▲もし、マツダ スピードアクセラが実現すれば、大型スポイラーやダーククロームの外装パーツが与えられて、精悍ないでたちで現れるだろう。4本出しエキゾーストのような過激な演出は回避か ▲もし、マツダ スピードアクセラが実現すれば、大型スポイラーやダーククロームの外装パーツが与えられて、精悍ないでたちで現れるだろう。4本出しエキゾーストのような過激な演出は回避か

アクセラ+2.5Lガソリンターボが実現すれば……

北米で大型クロスオーバーSUVのCX-9をアンベールしたマツダ。同時にスカイアクティブ初のガソリンターボエンジンも公開した。最高出力227ps/最大トルク420N・mを発生するこの2.5Lユニット。なかなかそそるものがある。

そもそも、マツダはなぜスカイアクティブにターボ追加を決断したのか。いちばんの理由は、車体が大きくて、重量のかさむSUVを走らせるのに、より大きなパワーが必要になったから。先代CX-9には、3.7LのV6NAエンジンが搭載されてきたが、このエンジンは、同社がフォードグループにいたときに供給を受けたもので、環境性能の面で時代遅れとなりつつあった。

北米のニーズやライバル車の動向を考えれば、V6エンジンの世代交代も思い浮かびそうだが、同社のパワートレイン開発担当常務である、人見光夫氏によると、「マツダの規模でV6エンジンを丸ごと刷新しても採算が合わないとの理由から現実的ではないと判断した」と説明している。

▲CX-9とともに北米で発表された2.5Lガソリンターボエンジン。低回転域からタービンを回すダイナミックプレッシャーターボが新採用され、クールドEGRと相まって高効率なユニットに仕立てられている ▲CX-9とともに北米で発表された2.5Lガソリンターボエンジン。低回転域からタービンを回すダイナミックプレッシャーターボが新採用され、クールドEGRと相まって高効率なユニットに仕立てられている

アクセラへの搭載に期待

この2.5L直4ターボは他のマツダ車に流用されないのだろうか。まさか年産5万台のCX-9専用にとどめておくはずもないだろう。どうせなら、ちょっと(?)手を加えてパワーアップさせたうえで、アクセラに搭載してみたらいかがだろうか。

思い返せば、マツダは初代と先代(2代目)アクセラに、2.3L直4直噴ターボを搭載したスポーツグレードを設定し、国内外で販売していた。

欧州では、フォード フォーカスやルノー メガーヌ、オペル アストラ、ホンダ シビックといった同クラスの2BOXハッチバックに、ハイパフォーマンスグレードが用意されており、こうしたライバル車と戦うための武器としてターボエンジン搭載車は欠かせない。

加えて、近年は北米においても車のダウンサイジングが進んでおり、Cセグメント車が受け入れられる環境が整いつつある。ハイパワー好きな彼らに訴求するにも、アクセラとターボエンジンの組み合わせは最適解のひとつと言えよう

2013年に登場した現行アクセラは、スカイアクティブ技術で身を固めており、ディーゼルターボやハイブリッドの設定が注目を集めた。その半面、ガソリンターボがラインナップから消滅したことを惜しむ声があったのも事実。

デビューから3年が経過する2016年後半には、大規模なマイナーチェンジが予定されているだけに、ぜひ2.5Lガソリンターボで武装した、新世代のマツダ スピードアクセラ参上に期待したい。

▲マツダ スピードアクセラ(初代)は、モデルライフ半ばに追加された ▲マツダ スピードアクセラ(初代)は、モデルライフ半ばに追加された
▲初代の人気を受け、マツダ スピードアクセラ(2代目)は、世代交代時からラインナップされた ▲初代の人気を受け、マツダ スピードアクセラ(2代目)は、世代交代時からラインナップされた


※2016年1月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2016年9月
■全長×全幅×全高:4460×1815×1460(mm)
■搭載エンジン:2.5L 直4ターボ

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、マツダ