ランチアデルタ
写真は1994年式ランチアデルタHFインテグラーレの運転席周辺。このたび不肖伊達が購入した中古車で、左ハンドル+5MTである。左ハンドル車は、その昔は「高速道路の料金所問題」というのがあったが、ETC普及後はまったく問題がなくなり、「無人駐車場の料金所問題」が残るだけだ。もちろん、右折時などは右ハンドル車以上の注意を払う必要はあるが。
●伊達軍曹公式サイト「伊達軍曹.com」
http://www.sgt-date.com

邪道? 正道? 今あえて「左ハンドルのススメ」

いわゆる「左ハンドル問題」である。いや問題も何もすでに決着はついていて、「いまだに左ハンドルの輸入車がカッコいいとか思ってるやつは低能。左側通行の日本では、輸入車であっても右ハンドル仕様が正しくて安全」との認識が、今や世の大勢を占めているだろう。

そんなムードのなか「左ハンドルのススメ」などと打ち出すと、業界で言うところの「DQN認定」というやつをくらってしまいそうだが、それを承知で言ってみたい。「僕ぁ~日本で運転する場合でも左ハンドルの車が好きだ!」と。

「左ハンのガイシャってカッコいいじゃん! イエ~!」とか、そういうことを言いたいわけではない。むしろAT車の場合は積極的に「いや輸入車といえども右ハンドルがオススメですよ」と冷静に推奨したいわたしである。そうではなく「MT車限定」で、左ハンドルのススメを展開したいのだ。


左ハンドル+MTは市街地では本当に運転しやすい!

なぜ、MT車では左ハンドルがオススメなのか。これは左ハンドル車で都会の一般道を運転してみれば誰でもすぐに気づくことだが、ストップ&ゴーの多い日本の市街地で多用される「1速→2速、そしてまた1速へ」というシーンでの操作が、圧倒的にラクなのだ。

右ハンドル車の場合、前述のシフト操作はドライバーの身体から見て遠いサイドに左手を伸ばして「よっこいしょ!」とシフトすることになる。が、左ハンドル車ではドライバーの身体すぐ近くで「ホイ! ホイ!」という感じでサクサクと操作できる・・・。やってみてくださいよ、コレ本当にラクで便利だから!

無論、安全運転という面では右ハンドル車に分があるのは言うまでもない。左ハンドル車での右折時は、普段の推定500倍は注意深くコトを進める必要はあるだろう。が、本当の意味で注意深く運転すれば、言われているほど左ハンドル車は危険ではないと、個人的経験から思う次第である。

・・・などとグダグダ理屈を述べてきたが、実は「左ハンのガイシャってカッコいいじゃん! イエ~!」と少しだけ、本当に少しだけ、思っている自分がいることを否定はしない。うむ。

ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
「左ハンドルのMT車、騙されたと思って一度試してみませんか?」


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE