【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、新世代シトロエンを勧める
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/07/20
http://www.sgt-date.com
進撃のシトロエン
「自動車変態御用達」的なイメージが強かった、これまでのシトロエン。もちろん、「どうしたら世界の変態さんたちにもっとウケるだろうか?」なんて戦略会議をフランスのシトロエン本社でやっていた事実は(たぶん)なく、あくまで彼らなりのフツーの価値観でより良い車を作ろうと努力していたら、結果としてなぜか世界中の変態にウケてしまった、というのが真実に近いだろう。
しかし、ここへきてシトロエンの新世代モデルが「非オタク」にウケ始めている。しかもそれは、大衆ウケ路線に転換したからではなく、あくまでも変態的な(?)独自路線をキープしつつヒットしているという、ステキな構図なのだ。
きっかけは06年に登場したC6だっただろう。それ以前のシトロエン、たとえば初代C5は、一部の車変態さんにこそ「このダサかわいいデザインがたまらない!」と評価されたが、パンピー的には「・・・」という絶句か、あるいは「???」というクエスチョンマークの三連符でしかなかった。いくら変態さんが「や、でもこのハイドラクティブが最高なんです!」とか力説したところで、あのカタチでは絶対に“お茶の間”には届かない。あまりに謎すぎるのだ。
マニアとお茶の間の双方にウケる「ツボ」がついに発見された?
そして、どうやらシトロエンはC6で変態さんのココロとパンピーマインドの双方を大満足させる「ツボ」を発見したようだ。以降の2代目C5、2代目C3、2代目C4、DS3、そして発表されたばかりのDS5はどれも、車に関してアクティブな我々が見れば、内外装ともに「う、美しい!」となり、車のことなどよく知らぬ女子などからも「なんか知んないけどすっごくカッコいい!」と評価される(DS4はややビミョーか?)。無論、車としての基本性能も、ここに挙げた6モデルはどれも大変にステキだ。デザインやサイズなどの好みや用途に応じて選びさえすれば、99.9%の確率でやたら高い満足感を得られるだろう。
近年、お茶の間ウケが始まった新世代シトロエンとはいえ、日本全体で見ればまだまだウルトラ少数派。ゆえに「希少性」という我々が大事にしたい価値も十分以上に備えている。で、ふた昔前のフランス車と違い「故障ばっかでまいっちゃうよ!」なんてこともほとんどない。新世代エンジンなので燃費も良し。つまりは、言うことなしである。
ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
「マニアにもパンピーにもウケる新世代シトロエン、お早めにどうぞ!」
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