▲女子力男子は、博報堂若者生活研究室の原田曜平氏が命名。氏は、マイルドヤンキーなどの命名者でもある ▲女子力男子は、博報堂若者生活研究室の原田曜平氏が命名。氏は、マイルドヤンキーなどの命名者でもある

話題の「女子力男子」にオススメの中古車とは?

最近耳にするようになった「女子力男子」。大雑把に言えば、女子化している男子のこと。美意識が高く肌ケアを行っていたり、ぬいぐるみなどかわいいグッズが好きだったりと、スイーツ好きだったりと、本来は女子の分野を得意としているのが特徴だ。分かりやすいところで言えば、フィギュアスケーターの羽生結弦選手なども、プーさんのぬいぐるみが好きという部分では女子力男子の一員と言えるかもしれない。

女子力男子の前には「草食男子」「弁当男子」などもあったが、個人的には「いきつくとこまで行き着いたか」といった感想だ。昭和な感覚からすれば理解できない部分もあるが、女子力男子を彼氏にすると肌ケアなど共通の話題に事欠かないとか料理を作って貰えるとかで、女子からは好意的に捉えられてもいるようだ。

そこで今回は、そんな女子力男子にオススメの車を考えてみようと思う。美容という部分に注目すると、紫外線カットガラスやマイナスイオン発生器などのオプションがある車をオススメしたくなるが、これらはUVカットクリームは車載用マイナスイオン発生器などで対応が可能。よって、ポイントを“可愛らしさ”に絞ろうと思う。

女子力男子が好むカワイイ車のポイントは丸っこさ

重要なのは、男が思うわかりやすい可愛いではなく、女子が言う「かぁわぁいい~(カワイイ)」を満たすこと。現在カワイイとされているキャラクターを考えると、曲線が多用されていることがわかる。丸っこいキャラが愛されるのだ。例えばくまモンの顔。見事にマルだけで構成されているではないか。ふなっしーもキモカワながら、頭部や目などは丸っこい処理がされている。

実は、これらの特徴は赤ちゃんに共通するモノ。守ってもらえなくては生きていけない赤ちゃんは、自分に対峙する対象に本能的に可愛いと思わせる姿をしているのだとか。

さて、それでは思わずカワイイと言ってしまう車を考えてみよう。まずは、小さくて愛らしいコンパクトカーであること。そのためには、フォルムとヘッドライトが丸っこいことが条件だ。きっとBMWのミニを想像したことだろう。しかし、それではあまりに芸がない。

パイクカーは個性も可愛らしさも女子力男子にピッタリ

カーセンサー的には、バブル期に人気を博したパイクカーをオススメしたい。特に日産から台数限定で発売された「Be-1」「パオ」「フィガロ」の3台は今でも愛好家が多い車。レトロな雑貨を思わせる肩肘を張らないデザインは、今見ても愛くるしさを感じさせる。ちなみに、Be-1は当時、Tシャツ、パーカー、バッグ、時計、財布などのグッズを販売する「Be-1ショップ」を青山にオープンするほどの人気だった。パオも納期が最長で1年半にもなるほど好評だった。

▲「気に入ったジャケットをさりげなく着こなすように肩の力を抜いて気軽に付き合えるナチュラル感覚溢れる車」として1985年の東京モーターショーで発表。あまりの人気の高さにがまったく生産が追いつかず、一時はUカーのほうが高くなる逆転現象まで起きた。中古車の価格帯は11~162万円(2015年4月13日現在)。平均車両価格は約52万円 ▲「気に入ったジャケットをさりげなく着こなすように肩の力を抜いて気軽に付き合えるナチュラル感覚溢れる車」として1985年の東京モーターショーで発表。あまりの人気の高さにがまったく生産が追いつかず、一時はUカーのほうが高くなる逆転現象まで起きた。中古車の価格帯は11~162万円(2015年4月13日現在)。平均車両価格は約52万円
▲パオは1987年の東京モーターショーで発表され、1989年に発売された2ドアハッチバック。「都会リゾートの冒険」がテーマだった。写真はキャンバストップ。中古車の価格帯は9~148万円。平均車両価格は約56万円 ▲パオは1987年の東京モーターショーで発表され、1989年に発売された2ドアハッチバック。「都会リゾートの冒険」がテーマだった。写真はキャンバストップ。中古車の価格帯は9~148万円。平均車両価格は約56万円
▲フィガロは1991年発売の2ドアオープンカー。開発時はバブル真っ只中だったこともあり、ステアリングやインパネはオリジナルのデザインだ。スイッチ類やメーター回りにはメッキが施されるなど、贅沢な仕様だった。中古車の価格帯は29~168万円。平均車両価格は約76万円 ▲フィガロは1991年発売の2ドアオープンカー。開発時はバブル真っ只中だったこともあり、ステアリングやインパネはオリジナルのデザインだ。スイッチ類やメーター回りにはメッキが施されるなど、贅沢な仕様だった。中古車の価格帯は29~168万円。平均車両価格は約76万円

マイクラ CプラスCなら“女子力”も“男子”もアピールできる?

とはいえ、これらの車は既に20年以上前の車。なかには、メンテナンスや程度が心配という人もいるだろう。となると、この3台のベースとなったあの車をオススメするしかない。そう、「マーチ」だ。ただ、3モデルのベースである初代マーチではなく、オススメしたいのは3代目マーチ。しかも、ただのマーチではない。「マイクラ CプラスC」だ。

英国日産が開発から生産まで行った「マイクラ(日本名:マーチ)」をベースにしたオープンカーで、日本にも1500台限定で導入された。個人的には、3代目マーチが発売された当初、ミニに似ていると感じていたので、そういった意味でも「カワイイ」にピッタリな車だ。

▲マイクラCプラスCはクーペ+コンバーチブルの略。エンジンは、日本のマーチに採用されていない1.6Lに5MTと4ATを組み合わせる。ハードトップはガラストップ製で、オープン時はもちろん、クローズ時でも開放感のある室内を演出。ルーフの開閉は約22秒かかる。中古車の価格帯は69~145万円。平均車両価格は約109万円 ▲マイクラCプラスCはクーペ+コンバーチブルの略。エンジンは、日本のマーチに採用されていない1.6Lに5MTと4ATを組み合わせる。ハードトップはガラストップ製で、オープン時はもちろん、クローズ時でも開放感のある室内を演出。ルーフの開閉は約22秒かかる。中古車の価格帯は69~145万円。平均車両価格は約109万円

丸っこくてカワイイだけでなくオープンということで人とは少し違うこだわりも垣間見せる1台は、オシャレに気を遣うであろう女子力男子にピッタリ。オープンにすると風で髪型が乱れたり、肌が乾燥したりと“女子力”が弱まってしまうが、ここ一番で全開にすることで“男子”をアピールすることもできるぞ。

“女子力”も“男子”も満足させてくれる車はマイクラ CプラスCということでいかがだろうか。

text/コージー林田