フェラーリ550マラネロ
庶民派フェラーリオーナーの一番人気は手頃な(?)価格のV8モデルであるF355あるいは360モデナだが、12気筒ミッドシップの512TRからフェラーリの世界に入る人も多い。また上写真の550マラネロのようなFRモデルは比較的人気薄な分、中古車相場はかなりお手頃。さすがに下写真の最新V8ミッドシップである458イタリアは、今のところお大尽様専用といえる相場だ。
フェラーリ458イタリア
●伊達軍曹公式サイト「伊達軍曹.com」
http://www.sgt-date.com

なぜ、年収280万円の20代青年がフェラーリを買えたのか?

フェラーリ。それはある意味「トップ・オブ・自動車」だけに、当然新車はウルトラ高額で、中古車だってかなりの値段だ。それらに乗れているオーナーとはやはりお大尽様が多いわけだが、実はフツーのサラリーマン系オーナーも多いことをご存じだろうか。

「サラリーマンといっても、どうせ大企業の高給取りでしょ?」と思うかもしれない。そういう人もたしかに多いが、年収500万~700万円ぐらいの方もけっこう多いものだ。しかもわたしが知る限りでは過日、年収280万円の20代会社員がフェラーリF355を買うという快挙を達成した。しかも彼はその後、別のV8フェラーリに買い替えたらしい。高収入な職に転職したからではない。年収280万円のまま、フェラーリからフェラーリへと乗り継いだのだ! タハーッ!

なぜ、ごくフツーの年収でフェラーリオーナーになることが可能なのか? その理由は第1に「担保価値」である。あんまり値下がりしないんですね、フェラーリの人気モデルって。例えば900万円でF355を買い、2~3年乗って売却したとする。フツーの車であれば下取り価格は400万円ほどになるだろうか? しかしF355なら、(もちろんケース・バイ・ケースだが)ざっと700万円は見込めるだろう。ローンでの購入であれば、残債の大半はその700万円でサクッと清算できてしまうのだ。

「フェラーリの維持費は安い」という驚愕の事実

ちなみにサラリーマン系フェラーリオーナーの多くは、長期ローンでフェラーリを買っている。伊達調べによれば「頭金500万円ぐらい。残りを月々約6万円×96回ぐらいで」というのがモデルケースだ。頭金500万円を貯めるのは確かに大変だが、逆にいえばそこを根性で乗りきれば、あとは比較的楽勝なのだ。もしも月々約6万円がキツくなったら、売却すれば良い。そうすれば前述のとおり、残債でひたすら苦しむこともない。多くのサラリーマンがまさにこの瞬間、この手法で「夢」を実現させているのである。ウム。

第2の理由として、これは以前のエントリでも書いたが「お腹いっぱい問題」というのがある。フェラーリというのはあまりにも強烈な存在感を備えているゆえ、さほど乗らずとも、家に置いとくだけで十分満足し、お腹いっぱいになれるのだ。距離を走らないので故障も少なく、結果として維持費も(税金以外は)ほとんどかからない。そう、「フェラーリの維持費は実は安い」という驚愕の事実を、知っている人は知っているのだ!

ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
「本気で欲しいなら意外と簡単に(?)買えてしまうフェラーリ、そろそろどうですか?」


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE