原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車を紹介するこの企画。今回、2013年11月12日に発見したのは「ポンテアック ソルスティス」です。日本には正規輸入されていなかったFRスポーツカーです。なお、ソルスティスと同じGMグループのサターンスカイ、オペル GT、大宇 G2Xは兄弟車に当たります。

ボディサイズは全長3994mm×全幅1819mm×全高1274mm。ワイド&ローというスポーツカーのデザイン方程式にのっとっていました。搭載された4気筒エンジンは2.4L NA(177ps)と2Lツインスクロールターボ(260ps)の2種類。フォグランプからブレーキを冷却するためのダクトがついていたり、ビルシュタイン製ショックアブソーバーを採用していたりと、本気のスポーツカー志向でした。

トランスミッションは5速MTと5速ATが選べましたが、今回紹介する物件はAT車です。日本のアイシン製で信頼性、耐久性ともに抜群です。ちなみに、これはキャデラック CTS、STS、SRXと同じAT。他にも、リアアクスルとデフはキャデラック CTS、シートフレームは旧型オペル コルサ、エアコン吹き出し口はフィアット バルケッタ(!)と、色んなモノが流用されています。

当該車両は走行距離わずか7000kmな上、並行輸入ながら販売店保証(3ヵ月/6000km)が付けられています。写真を見る限り、まだ“慣らし運転”が終わったばかりな雰囲気で、とにかくビカビカです。

ポンテアック・ブランドはアメリカ政府によるGM破たんの救済時に整理されてしまい、往年のアメ車ファンに大きな衝撃を与えました。そういう意味では、ポンティアック最終期のモデルというだけで“ありがたみ”があります。

さらに、ソルスティスはコンバーチブルとクーペが展開されていましたが、クーペは2009年に追加されたモデルで1200台ちょっとしか生産されていません(コンバーチブルは6万台以上)。レア度でいえば、フェラーリ F40とほぼ変わらないんです! 

「クーペ」と銘打っているものの、実際はポルシェ風に言うところの「タルガ(取り外し可能なルーフ)」でオープンエアも満喫できます。走って楽しい、乗って差別化、車両価格375万円は新車時価格とほぼ変わりませんが、やむを得ないと思う次第です。

Text/古賀貴司(自動車王国)

ポンテアック ソルスティス

ポンテアック ソルスティス

本体価格(税込)375.0万円
支払総額(税込)---万円
走行距離0.7万km
年式2011(H23)年式
車検2014(H26)年4月
整備
保証
地域愛知