【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、アベノミクスに刺激される
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/02/22
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手頃な車ばかり求めるのは「ゆるい筋トレ」のようなものだ?
「王侯貴族はさておき、わたしのような庶民にとっては100万円から200万円あたりの輸入中古車こそ最高である」。ざっくり言ってしまえば以上のようなことを論説の柱としている筆者だが、実は最近ちょっと反省もしている。
手頃な価格の輸入中古車は素晴らしい! という持論を引っ込めるわけではないのだが、そこにばかり拘泥するのもいかがなものかと思うようになったのだ。
「確実に手が届くもの」だけを追い求めるという行為は「ゆるい筋トレ」にも似て、なんというかこう人としての「精神的な筋肉」は増強しにくいものだ。それって人として、そして男としてどうなのか、と。
ある程度の負荷が筋トレには必須なように、やはり車好きたる者、小さくまとまるのではなく、多少の負荷があったとしても未知なるものや、いわゆる「上」を目指すべきなのかもしれない。そしてそれがあって初めて、シアワセで新しい何かがひらけるのかもしれないのだ。
この「上を目指す」という感覚は平成生まれの若衆にはやや理解しにくいだろう。しかし昭和な筆者としてはある程度骨身に沁みている感覚であり、ご同輩の皆さまにおかれてもそういう部分はあるかと推測する。
そして時はまさに「アベノミクス」の胎動期。無論、アベノミクス(つまりはリフレ政策)に対して批判もあることは承知しているし、実際、同政策が本当に功を奏すかどうかはわからない。未来を正確に予測できる者などどこにもいない。
だが少なくとも、この上げ潮ムードを自らの人生に積極的に生かすことはできるはずだ。
大人がワクワクしてはいけないという法律はない
デフレ期の極端な内向き志向や「ま、晩メシは280円の牛丼で十分だよね」という、言ってしまえば貧乏くさい思考からいっとき離れ、たとえ平成生まれに嗤われようとも、あえて「上」を目指してみる。例えば高年式水冷ポルシェ 911のハイエンドグレード。また例えばレンジローバーなどの高級舶来SUV。対象は好みに応じて何でもいいが、そこへの到達を目指してみるのだ。
実際にその高みへと到達できるかどうかは、それこそ未来を正確に予測できる者などどこにもいないので、わからない。しかし、高みを目指すうえでの努力や創意工夫、そしてその過程で得られる「ワクワクする感じ」は、きっとわたしやあなたの人生にとって何らかの良い影響を与えるだろう。
もちろん「上」を目指すにあたっては、仕事での立身出世や起業・副業等、さまざまなアクションが必要となり、それはなかなか大変なことではある。だがしかし、子供の頃に本気でイメージした「将来はジャイアンツのピッチャーになる!」「カウンタック LP500Sに乗る!」というようなあのワクワクを、大人となった我々が感じてはいけないという法律はない。どんどん感じるべきなのだ。
筆者自身のアベノミクス的目標としては来年の今頃、すなわち2014年2月には997型ポルシェ 911カレラ4Sを入手していたいと思う。
……ここで最新のタイプ991ではなく997を目標にするあたりが貧乏性丸出しなわけだが、そこはもう生まれついての性分ということであきらめるほかない。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
子供の頃のワクワク感を思い出して1クラス上の車、目指してみましょう!
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