世界的名作スポーツカー「ロータス セブン」の直系といえるケータハムから昨年12月1日、スズキの軽自動車向け660ccエンジンを搭載した入門モデル「ケータハム セブン130」が発売されたのはすでにご存じのとおり。車両本体価格349万6500円となるこの“軽自動車”の注文状況などが徐々に明らかになってきた。

ケータハムJAPAN正規ディーラーの「ケータハム東京北」によれば、1月7日時点で同ディーラーではすでに数台の仮注文が入っており、名古屋や大阪などで開催された各地のモーターショーでもかなりの受注を集めたとのこと。

「通常のセブンですと、年間の受注台数は日本市場全体で多くても50台ぐらいなんですが、セブン130は現時点で20数台の注文が集まっています。いきなり20数台というのは、一般的な車であればもちろん少ない数でしょうが、セブンとしては“驚異的”と言える数字なんですよ(ケータハム東京北・原田店長)」

これまでのセブンを購入していたのは俗に「エンスー」と呼ばれるマニアックな層が主だったが、今回のセブン130は「非エンスー」からのオーダーが多いのも特徴だという。

「ビートやコペンなどの国産軽スポーツを楽しんでらっしゃった方や、昔から憧れてはいたけど買えなかった。でもこのエンジン、この値段なら……という感じで、スズキのディーラーを通じてご注文を入れてくるご高齢の方なども目立ちます。今までのセブンとは明らかに違う勢いを感じますね(前出・原田店長)」

インターネット上では「日本でのデリバリーは2014年春」とアナウンスされているが、実際はさらに時間がかかる公算が強い。春から夏にかけてめでたく納車となるのはあくまでもごく初期にオーダーを入れた人で、以降のオーダーは超小規模ビルダーであるケータハムが順次ゆっくり作ることになるため、「今からのご注文ですと1年は待つ覚悟が必要でしょう(前出・原田店長)」とのこと。

ならば即納中古車で! と行きたいところだが、セブンのオーナーというのは車両を手放す人が極端に少ないため、今回のセブン130も中古車はかなりの品薄というか超絶レア物になる公算が強い。ディーラー展示車が中古車市場に流れる場合や、セブン的スポーツカーに慣れていない新参ユーザーが「やっぱり乗りにくいな……」ということで早々に手放すケースがあった場合は、中古車の激しい争奪戦が繰り広げられることだろう。

セブン130のボディサイズは、通常のセブンよりひと回り小さい3100×1470×1090mm。車両車重はなんとわずか490kg!(※乾燥重量)

セブン130のボディサイズは、通常のセブンよりひと回り小さい3100×1470×1090mm。車両車重はなんとわずか490kg!(※乾燥重量)

搭載されるエンジンは、ジムニーなどでも実績のあるK6A型3気筒ターボで、日本仕様の最高出力は64ps。トランスミッションは5MTだ

搭載されるエンジンは、ジムニーなどでも実績のあるK6A型3気筒ターボで、日本仕様の最高出力は64ps。トランスミッションは5MTだ

写真はすべてオプション装着車両。素の状態で349万6500円だが、必要なオプションを付けると乗り出し価格はおおむね450万円弱になるはず

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