセプトモデルともいえるFT-1が初めて披露されたのは、2014年1月のデトロイトショー。量産モデルがスポーツカー然としたクーペシルエットを受け継ぐのは当然だが、顔つきをはじめ、FT-1からディテールが大きく異なっていることがわかった。

フロントには切れ長ヘッドランプが採用され、ハウジング内にはLEDの光源が左右3つずつ配される見通しだ。ポジションランプは導光LEDによって、ライン状に光る。また、FT-1では、F1マシンを思わせる太い鼻筋が目を引いたが、量産モデルでは十分な冷却性能を確保すべく、中央にも開口部が設けられている。
ボンネットフードからノーズ先端へと続く膨らみは、コンセプトカーから踏襲され、先端にはCIエンブレムが装着されるだろう。サイドでは後ろ下がりにデザインされたルーフとキャビンが前進感を演出。ルーフは一般的にパコダルーフ(トヨタではカモメルーフと命名)とよばれる波打った形状に仕上げられ、空力性能も配慮される。
意外とコンパクト、ホイールベースは86よりも短い
FT-1は、日産 GT-Rを顔負けの重厚長大なスポーツカーを連想させる存在感を放っていたが、実際に量産されるモデルはもっとコンパクトに仕上がる。全長は4380mmに定められるようだ。これは、現行GT-Rの4710mm、最終型スープラの4520mmよりも短い。
これには理由がある。そのひとつは、BMWで販売される兄弟車が、次期Z4に位置づけられるためだ。その他の寸法を紹介しておくと、全幅は1850mm、全高は1280mm、ホイールベースは86(2570mm)より100mm短い2470mmとなる。

トヨタ版は固定ルーフのクーペ、BMW版はコンパクトに格納できるソフトトップを持つロードスターとして登場する。この共同開発スポーツは、BMW監修の下、ヨーロッパで組み立てられる。つまり、輸入車として取り扱われる。
最後に気になる価格情報を。2L直4ターボを搭載したエントリーモデルが380万円。3L直6ターボ搭載のトップグレードでさえ、500万円を切って、495万円で売り出される計画だ。国産スポーツを見回すと、日産 フェアレディZとバッティングしそうな価格と言えそうだ。
※2016年9月21日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2019年4月
■全長×全幅×全高:4380×1850×1280(mm)
■搭載エンジン:2L 直4ターボ、3L 直6ターボ
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